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同じ夢 みんな 話題
「大将、いつもの」
そう言ってカウンターに腰を下ろすと、大将は何も聞かずにホッピーのセットを出してきた。かれこれ十年近く通っている店だ。会社帰りにふらっと寄って、大将のくだらない話を肴に一杯やる。それだけが目的といってもいい。
「そういや聞いた?」
大将が焼き鳥をひっくり返しながら言った。
「なにが」
「最近さ、みんな同じ夢見てるらしいんだよ。俺は見てねえけどな」
「はあ?」
「なんかさ、変な夢らしいんだけど……」
大将の話は要領を得なかった。常連の誰かが言ってた、その常連もまた別の誰かから聞いた、という又聞きの又聞き。内容もふわっとしていて、要するに「みんな同じ夢を見ている」というだけの、他愛もない話だった。




