【 アーカイブ番号:MED-ASSET-HAIR-REMOVAL】
ACCESS_GRANTED: CLEARANCE_LEVEL_2
[STATUS]:UNAUTHORIZED / ARCHIVED
[SOURCE]:Imperial Army Medical Bureau, Sanitation Division
分類:[ 衛生管理記録 / 医務官メモ ]
通告:演習場における特殊薬剤飛散事故に伴う、緊急除毛・洗浄処置の事後報告
■ 概要(System Log):
帝国軍事省衛生委員会・一級技官医療日記(抜粋)
【薬剤飛散事故記録報告書】
第7演習場において、ランスロット少将の攻撃演習中に装置の不具合が発生。
エルミタージュ公(ルーカス少尉)が近傍の新人兵を庇い、腹部より下に広範囲の「熱反応型・高粘着性汚染薬剤」を被液した。
■ 処置の経過:
公は当初、自己処置を希望されたが、喉の負傷(アフォニア状態)により十分な意思疎通が困難であった。
そこにランスロット少将が「自身の不手際に対する責任」を強く主張し、付き添いを志願。
衛生委員が介入する隙もないほど、少将の処置は迅速かつ「献身的」であった。
■ 特記すべき「兄弟の絆」:
少将は、異父兄である公の肌を薬剤から守るため、一刻の猶予もないと判断。
自らカミソリを手に取り、公の脚部から鼠蹊部に至るまで、極めて丁寧な除毛処置を施された。
公は薬熱のためか、終始顔を覆い耐えておられたが、少将は終始寄り添い、その後の一晩中の鎮痛剤および薬液中和剤の塗布作業においても介添し、処置を完遂された。
少将の、普段の冷徹さからは想像もつかないほどの責任感に満ちた介助の姿に、現場の衛生兵一同、不仲と聞いていた二人の意外な深い絆を見た思いである。
■ 判定:
処置後の公の肌は、薬熱の影響か薄く赤みを帯びていたが、産毛一本すら残らぬほど徹底的に管理されていた。
二次感染の懸念は皆無である。
■ 内部独白 / 遺棄ログ:
(Toxic Obsession:15%)
(処置台に横たわっているルーカスに対し、ランスロットが準備を整えて立っている)
「……兄上。
喉の不祥事に続いて、今度は薬剤を被るなんて。
貴方の『正義』は、随分と自分の肉体を粗末に扱う(コスト意識が低い)んですね。
(中略)
『すまない』?
そう思うなら動かないでください。
(中略)
閣下に『不備』を指摘されないよう、帝国流儀に従って完璧に処置しましょう。
さあ、兄上。
• VITAL:[ THERMAL_AGITATION / SUPPRESSED_GROAN / TOTAL_EXPOSURE ]
• DATA_INTEGRITY:[ CORRUPTED_DIGNITY / OVERWRITTEN_BY_L ]




