予定通りにはいかない
その後も何度か休憩して一行は湖に出た。
「この広い大きな湖を渡るには凍らすしか無いと思うんだ。」
「全部凍らせればいいんだけど、それは無理ね。」
「それが出来るのは精霊か神だろうな。」
「凍らしながら渡るには、地上もいけるリザードマンやサハギンが厄介かぁ。
上にはフレスヴェルグやルフ、ポイニクスが飛んでるし。」
湖には海の大型魔物も見える。
「ちょっと一回迷路に戻って休憩室で相談しよ。
ここで戦いながらは考えがまとまらない。」
トウリの提案で一旦引き返す。
休憩室の中一息つき話し合う。
「見ただけでも、クラーケン、ケルピー、シーサーペント、ニーズヘッグ、ヨルムンガンド、レモラ、リヴァイアサン。
サハギン、リザードマン。
空にフレスヴェルグ、ポイニクス、ルフ。
他にもいるかも?
無いわぁ。」
「生きて辿り着ける気がしない。」
みんな黙り込む。
「でも行くしかない。」
「そうね。
引き返したら何の為に来たのやらだわ。」
「ダンジョンに頼んだら渡らせてくれたりして?」
「それは無理じゃない?」
「ダメ元で頼んでみようか。」
真面目な顔が揃う。
「分かったよ。」
ハキムは湖の見える場所まで出て渡らせてくれと頼んだ。
何も起こらない。
休憩室へ戻りダメだったと伝える。
「だよな。
それで攻略出来たらダンジョンの意味ないもんな。」
ガッカリしながらも納得はしていた。
氷魔術はナギト以外は使えた。
威力に差はあるが。
「ナギトはみんなを守ってくれ。
まずはトウリ、キャルからだ。
行くぞ。」
トウリとキャルはなるべく広い範囲を凍らせながら進んでいく。
魔力が完全に尽きる前に次の二人に変わり、襲い来る魔物を倒す方に回る。
モナ、ライラの次はハキムとエレノアが凍らせて行く。
そしてMPポーションも無くなり魔力も無くなった。
「後三分の一。」
「ここまでだ。
次回はMPポーションもっと持ってこないとな。」
「仕方ない。」
全員、魔物に飲まれて大きな怪我もなく帰還した。
ギルドに報告し他の冒険者に色々聞かれるのも面倒なのでハキムの家に集まる。
「迷路まではいい。
なんとかなる。
休憩室も出してくれるし。」
「死なないと分かっていても食われるのは嫌なものだな。」
「魔物の口の中って噛まれる恐怖もあるし、生臭いし。」
「そんな事よりあの湖よ。」
「氷魔術の得意な奴集めないとダメかな。」
「私達だけで行くならMPポーションでお腹ポタポタにしてもどうかしらね。」
「たくさん連れて行かなくても四人ぐらい増えたら残りの三分の一届くんじゃない?」
「せめてAランクの上位じゃないと迷路でいなくなるぞ。」
「そうなのよね。」
「悩ましいわ。」
「SSランクの誰か参加してくれないかなぁ。」
「行けないから頼むなって言ってたような?」
「時間取れないんだって。」
「無理かぁ。」
「ギルドに募集かけてもらおうか。」
「それしかないね。」