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第38話 城壁都市の崩壊


 俺はバルバトスとの戦いに勝利した。

 

 しかし、未だドロナックは混乱に包まれていた。

 城壁が崩壊し、暴走したアンデッドの大群が都市内に侵入して来た。


「リッキーちゃん!

 化け物がいっぱい来たわよ!」


「大丈夫ですメイさん!

 向こうもきっと

 そう思ってます!」


「あらやだ!

 このおバカさん!」


 俺はメイから逃げながらアンデッドを倒していった。

 その後、クリスも加勢してくれた。

 すぐに手伝わなかったのは、最近クリスは俺がメイにシメられるのを見て楽しんでる様だ…。

 クリスも変わったもんだ…。

 

 そろそろ5分経ちそうだな…。

 いつ魔力が切れても大丈夫なように、少しでも安全な場所に避難しないといけないな。


「クリス!メイさん!

 そろそろ俺も魔力が

 尽きそうなんです!

 掩護お願い出来ますか?」


「分かったわ!

 さっきは見せそびれたけど

 ゴールデンマザーメイの

 ちからを見せてあげるわ!」


 メイの体が黄金に変化しパワーアップした。


 何だろう…。

 よく分からないけど強烈なビジュアルだという事は理解出来る。

 硬質化能力は理解できるがそこから更に黄金化するなんて見た事がない。

 一体どんな原理何だろう?

 これを訓練とかではなくて、突然出来るようになったなんて。

 もしかしたら、この人、実は凄い戦士になるのではないだろうか…。


「城門の方から大量にアンデッドが

 溢れて来てるわね」


 ここからはメイの大暴れでアンデッドをなぎ倒していった。

 これは凄い。

 

 俺は魔力が元に戻る事を想定してアンデッド達との戦線から距離を取った。


 よし。

 そろそろディーン達とも合流して戦況を報告しないとな。


 その時、突然俺の背後から黒い影が現れた。

 俺は背筋が凍る様な気配を感じた。


 バルバトスだった。

 体は崩壊していてボロボロだったが確かにバルバトスだった!


「バ…バルバトス!

 まだ生きていたのか!!?」


「リ…。

 リッキーリード…」


「まだ魔力が使えるといいんだが…。

 バルバトス!

 今度こそ。

 あの世に送ってやるよ」


『ランサ・デ・サビオ』


《ボスッ…》


 俺の手のひらからは湯気が出ただけだった。


「え…。

 まさか、

 ここで魔力が!」


 マズイ!

 満身創痍とは言え相手はバルバトスだ。

 魔力なしで勝てる相手じゃない!


 俺が内心ビビりまくっていると、バルバトスの動きが止まった。


「アドリアーノ…」


 俺の背後には魔族大帝アドリアーノの姿があった。


「アドリアーノ!

 いい所に来た!

 たった今、魔力が切れたところなんだ」 


「なる程。

 あいつも来たのか…。

 やはりお前の魔力が引き寄せたか」


「あいつ…?

 誰?」

 

 俺がバルバトスを振り返ると長身の女がバルバトスの頭を鷲掴みにしていた。


『バラ・デル・ディアブロ』

 

 女が呪文を唱えるとバルバトスの頭から胴体は粉塵と化した。

 

「我偉大なる主

 リッキーリード様。

 リリアン・ブラッドフィールド

 貴方の御復活を知り

 参上いたしました!」 



 リリアン・ブラッドフィールド…?

 

 はっ!

 もしかして俺の娘の

 リリアンか!?



        To Be Continued…

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