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瀬戸鈴音とその友人との会話記録

これは「瀬戸鈴音」以下「リンネ」に対して、我々※※調査団:第三部隊が試みたインタビュー、及びその分析記録である。

「リンネ」は最初にその特性が発揮された※※年より、団体により監視が継続されていたが、その多大なる影響を考慮した上で、この度調査団の施設への収容・隔離を決定された。

尚、当初は団員による尋問が予定されていたが、「リンネ」の警戒を懸念し、中止された。代わりに、以前当方で聞き込み調査を行い、自身も「リンネ」から接触するよう頼まれた葉山秋彦氏(30)に会話に交えた尋問・及びその録音を依頼する事とした。



葉山氏によると、「リンネ」は自身が『変わってない』事について述べたという。


リンネ:事故で死んだ事があるの。でも次の日には、普段と変わらずに布団で寝てたわ。

幼かった頃から、ずっとそうだった。確実に死んだ筈なのに、一晩経つと生き返ってる。(録音ママ)



この証言により、「リンネ」には以下の特性が存在する事を再確認できた。


死亡から二十四時間後に肉体の完全なる回復及び蘇生が見られる。

蘇生時にその肉体は別の場所へ転移するが、四月八日午前〇時に「リンネ」が存在していた場所に依拠する。


「リンネ」はこの病院で三度死亡し、蘇生の度に同じ病室に転移している事を考慮しても、間違いではないといえる。

蘇生する場所に関しては、今までのところ「瀬戸鈴音及びその両親宅」「瀬戸鈴音の小学校における友人○○宅」「現在瀬戸鈴音が居住するアパート『猛死荘』三〇五号室」「平坂大学付属病院四〇二号室」の四通りが見られた。


また、「リンネ」は重大な消化器官系の疾患を抱えている事が、葉山氏との会話で判明した。


リンネ:……あのね。私、どうも、重い病気みたい。ここの所、直ぐに倒れちゃうの。会社も頻繁に休まなくちゃいけない。

こうなってから、何回も死んじゃうようになったわ。

(録音ママ)


病院内における過多の死亡は、これが原因と仮定できる。

それから約五分間の沈黙の後、「リンネ」は携帯用ゲーム機を見せ、父親が誕生日の贈り物に買ったものである事を供述。暇を持て余した時には、これで遊んだと述べた。

「リンネ」は自身をこの携帯用ゲーム機に例え、葉山氏に自らの生涯に対する強い嫌悪と倦怠感を訴えた。幾度も繰り返される死と、それに伴う痛みで、精神が疲弊していると考えられる。

「リンネ」が心身ともに限界を迎える前に、早期に収容する事が求められている。


〈つづく〉

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