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第18話 サンアントン、ハイク&トレ

 14時、サンアントンに到着。「地球の歩き方」のでたらめな情報の所為でもたついたが、無事観光案内所に到着した。セルデンより弱冠落ちるが、駅から5分の感じの良いホテルに落ち着いた。2食付きで570シリング。7700円ぐらい。マスターも良い人でゆっくりした英語で話してくれる。食事は近くの別のホテルでとるようだ。


 翌朝、心配していた通り、曇り空である。ハイキングは明日にして、走る事にした。昨日見つけておいたスタ-ト地点からゆっくりと山へと向かう。時々略地図を見ながら適当に走っていたら、リフト中間駅のGanpen に着いた。昼食後更に上を目指して走っていると柵がしてあるかなり標高の高い所に辿り着いた。標高2100mぐらいのようだ。寒くはなく走り易かったが、流石に走っているのは自分一人だった。


 一度ホテルに戻った後、町のローカルな道をSt.Jakobザンクト・ヤコプ方面に走ってみた。2つめの教会が1km 程先に見えたところで引き返したが、ここは20年前にも一度滑った事のあるスキー場の町だろうか?


 (日記を読み返していて、ここの文面がよく分からないです。ネットで調べてみると、St. Jakob は20年前にスキーをした美しい白亜の教会のある町方面ではなく、逆方面になっています。 方向音痴が凄いですね。そこでスキーをした記憶は有りません。20年前にも一度滑った事のあるスキー場とは、レッヒのスキー場かその手前のツールスのスキー場の事を指しているのだと思います。

 そこでAI にご協力頂きましたところ、レッヒの美しい教会は「聖ニコラス教会」だそうです。旧の聖ニコラス教会で、後ろに新しい(1976年建立)聖ニコラス教会が建っているそうです。

 因みに、ザンクト・ヤコプで見えた教会はザンクト・ヤコプ教会と言い、こちらもなかなか美しいそうです)


 少々疲れたのか、夕食がイマイチ美味しくない。隣席の初老の紳士に話しかけられた。今日歩いたのかと訊かれたので、走ったと答えたら驚いていた。外人さんは大袈裟だからなあ。近くで伝統的なダンスがあるので夕食後観に行ったら良いと勧められたがその気はなかったので帰りに

 ”Today, I'll go to bed soon. I'll dance in a dream."


と言ったら、えらく受けていた。英語のジョークは久しぶりだ。


 翌朝も曇り空で、サンアントンでは結局一度も天気には恵まれなかった。オーストリア最後の日、行けるところまで行こうと取り敢えず歩いて出発する。天気は悪くても高山植物はきれいだ。紫の野の花が一面に咲いている。

 1時間余り登った所で完全にガスの中、殆ど視界が利かない。2時間近くもかかってやっと第一目標の Galzig (ガルツィヒ)のゴンドラ駅に辿り着いた。


 一時は元来た道を辿って帰ろうか、それともゴンドラに乗ろうかとも思ったが、初志貫徹でサンクリストフ経由で帰る事にした。サンクリストフ迄は車道なので何の問題もない。ただ寒いだけ、7月だけど。サンクリストフ村からはハイキング道になっているが、そちらに行かずサンアントンに向かう。途中から雨になり傘をさした。

 オーストリア最後の一日は、ガスと雨の中のただ寒いだけのハイキングで終わった。


 日本へ電話した。日本への初めての国際電話だ。テレフォンカードにより簡単にかけられるので、それほどの感動がない。

 先ずは、弟雅人。

 マラソンツアーに参加させてくれた旅行社からは、何も連絡は入っていないとの事だった。何かあったら弟に連絡してくれるよう予め頼んでいた。弟は既に私がエントリーしている「木曾御嶽マラソン」をネットでエントリーしたそうだ。


 次にコナミスポーツクラブで親しくしている真美ちゃん。

 お母さんが出られ、本人は既にアメリカとの事だった。日本でも英会話を真剣に勉強していたが、とうとう彼氏を追いかけてアメリカへ。私の出した絵葉書は全て転送してくれたそうだ。


 最後に、母方従弟の義郎君。公衆電話から簡単にかけられる事に驚いていた。


 明日は、いよいよスイス入りだ。

 

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