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パタリロは、生まれてはじめて泣きました。

 投稿したものや、執筆中のものに、チラチラと目を通しました。




 ボクには悪いクセがあります。


 クドい。


 思い入れがあるものほど、その傾向があります。




 ちなみに執筆中の作品の1つには、


『胸の幼さにコンプレックスのあるヒロインが、

 親友がGカップだったことにショックを受け、

 交際の長いカレシとの関係が進まないことを思い返して涙をこぼしたら、

 カレシにヒドいことを言われたんだと親友が勘違いして、

 カレシのクラスに暴れこんでしまって、大慌おおあわて』

 というものがあります。



 現在、8,000文字を越えました。


 やっと、ヒロインは、カレシの教室に暴れこんだ親友に追いついたところです。


 作品の、大幅な変更を考えてます(笑)




 書くこと書かないこと。

 書き手の永遠の課題……ですよね。



 詳細に描いて伝わるもの。

 簡潔なことで生まれる味わい。



 タイトルは、マンガ『パタリロ』の、深く印象に残ったナレーション文。



 泣くという感情表現は、いろんなもので詳細に描けます。


 涙、声、呼吸、漏れ出た言葉、鼻水、ヨダレ。


 思い入れがあると、細かく描きたくなります。

 描くと何か、心の中の波が、1つの大きな流れになって、ノッていくような気分になります。

 書いてて楽しい瞬間ですよね。



 でも、『泣きました』の言葉は無力じゃない。

 そこから、何も伝わってこないわけじゃない。


 涙も、声も、呼吸も、鼻水も、ヨダレも。


 浮かんできます。


 言葉は、ちょっと、いるかな?(笑)



 その辺りの判断、舵取りを大切にしたいと、ちょっと思いました。




 それに、書かなくて描くこともある。


 レトリックの本で、なんか、ちゃんとした名前のついている手法なんですが。


 例として思い浮かぶのは、舞城王太郎先生の『熊の場所』

(ちょっと、今、手元にありません)

 うろ覚えですが。


 主人公たちは、イジメの悪ノリの暴力で死亡した男子生徒の、“1部分”を、サッカーボールの中から見つけ出します。


 その“1部分”の描写。



 どんな表情をしていたかは、思い出したくない。



 だったかな?

 そこまで、どんな前振りがあったかによりますが、読者の頭の中には、映像が浮かぶと思います。


 それは、他の読者と共有の映像ではないと思いますが、間違いなくショッキングで生々しい映像だと思います。



 詳細に描かないことで、詳細に浮かび上がらせる映像。




 書き込むこと、書き込まないこと。


 永遠の課題です。

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