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26話 馬鹿な奴等3

※残酷な描写があります苦手な方はご注意下さい。

 まだ日が昇らない薄暗い時間帯にロキは前回よりゆっくり古き新緑の森に走っていた。何故ゆっくり走る必要かは後ろから追いかけてくる冒険者達の身体能力に合わせるためだ。


 冒険者達は俺を逃がさないように追いかけて来る。俺も冒険者達が付いてくるように様子を伺いながら走る。


 どうやって冒険者達の様子が分かるかというと、混成鋼体(こんせいこうたい)に転生した俺の聴覚機能の能力で把握することができる。今も冒険者達の愚痴が聞こえてくる。


 「あのガキ、古き新緑の森に行く見てぇだな」

 「ちっ、めんどくせえな。ここでやろうぜ!?」

 「あぁ、そうだよ。ここでやっちまおうぜ」

 「馬鹿かお前ら。こんな街道でやったらバレるだろうか」

 「リーダーの言う通りだ。ここじゃぁ駄目だ。いつも通り森で襲うべきだ」

 「ちっ、分かったよ」

 「それにしても、あのガキに仲間はいないようだな」

 「仲間がいるか用心してたが意味がなかったな」

 「楽でいいじゃねぇか。あのガキを殺せば金が入るんだ。こんな楽なことはねぇ」

 「まぁな。俺達の大事な財布だからな」

 「ぎゃはははは。そうだ俺達の財布だ」

 「ちっ、お前ら声が大きい。少し抑えろガキに聞こえたらどうする」

 「わりぃ。わりぃ」

 「たく、ドロス。あのガキは見えてるか」

 「あぁ、大丈夫だ。俺の<遠視>スキルで視えている。真っ直ぐ古き新緑の森に向かっている。それに<追跡>スキルで捉えているから逃げられるわけねぇぜ」

 「くっくっくっくっ、ドロスは頼りになるぜ。他の奴等は馬鹿だからな!」

 「ひでぇな、リーダー。だけどよあのガキを殺すときは任せくれよ。面が良い奴はムカつくからズタズタにしてやる」

 「またかよ。お前はいくら自分の面がゴブリン並だからって僻む(ひがむ)じゃねえよ」

 「ぎゃはははは。ケインの面はゴブリン以下だろが」

 「てめえ等なズタズタにされたいか」

 「お前ら静かにしろドロス森は見えるか?」

 「あぁ、見えてきた」

 「良し準備しろ。あのガキから金を奪うぞ」


 ロキは冒険者達の会話を聞き、又エイラ少佐からも随時状況教えて貰いながら古き新緑の森に向かって行く。

 

 ロキは初めて人を殺すと決めて緊張していたが、今は無表情で情報整理する。

 「......俺の金を奪うか。それにしても<追跡>スキルか便利そうなスキルだな」

 ⦅『狩人』や『賞金稼ぎ』の職業で獲得できるスキルだから便利よ⦆

 「『狩人』の職業か獲物を追いかけるには便利だな」


 ロキの視線、地平線の先に森が見えてくる。

 「......古き新緑の森が見えてきた。エイラ少佐ナノメタルで森の情報を教えてください。ナノメタルが足りなければ遠慮なくMPを使って下さい」

 ⦅分かった。なら遠慮なくMPを使うぞ。ナノメタルよ行け⦆

 ロキの周囲から透明なナノメタルが飛んで行く。エイラ少佐が冒険者達のスキルや能力に警戒してナノメタルを透明状態にしてから出現させた。 


 ロキはエイラ少佐からナノメタルの情報を教えて貰い、最高な最善な狩りの場所を選定する。

 

 ようやく理想な狩りの場所を見つけ口角を上げる。

 「......良しここでいい。この場所にあいつ等を誘導する」

 ⦅ロキ二等兵、今回の狩りで<戦闘モード>スキルは使うのか?⦆

 「使います。失敗は許されませんから、それにスキルのlevelが上がったから実戦で試します」

 ⦅スキルlevelが上がってたのかどんな感じだ⦆ 

 「こんな感じですよ」

 ロキがステータスを表示する。


*************************************


 サポートスキル   <戦闘モード>

 説明   levelに適した能力でエイラの指令の元半強制的に精神力を高め戦闘に対する集中力が向上す      る。又腕力・体力・俊敏・魔力・精神値が上がり身体能力が向上する。

 効果   20分間戦闘に対しての集中力が300%向上する。腕力・体力・俊敏・魔力・精神の値が      100%向上する。クールタイムは50分 

      精神的・肉体的にも負担が大きい


*************************************

 

 エイラ少佐は驚く。

 ⦅......これは能力が倍になってるじゃないか⦆

 「驚きますよね。俺もお驚きました」


 エイラ少佐は納得しながら答える。

 ⦅素晴らしいな。後はスキルを使うタイミングはロキ二等兵に合わせる⦆

 「よろしくお願いします。エイラ少佐」


 ロキは選定した狩りの場所に急ぎ移動を開始する。冒険者達も動きだしたからだ!

 

*************************************


 木々に囲まれて、少し先に丘が見える場所でロキは2匹のウルフを解体していた。自らを餌にして冒険者達を誘い出すために、相手は仮にも熟練した冒険者達だ。少しでも警戒を緩めるためだ


 後ろから複数の足音が乱雑に聞こえてくる。音が近づくにつ馬鹿にしたような笑い声も聞こえてくる。


 ロキは手を緩めずに解体を続けている。そうすると乱雑だった足音が一つずつ聞こえなくなると、突然乱暴的な声が聞こえてくる。

 「おい、ガキ! ここは俺達の狩場だ」

 

 ロキはウルフの解体を辞め振り向きながら立ち上がる。視線を見渡すと冒険者の恰好した男達が10人でロキの周囲を囲んでいた。


 ロキの視線が気にならないのか、大剣を背中にしょってる男が声を張り上げる。

 「聞こえてるのかガキ!?」


 大剣使いの隣にいた男が静止するが表情は下卑ていた。

 「まぁまぁ、抑えてバルドさん。お前は新人冒険者かここはいつも俺達が使ってる狩場なんだよ。分かるだろ困るんだよ」


 ロキは表情を変えず答える。

 「なにが困るんですか?」

  

 怖がりもせず答えたロキが気にならないのか、右側にいたゴブリン並のブサイクな男が吠える。

 「あぁ、分かんねのか俺達に断りなくこの場所を使ったんだ。迷惑料を払えっていてんだ」

 足で地面を蹴る。


 ロキが不満な表情で答える。

 「意味がわかりません。冒険者ギルドに報告しますよ」


 ロキの周囲を囲んでいた冒険者達が騒ぎ出し声を上げる。それをリーダー格のバルドが右手を上げて止める。そして視線をロキに向ける。

 「ガキが生意気だな。俺達は迷惑料を払えば許してやるっていってるんだ」

 バルドは怒号を上げて前に出る。


 ロキが変わらず返答する。

 「だから意味がわかりません。これ以上近づけば容赦しないぞ」


 冒険者達が声を上げて笑い出す。

 「ぎゃはははは」

 「容赦しな言って、どう容赦しないんだ。教えてくれ」

 

 冒険者達は笑いながらロキを囲むように少しずつ近いづいて行く。痺れを切らした男が吠える。

 「もういいよな。死――――」


 ロキは最後まで話しを聞かず動き出す。向きを変えてウルフの死体を超えて森の中に入る。


 ロキの動きに合わせて冒険者達も一斉に動き出す。

 「逃がすなーー」

 「「おおおおおお」」

 

 ロキは森を掛ける前に近くで身を隠していた。先に面倒な相手を仕留めるためだ。


 視線の先に冒険者達が興奮しながら行動している。

 「あのガキどこいった」

 「俺とケインで向こうを探す行くぞ」

 「おう」

 ケインと斧を持った戦士が移動する。


 バルドが大声で話し冒険者達が集まり出す。

 「ドロスまだか!?」

 「まて<追跡>スキルは連続使用できない。もう少しでクールタイムが終わる」

 「バルド俺値はあっち行くぜ。あのガキを逃がさないためにいつも通り囲むぜ」

 「おう、頼むぜ。いつも通りドロスの<追跡>スキルで追いかけて捕まえてやる」

 「それにしてもあのガキ、行き成り後ろに逃げるとはな。流石に焦ったぜ」

 「前に襲った奴等は突っかかてきたからな、2匹だけ逃がして他は囲って殺したからな」

 「そうだったな。まったく情けねぇ奴等だよ。仲間が襲われてるのによ。二人だけで逃げるんだからよ」

 「ぎゃはははは。何言ってるんだお前が逃がしたんだろうが、いつも通りドロスの<追跡>スキルで追いかけ回して殺してやったんだろう」

 「あれか必死に逃げるざまは楽しかったな」

 「あの生意気なガキも追いかけ回そうぜ」

 「分かってるよ。俺もあの生意気なガキは行けすかねえからな。ガレオと3人であっちを頼む。いつも通り弓で脅かしてやれ。向こうにはケイン達が向かった」

 「おう、行くぜ」

 ガレオと弓持ちの3人が見晴らしのいい場所に向かう。残ったのはバルドとドロス、それと槍持ちと片手剣の盾持ちの4人だ。やはり魔法使いは居ないみたいだ。それに種族も人間だ。


 バルド達がドロスのスキルのクールタイムの回復は待ちながら移動しているうちにこちらも行動に出る。「エイラ少佐行きます」


 ロキとエイラ少佐が同時に答える。

 ⦅<戦闘モード>開始⦆

 ⦅指令 敵冒険者達を討伐せよ⦆

 ⦅了解⦆

 スキル発動と同時に身体能力が向上する。タイムリミットは20分だ速攻を決める。


 ドロスが狙っていた場所を通過しようとする、その場所は木々等障害物が無い場所で真っ直ぐ突っ込むことができる。


 ロキは息を殺しながらカウントダウンを始める。

 「5....4....3....2....1。<俊敏一時向上>スキル発動」

 両足に力を込め走り出す。


 <俊敏一時向上>スキルもlevelが上がっていた。

*************************************


 発動スキル   <俊敏一時向上>

 説明   levelに適した能力で一時的に俊敏値を向上させる。

 効果   20分間、 30%俊敏値を向上させる。クールタイム20分 


*************************************

  

 向上した身体能力で放たれた弾丸のようにかけよる。


 バルド達4人はまだ気づいていない。相手は只一人だ。しかも新人冒険者のガキだと甘く見ていた。

 冒険者達で一番厄介なドロスの顔面に向かって拳を突き出す。拳を突き出す瞬間ドロスと目が合う。


 ーー<闘技>”正拳突き”ーー


 ロキは舌打ちする。

 「ちっ」


 ドロスが痛みで絶叫する。

 「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁ」


 ドロスの顔面を狙った正拳突きは右の鳩尾に攻撃した。ドロスと目が合った瞬間、殺すことに躊躇してしまった。そのため鳩尾に攻撃した。だがドロスを見る限り白目を向いて泡を吹いてる、十分致命傷に見える。


 バルド達が惚けてる間に森に逃げる。


 バルドがロキの背中を見て息を吞む。その時ドロスが痙攣し始めてバルド達も動き出す。

 「......なっ....ド..ドロス。ポ、ポーションだ」

 「ポーションの蓋が取れねぇ」

 「さっさと使え」

 震えていた手でようやくポーションを開けドロスに振りかける。

 

 「これで......駄目だ。まだ痙攣している」

 「あのガキャャャャャャャャャャャャャャャャ」

 バルドが怒りのまま叫ぶ。

 

 作戦が成功したロキはバルド達の怒りを背中で感じながら疾走している。一番邪魔な<追跡>スキル持ちのドロスを潰したからだ。仮にポーションで生き永らえたとしても直ぐに行動はできない。だがロキが殺すことに一瞬躊躇したため生き永らえている。顔面に攻撃して入れば即死だったはずだ。


 もう二度と失敗しないと決意し次の獲物に向かう。


 ドロスがロキに襲われた時にケインと斧使いの戦士は森の中でロキを探していた。


 ケインが<嗅覚向上>スキルを使用していた。

 「あのガキの匂いが分からねぇ」

 「あぁ、どういこうだ」

 「匂いがないんだよ」

 「ないだ」

 「そうだ。あのガキの匂いがない。俺の<嗅覚向上>スキルlevelは5だ。匂いを分ける事ができる。俺達仲間の匂いや魔物匂いは分かるが、あのガキの匂いが――――」

 ドロスの絶叫が聞こえてきた。


 斧使いの戦士が動揺する。

 「な、なんだこの声はガキの声か?」

 「馬鹿かドロスの声だ。なんかあったんだ戻るぞ。聞こえてるのか――――」

 ケインが斧使いに振り向くと声も上げられずうつ伏せに倒れていた。


 斧使いの横で漆黒の髪が風で流れ、黒いどこまでも深い瞳で見つめていた。顔も綺麗に整えていて、また表情が機械的で嫌な圧力を感じる。


 ケインは恐れている自分に気合入れる。

 「てめえ、何しやがった。何か言いやがれその面ズタズタにしてやる」

 短剣を両手に持ちながらロキに襲いかかる。


 ケインは何度も攻撃を繰り返すがロキに躱され続け体力が減っていく。そして攻撃が当たらないイラつきとプライドがボロボロになっていた。そのため注意が慢心し攻撃がおお振りになる。

 「ガキが死ねぇぇぇぇ――――」

 ケインの攻撃が躱された瞬間に後頭部に衝撃を受け意識を刈り取られる。


 ロキは目の前のケインが倒れるの見て少し気を緩める。

 「ふぅーー」

 ⦅ロキ二等兵、戦闘中だ⦆

 「分かってます。只、何かスキルを使ってくるのか警戒してたんですけど、こいつは使ってこなかた」

 ロキはエイラ少佐と会話しながらケインと斧使いの戦士の両手両足を踏み潰して動けないようにしてる。


 良し次だ。あいつ等は上手く罠に引っかかるかな。

 

 ガレオ達4人はドロスの声が聞こえ来た道を戻っていた。

 「それにしてもさっきの声はドロスだよな」

 「あぁ」

 「どうなってるんだ」

 「お前ら黙れ。どこにあのガキがいるか分かんねんだぞ」

 「仕方がねぇだろ。ド......いた。いたぞ。あのガキだ」

 目の良い弓使いがロキを見つけ追いかける。

  

 「おい、待て先に......ちっ、待てて」

 ガレオ達も追いかける。


 ガレオ達が仲間の弓使いに追いついて肩に手を置く。

 「待てと言っただろ――――」

 弓使いがガレオの口を塞ぎ。小声で話し指をさす。

 

 「黙れ。見えるかあそこの洞窟にガキが入っていた」

 「洞窟だ。......あれか。それでどうする」

 「どうするってバルドに連絡して」

 「なぁなぁ、俺達だけであのガキの金を奪わねか」

 「なに言ってるんだ。バルドが」

 「バルドは関係ねぇよ。それにこっちにはガレオがいる」

 「......ガレオがやるんならいいぜ」

 「......良いだろう。俺もバルドが気に食わなかった」

 「ちっ、分かたっよ。金は4人で山分けだ」

 ガレオ達4人は下卑た笑みで洞窟に入って行く。


 洞窟は広いが所々に壁が空いてありそこから光が差し込んでいて問題なく見える。だが、光が入らない所は真っ暗闇で何も見えない暗闇である。


 ガレオ達は松明を片手に洞窟の中でロキを探していた。

 「おい、いたか」

 「嫌。それにしてもこの洞窟中々広いな」

 「あんま奥に行くなよ。道具がないんだ道に迷うぞ」

 「あぁ、そうだ....おい、あそこ......」

 ガレオ達4人は視線の先の人型を確認すると嫌な笑みをして走り出す。


 ガレオが人型に槍を刺す。

 「ギャァァァァァァ」

 ゴブリンが痛みで絶叫し絶命する。


 ガレオ達はロキではなく動揺する。

 「なんだゴブリンか」

 「紛らわしい」

 「たくよ。お、おい静かにしろ」

 周囲から呻き声が聞こえてくる。

 

 洞窟の奥からゴブリンの群れが現れ周りを囲まれる。

 

 ガレオ達は背中をお互いに合わせ応対する。

 「ゴブリン共が」

 「こいよ」

 「多すぎだ」

 「嫌このぐらいの数なら行けるぞ」

 

 ガレオ達が20~30匹程のゴブリンと死闘を繰り広げているのを光が差し込まない暗黒の空間でロキは気配を隠して視ていた。


 ロキの仕掛けた罠は自然の驚異である魔物だ。洞窟に誘い込んでゴブリンに襲ってもらう単純なことだ。ゴブリンがこの洞窟にいることはエイラ少佐がナノメタルで確認済みだ。それにしてもこいつ等無警戒だな。俺が新人冒険者だからって警戒しなささすぎだ。今まで新人冒険者しか襲っていなかったのか本当にクズだな。


 ガレオ達の戦いを視てるとエイラ少佐の声が聞こえてくる。

 ⦅ロキ二等兵、このままゴブリン共が討伐し冒険者達が疲弊してきた所を狙うのか⦆

 ⦅いいえ。冒険者達のスキルを警戒するため乱戦にします。まぁ、ほとんど残っていないですね⦆

 あれ程いたゴブリン共は10匹ぐらいしか残っていない。


 ⦅全滅する前に行くか。<戦闘モード>開始⦆

 <戦闘モード>制限時間以内に終了すれば僅かなクールタイムでスキルを再び使用できる。

 

 スキルが発動と同時に暗闇から身体を進める。ゴブリンと戦っている冒険者達に向かって攻撃する。

 

 ゴブリンの戦いに勝利目前のガレオ達も必死だった。ガレオ以外の弓使い達は慣れない近接戦闘を繰り広げていた。ガレオ達は無傷ではないポーションも使い切り肩で息をしながら立ち続けていた。


 ロキは右手に短剣を持ち冒険者達とゴブリンの戦闘の状況を再度確認する。まずはこの明るさを無くすため地面に転がっている松明の火を消しに向かう。


 ロキは<戦闘モード>スキルで向上した身体能力を駆使して冒険者達の戦闘に乱入する。邪魔になるゴブリンを短剣で攻撃しながら松明に向かう。

 

 突然の乱入者にガレオ達とゴブリンが騒ぎ出す。

 「はぁはぁはぁはぁ、だ、誰だ」

 「はぁはぁ、バルド達か? 助けに来たのか?」

 「あっ、違うぞ! あのガキだ」

 「お前のせいで」

 「ギャアギ......ギギギ」

 

 ロキは勢いをつけたまま地面の土を蹴る。その土は大量で松明が土で隠れた。


 松明の火が消え周囲の風景は真っ暗闇に呑まれた。


 突然の暗闇に冒険者達とゴブリンが動揺し騒ぎ出す。その中でガレオが持ってた槍を我武者羅に振り回す。


 ガレオは闇の中ゴブリン達の呻き声を聞き恐怖の余り暴れ出した。ゴブリンや仲間の冒険者達にも槍が当たり吹き飛ばす。返り血がガレオに付着すると更に暴れ出す。仲間の冒険者達がガレオを止めようと声を掛けるが恐怖の余り届いていない。


 ロキはガレオの余りの無様の姿に眉をひそめる。

 ⦅なんだこいつ。酷いにも程があるな⦆

 ⦅ロキ二等兵なんだあれは⦆

 ⦅さぁ、わかりません。暗闇の中精神でも壊れたのか。片づけますか。他の冒険者達を殺されたくないので攻めます⦆


 ガレオがおお振りで槍を振り回した瞬間に、ロキは意義込みと同時にガレオに近づき短剣で腕を切り裂く。ガレオは痛みで槍を落とし叫ぶ。ガレオの後から腕で首を裸絞めで意識を落とす。


 意識がないガレオを地面に投げ捨て。他の冒険者達を見ると恐怖と怪我でその場を動けないでいる。

 

 ⦅後はゴブリンか⦆

 叫びながら動き回ってるゴブリン達を短剣で攻撃しながら止めを刺して行く。


 視線を冒険者達に向けて近づく、足音で怖がったのか騒ぎ出す。

 「どこにいるんだ。俺達を助けろ」

 「た....頼む助けて」

 「腕がいたい。ゴブリンに噛まれた腕が痛い」

 ロキは無言のまま近づくと冒険者達は大声を上げて騒ぎ出す。


 その様子を見ていたロキは憤怒していた。俺を殺して金を奪おうとしていて命ごいだ、それに俺だけではなく他にも被害者がいただろ。こいつ等の口振りからして多くの命を奪っている。


 ロキは今すぐ殺してやりたい殺意を抑え冒険者達に近づく。

 ⦅ロキ二等兵こいつ等は殺さないのか⦆

 ⦅......今はまだ殺しません⦆

 

 恐怖の余り騒いでる冒険者達の両手足をへし折って行く。痛みで叫ぶが裸絞めで意識を落としていく。

 ガレオの両手足もへし折り身動きが出来ない状態にする。一応ゴブリンの魔石を回収し首を落としていく。


 ロキは意識を失っているガレオ達冒険者達を洞窟の外に引き摺りながら運び出す。


 ロキは暗い洞窟から出た際に陽の光が目に差し込み目を細める。そして再び思考を開始し動く。

 ⦅後はバルド達だ⦆

 

 ガレオ達冒険者を洞窟から遠ざけるため、そのまんま引き摺りバルド達に向かう。洞窟の中はゴブリンの血の匂いが充満しているため他の魔物を呼び寄せることになる。


 この場所でガレオ達を放置したら餌になるだけだ、痛みと恐怖もなく死ぬことが出来る。

 

 ロキは無表情で言い放つ。

 「楽な死に方は許さない」


 ここから冒険者達の処刑へのカウントダウンが始まる。


 

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