滅亡
新シリーズです。
並行して他シリーズも執筆してるんで安心してください。
ドタドタと荒い足音を立てて数えきれないほどの記者たちが記者会見の場に押し寄せる。
誰もが必死な顔をしている。まるで何かに縋ろうとしているようだ。
記者の人数は記者会見の場に入りきらない程いる。
これで、多さが伝わっただろうか?
記者会見の場の横の扉がゆっくりと開かれる。
そこからは、白衣を着た初老と思われる男性とその秘書らしき女性が登場した。
男性の姿勢は前かがみで一歩歩くごとにふらついている。
病的なものではなく、疲労からきているものだと誰もが理解している。
その理由は男性の眼の下には立派なクマが出来ていて歩いている最中にも何度も大きな欠伸を繰り返しているからだ。
ふらふらとした足取りで男性は記者会見の席に座り込む。
それと同時にパシャリパシャリと目も開けられないほどのカメラのフラッシュが男性を襲った。
男性はそれに動じることなく記者会見の始まりを告げる言葉を淡々と述べる。
「これから記者会見を始めたいと思います」
「では__」
男性が何か言う前に大勢の記者が手をあげ口々に言葉を発する。
「人類はどこに向かうのでしょうか!?」
「教えてください!」
「荒川先生!!」
荒川と呼ばれた男は次々と飛び交う言葉に戸惑っている。
それを見かねた秘書らしき人物がマイクを使って口を開く。
「皆さんの質問には順次お答えしますので黙って手をあげてください」
その言葉のおかげか記者たちは口を真一文字に変え手をあげる。
「では、どうぞ」
荒川はスーツを着こなしている真面目そうな青年に指を向ける。
「は、はい!これから人類が向かう先はどこなのでしょうか?」
荒川は眠そうな顔から一変威厳ある表情へ。
そして、ゆっくりと質問に答える。
「人類が向かう未来それは………滅亡かと思われます」
その場にいた誰もが息を呑む。
「今まで何度も先人たちが人類滅亡の予言を残していますがそれとは違うのでしょうか?」
「それとは全くもって違います。」
会場がまたもざわつき始める。
「他に質問はございませんでしょうか?」
その言葉を引き金に再度記者たちは手を上げ始める。
「どうぞ」
今度は中年のベテランに見える記者に指を向ける。
「人類は何によって滅亡するのでしょうか?」
「何であってほしいですか?」
荒川は記者に問い返す。
記者は一瞬唖然としたがすぐに冷静になり答える。
「自然現象ですかね…… あれは止められません 人間の力ではどうにも出来ませんから」
荒川は納得した顔で力強く頷く。
そして、先程の記者の言葉を全否定した。
「私たち人類は自然現象によって滅ばされません。私たちは魔人によって滅ぼされます」
次回も出来るだけ早めに更新したい




