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復活のキシロー:1

 復活のキシロー



 しかし、どんな事件も風化する。

 特にキシローの場合は違法性があったり道義的にどうこうでもなかったことと、それでなくても今日日話題に乗りたい有名人はごまんとおり、キシローがメディアに出なくても話題には事欠かなかったことなどから忘れ去られた。

 あれだけ忘れ去られるのが怖いかのように振舞っていたにも関わらず、だ。

 風化したのはキシローフィーバーだけではない、福島の原発事件も風化した、皮肉なもので、忘れ去られたフクシマはもとの「ふるさと」に帰ろうとしつつある、もんすたぁがあることからIT復興を後押ししていたのも忘れたように、ほんとうの空のある福島であり続け、相変わらず仮設があり、支社によれば震度3の「小さな」地震が頻繁な。

 動画サイトでは浜通りのじゃんがら踊りが流れている。

 ふと見ると、何かがおかしい。

 じゃんがら踊りは男性のみの踊りのはずなのに、そこにある女性の見知った顔。

「みんなー!

 福島だけじゃない、仮設に暮らしてる人たちのためにも!

 キシロー帰ってきました!

 新しい会社は『どらごん金融』えっ?って思った?」

 じゃんがらはつづく。

「でもね、内容は簡単。

 ちょっとのお金が足りなくて『あと一歩』が踏み出せない人のスキルを洗い出して、投資して、お金が出来たら返してもらうだけ。

 こないだ本当に履歴書の写真代が無くて借りに来た人なんかさ、今ではちゃんと保母さんやってて・・・」

 それは髪こそ伸びていたが確かにキシロ―だった。

 キシロ―は『守銭奴』の汚名すら引き受けて、尚且つまだ弱者のために立ち上がろうとしているのだろうか?

 私はこの本を書き出した時もらった連絡先を引っ張り出して、彼女にアポイントを取った。


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