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キシローとメディア:7

 

 彼はメディアに取り上げられてから、色んなことで話題に乗り続けなければならなかった。

 彼はまるで忘れ去れることを恐れているようにかなり短いスパンで何かをし、よく炎上し、それは新聞やテレビといったメディアにも取り上げられた。

 当時はすでにインターネットで炎上したものが他メディアで取り上げられるのは当たり前だったのだから。

 しかし彼の言葉を借りるなら忘れないとはいいことだろうか?

 嬉しいことが忘れられないのが悲しいとモモさんは言った。

 だとするとあるいは彼は、有名になったことで何か嬉しいことがあり・・・もうやめよう。この章で書くべきは彼の内面ではない。

 が、次の章では彼へのバッシングについて書き、その当時の内面にも触れるつもりだ、辛いことを書くのなら楽しいことも書くべきで・・・。

 しかし彼の本を読んでいて思ったことだが、彼の本に彼の内面世界は書いていない。

 彼のブログを読んでいても、動画のインタビューを見ても同じこと。

「みにこみゅに来て友達になっちゃいましょうよ!」

 みたいなことは言っていた、実際に行った方のブログも見つけることが出来た。

 しかしそこにいるのは普段通り皆の期待に応えふざけて笑いながらもいつものように話すキシローであったらしい。

 いつもの通り

「僕らに『他人と過去は変えられない』とかいいながら僕らを変えようとする人たちってなんなんだろうね」

 等、当事者性のあるメッセージを送るもののそれに彼がどう感じたかは一切触れない。であるから彼を批判する際いつも使われる言葉は『怒りが足りない』だ。


 キシローは喜四郎ではない。喜四郎ならもっと弱者の声を聞き、道義に生きるべきで、ただ少数者もやればできるだけでは道義的とは言えない。

 IKKIは一揆ではない、ITで新しいものを生み出そうとそこには勝者と敗者がいて、彼は勝者だ。

 彼は弱者の味方ではありえない。

 (Y新聞より)


 それはまるで『やれ、ロボ、あいつらをやっつけろ』と焚きつけるかのようだ。

 では、そういった彼へのバッシングについて書こうと思う。


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