実業家としてのキシロー:2
私は数日、数週間待ったが○日新聞にアポイントはない。
とりあえずインターネットで検索し、もんすたぁ社員のブログに辿りつく。
自由な社風らしく、めいめいが自分の趣味、読んだ本、好きな食べ物、生活、政治等色々なことについて述べている。今でも更新しているあるブログの著者、Kさん(仮)に取材の申し込みをすると、ようやく取材の許可が出た。
「今ももんすたぁで働いていることもあるし、匿名なら」
ということで簡単にメールでインタビューに答えて頂いた。なお、お会いするのはのは私とKさんのスゲジュールがどうしても合わずできなかった。
「Re:普段のキシロ―社長について
会社にいてキシロ―がいるって思ったことは無いですね。あくまで社長の○○さん。
って言っても社長の椅子に座ってるイメージじゃなくて、社長というより・・・。いつだったかアルバイト募集した時面接に来た女の子が『同年代のバイトもいらっしゃるんですね』っていうんだよ、で、よく聞いたらキシロ―さんのことだった、ってことがあった。
そのぐらいじっとしてないで、現場でみんなに紛れて仕事してる。
誰がどんな相談しても乗ってくれるし、いつも一番に社員のこと考えてて。
いつだったかあまり有名じゃないソフトメーカーのソフト導入するかどうか会議になった時も「ためしに自分のにインストロールするからそれでいい?」だって、普通そういうのって誰か下っ端にやらせればいいのに、なんかトラブルがあったらどうするつもりなんだろう。結局そのソフト自体は何の問題も無くて、別の理由で導入が見送られたけど。
なんで会社他の人に売却しちゃったのかなぁ・・・もうちょっと続けて欲しかったなぁ。
あ、えぇっと、現社長もすごく好人物です。これからのアプリメーカーはコミュニケーションにも目を向けなくっちゃって言って文字の無い会話アプリ開発したのは彼の案だし。
それってLINEじゃないの?って僕も思ったけど、そうじゃなくってPECS?なんかそういう、コミュニケーションに障がいがある人向けアプリがあるらしくって、それをこう、もっと色んな人に使いやすく、尚且つ『言葉』は取り上げないように。てなわけで今でももんすたぁでキシロ―さんの理想は生きてます!
あんま偉ぶらないし、少数者の視点を大事にする。
軽い冗談はともかく、テレビで見るみたいに変なことすることなんか無かったですよ」




