5 マイハウスの正体①
不定期更新ですがよろしくお願いします。
「マイハウスってなんだろう?」
スキル一覧にある『マイハウス』を指してみると、突然、画面が切り替わり・・・
『スペースが足りません。縮小して出しますか?』
YES NO
まさか、家が出てくるのかな?
確証はないけど取り敢えず“YES”をタップしてみると、目の前に大きな建物が現れた。
突然現れた建物は縮小?とはいえ2階建ての立派な家で、白い外壁に赤瓦の三角屋根、海外にある豪華コテージの様な作りをしており、玄関は木製の大きな扉でとてもお洒落な家である。
誰か住んでいるのかもしれないので、まずはノックしてみるが返答は無い。恐る恐るドアノブに手を掛けると鍵は掛かってなくてすんなりと開いた。
「こんにちはー 誰かいますかー?」
家の中はカーテンが閉まっていて薄暗くてよく見えない。室内はシーンとしていて返事もなければ人の気配も無い感じなので勝手に中へ入ってみることにした。
玄関は現代和風様式の様で三和土があり、靴を脱いで入ろうとするが・・・
裸足だった!
汚れたままの足で入るのは申し訳ないので、外に出て足を洗える場所がないか探してみる事にした。
玄関正面から右周りで見て行くと木製でできたテラスを発見するが、洗い場は無いようだ。
次に家の裏側に行くと勝手口を発見。
すぐ隣には小さいながらも手洗い場のようなものがあって蛇口を捻るとちゃんと水が出る。
早速汚れた手足を洗ってついでに顔も洗ってみるが、血が顔に流れ落ちていたみたいで、水が真っ赤に染まっていく。
ある程度綺麗になった時に気付いてしまった。
「拭くもの持ってなかった!」
仕方なくパジャマの袖口で出来るだけ拭いてみたが、足裏はさすがに拭けそうにもない。
諦めて勝手口から中へ入ることにした。
ドアを開けるとそこには小さな土間から続く広いキッチンがあり、冷蔵庫や食器棚、レンジや炊飯器などの料理家電も揃っていてる。
土間の横にはパントリーがあって沢山の食糧が詰め込まれているではないか!
「食べ物があるー!これで食糧問題解決!!」
新鮮な野菜や果物、お米や小麦、乾燥麺類、缶詰めや瓶詰の長期保存食にインスタント食品、様々な調味料までが収められていた。
お腹が空いていたのでとりあえず目の前にあるバナナを有難く一つ頂く。
「いただきます」
甘味が強く、とても美味しい。
やっと食べれたことが嬉しくてじんわり涙が出てきた。
漸く家と食べ物にありつけた私は異世界にきて始めて安堵することができたのかもしれない。




