悪役令嬢に転生したので攻略することにしました。
ここはどこ?
私ここを知ってる。
懐かしい。大好きだった私の家。
ぱぱとままにいっくんにまや姉だ。
___場面が変わる。
あ、ここは、私が通っている高校。
親友の芽衣。またゲームしてる。楽しそう。
___また場面が変わる。
私に勢いよく車が向かってくる。
そうだ。私は学校の帰宅途中に車に轢かれて.....
「うっ、うわぁぁあああああ」
ベットから飛び起きる。
「マリリン様!」
声がして横を見れば知らない女性。そして、知らない部屋。
「え、夢?え、ダレ。え、部屋ひろ。」
「マリリン様大丈夫ですか?足を躓いて階段を転げ落ちてしまわれたのですよ。」
「あ、あの、ここは何処ですか?私はマリリンって名前じゃないのですが...」
そう告げるとメイドの服を着た女性は真っ青な顔をして部屋を飛び出してしまった。
「え....本当にどこここ」
と呟くと目に入る鏡。
金色に輝く髪色に、綺麗に輝くグリーンの瞳、そしてどう見ても10歳そこらの少女がベットに腰掛けていた。
「あ、こんにちは。あの私はどうしてここに.......ってこれ私?!?!」
そう私が喋る度に同じように動く。
「え、なにこれ、転生?異世界転生ってやつ?」
顔が青くなる。
「え、やだ私ダンジョンとか苦手なんだけど?無理無理無理」
そう顔を青くしていると、バンっと扉が開いて今度は先程のメイドとさらに綺麗なドレスの女性と綺麗なスーツ姿の男性が来た。
「マリリン私の事分かる?」
そう震えた手で私の頬を撫でる。
そして、私は悟った。
ま、まさか............マリアンヌ様に、カイル様?!
わ、私の、、、、推しカプだ!!!
え?何、てことはここはあれか?!アレなのか?!
「お母....さま」
そう、確かあのゲームのあの子は母親をこう読んでいた。
「そうよっあぁ、良かったマリリンが無事で....記憶障害かもと言われ焦ってしまったけど貴方自分のことわかる?」
「....ごめんなさい。怖い夢を見てしまって。....サラも驚かせてごめんね」
こくんと頷きながら言う。
そうだ。このメイドよく見ればゲームの横に少ししか映らないから気づかなかったけどマリリンのメイドだ。
てことはやっぱり.....
ここはあの、恋愛乙女シュミレーションゲーム、魔法学園早乙女にようこそ!の中だわ......
そしてマリリン、、、
私、悪役令嬢じゃん!!!!!!!
ゲームに出てくるマリリンが15歳の頃だから気づかなかった....
でもよく見ればマリリンだわ.....
「悪役令嬢のあの、マリリンだよね....」
あのあともう一度寝て起きても変わることの無い現状に、ここが夢ではないことを悟った。
そして私が来たここは、私が死ぬ前に親友と楽しんだゲームの中。
マリリンは主人公レイラに婚約者を奪われる。
レイラは魔力が高く稀な光の魔力を持っている。
そして光の魔力は治療に特化した魔法で、攻略対象の5人のうち1人がマリリンの婚約者であるアルなのだ。
仲を深める2人に嫉妬をしてレイラをいじめるのが、私マリリンである。
そして私の結末は断頭台行きなのだ。
「マリリン様、今日は宝石商のリゼさんが来られる予定です。」
「ねぇサラ、今私って何歳だっけ?」
「まあ!マリリン様この前11歳を迎えたばかりではございませんか!本当に大丈夫なんですか...?」
11歳か....私は昔からワガママな性格ではあった。
私の推しであるマリアンヌ様とカイル様はマリリンを甘やかすからマリリンはどんどんワガママになったのだ。
そして、11歳ということはもうアルと婚約済みだ。
アルとは9歳で婚約をした。
そして婚約済みということはもうアルはマリリンの性格をよくわかっている。
ゲーム中でアルは昔からマリリンはわがままだったと言っていたからだ。
昔、マリリンがアルの家のパーティに呼ばれていた日だった。
私はパーティを抜け出して散策していると同じくパーティを抜け出したアルが上から落ちてきたのだ。
そして、アルに潰され、そして運悪く顎を強打し傷ができてしまった。
そして責任を負わされたアルとマリリンは婚約を結ぶことになったのだ。
そしてマリリンは月日を重ねアルに恋情を抱いた。
そして、マリリンは婚約者を理由にアルに沢山会いに行った。
それはもう、毎日。
でもアルはそんなマリリンに恋愛感情を抱いてくれはしなかった。
それでも傷の事もありアルを邪険に扱うことはしなかった。
そして、マリリンは勉強が好きではなかった。
だから魔法学園を入学しても成績は良いとはいえない。
そんな中、アルは努力家であり、主人公レイラも努力家であり、そんな2人は自然と惹かれあった。
そして決定打になったのが重傷を負ったアルをレイラが治癒魔法を使い助けたのだ。
そして、それを知ったマリリンは嫉妬と自分の婚約者という立場が危ういと思いライラを襲ってしまった。
そして、アルがレイラを助け、マリリンは断頭台行き。
「やばいな、どうしたらいいんだ。」
「もはや婚約した後になにを回避すれと?」
「取り敢えず、何があっても生きていけるように勉強するか....」
そういえばマリリンは勉強が好きじゃなかっただけで魔法の力は光の魔力は無いけれど、他の全属性を操れる。土、水、風、火だ。
ただマリリンは勉強が好きではなかった為に、覚えることをしなかったので魔法成績もいいとはいえなかった。
それでもマリリンはやればできる子、才は恵まれていたのだ。
.....やらなかっただけで....
「マリリン、この子、今日からあなたの専属執事よ」
ほら挨拶して。そうマリアンヌ様がいい、彼は答える。
「今日からマリリン様の身の回りをさせて頂きます、キールと申します。よろしくお願いいたします。」
キ、キール?!
キールってことは、攻略対象の1人だ!!
そうだ、彼は私の執事をやってきた。
「キールは貴方と同じ歳よ。仲良くなさいね。」
そう言うとマリアンヌ様は部屋を出ていった。
「キ、キールって、あの、男爵家の?」
「...はい。」
だよね、今更これで攻略対象じゃないとか言われても信じられないもん。
え、キールってこんなに昔からマリリンの執事だったんだ。
なのに、私を見捨てたのね......
「キールこの紅茶不味いわ!入れ直して!」
「キール頼んだのはこれじゃないわ!もう一回買ってきて!」
....うん。見捨てるわな.....
キールは私と同じ学園に入学し、キールとレイラは学園で私が頼んだものを届けに行こうとした際出会う。
入学したばかりで迷子になっていたレイラに声をかけ、別れた際レイラがお礼にたまたま持っていたクッキーをお礼であげる。
そして、クッキーを食べたキールは彼女の優しさに心を打たれた。
そして、マリリンがレイラをいじめている事を証言人として立ち、私を断頭台に立たせた。
「そ、そう、てことは結構遠かったでしょう...疲れたんじゃなくて?甘いものでも紅茶でも飲んで今日はゆっくりしましょう」
そう言ってメイドのサラを呼ぶ。
「サラ、甘いお菓子とそれに合う紅茶を3つ」
そうサラに言って用意をしてもらい3人でテーブルを囲む。
「キール、沢山食べてね」
そう言い、それから何気ない会話をした。
「キールお茶しよう!」
「キール遊ぼう!」
「キールこれあげるわ!」
そう、それからの私はというとゲームでのマリアンヌとは真逆を意識して、キールを労った。
お茶しようと言ってゲームでは準備だけさせて自分だけ飲み、遊ぼうなんて誘ったこともなければ、物をあげたりもなかった。
私は少しでも自分の株を上げるためにキールに優しくしたつもり。
でも....
でも....!
カールの態度がゲームの時と変わらない.....!!
ヒロインには優しく笑いかけていたのに...!
このままでは私は断頭台行きだ....
どうしたらいいんだろう....




