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三歩の不思議な世界  作者: 三歩
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9.『自分の物語』

  『自分の物語』



 『新しい本』を胸に抱え込み、この世界に生まれて来たアナタは、最初に両親から、アナタの名前を付けられ、その『新しい本』の『タイトル』が決められます。


  そのタイトル名は



 『〇〇(アナタの名前   )の物語』



 アナタは、その物語の『主人公』になる。



 『アナタの物語』なのだから『アナタの好きなものだけ』を詰め込み、アナタにとって『必要で無いもの』は『アナタの物語』から『削除』してしまえば良い。



 だから、誰かに虐められる事も無く、何かに悩んだり、苦しんだりする事も無く、楽しい事や嬉しい事、大好きな人達だけを『脇役』にして『自分の物語』を作り出していけばいい。



 だけど、そんな本は、この世界中の、どこの図書館を探しても見つからないだろうと思う。



 仮に、アナタが物語を作り出す『作者』になり、その物語を世間に発表する立場になった時、アナタは、その主人公に楽しい事や嬉しい事だけをさせて物語を作り上げる事が出来るのでしょうか?



 たとえ、それが出来たとしても、きっと、その本は『楽しい本』にはならないと思うのです。



 だから、どんな『本』にも『紆余曲折うよきょくせつ』がある様に『アナタの物語』にも『紆余曲折』があるのです。


 そして、どんな『本』にも『作者』が必要で、実際、職業を『作家』として本を出版している、人達の言葉で『今回の作品の主人公は中々、動いてくれなくて…』とか『今回の作品の主人公は勝手に動いてくれたので…』

 みたいな言葉を聞き、これを『アナタの物語』

に照らし合わせるのなら



 『自分勝手に、動き回    る主人公』       は

 『自分の人生を切り開  く事が出来る人』

     で

 『なかなか、動き出せ   ない主人公』

     は

『作者が今、必死になっ て次の展開を探してい      る所』


 なのではないだろうかと思うのです。



 だから、今、『人生に立ち止まっているなぁ~』と感じている人がいるのならば、もう少しだけ、待ってあげて下さい。


 きっと、今頃、目には見えない『作者』が必死になって『アナタの物語』の続きを考えている所なのだと思うのです。


 お疲れ様でした。


 今回の話しの中で

『楽しい事ばかりが書いてある本は、楽しい本では無い』

 と表現した所がありましたが、楽しい事ばかりが、詰め込まれた内容の本で、尚且つ(なおかつ)その本を読んで『楽しい本』と言われる『作家』さんがいるのなら、その『作家』さんは、スゴイ天才だと思います。


 私的には、色んな苦難を乗り越えた主人公が、少しずつ成長していく本の方が、ワクワクと楽しい気分にしてくれるので好きなのですが、これは個人的な好みなので何とも言えませんけれども…


 最後まで読んでいただき、ありがとうございました。


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