第ニ話 悪役に転生したようなのだが。
我こそがこの世界滅始伝を書き表したるものなり。そして我こそが次の世にもう一つの世界永久伝を書き表すものなり。
訳:投稿がすごく遅れてしまいました。すいません。来世から頑張ります。
ー「薔薇乙女のキンダンの恋」
通称「バラ恋」は、一人の少女と心に闇を持つ複数の青年達が出会い、恋をする恋愛シュミレーションゲーム、その名も乙女ゲームだ。
バラ恋には全ルートで悪役として登場し、全てのエンドで死亡するライバル的存在がある。
それが今の僕、ステラ・アクアリートだ。
バラ恋は、平民育ちのヒロイン、シーアが男爵家の落胤だと分かり、急遽貴族の学園に転校してくるところから始まり、ひょんな事から薔薇乙女という「運命の乙女選び」に参加させられる。そして心に闇を持つ貴族の青年達に出会い、一緒に過ごす中で青年達の心の闇を晴らして好きな相手と結ばれる、という王道な乙女ゲームだ。
今の気持ちを一言で表すなら、 なんてこった だ。
いや、でも本当になんてこったい。よくあるけど(ラノベという名の二次元で)何故僕がなってしまうんだ。
しかも全ルート死亡って、どんな無理ゲーだよ。
「可愛いね、ステラ。」
そう言って僕の頭を撫でるのは、ステラを溺愛する兄、攻略対象者のセージ・アクアリート。
この少年に将来殺されるかもしれないと思うと、悲しみと恐怖で目から涙が溢れてきた。
「うぅっ……ふぅうえぇぇんっ」
「…ステラ?どうしたの⁉︎アンっどうしたんだ⁉︎」
「セージ様、ステラお嬢様は御調子が良くないようですので、また改めていらっしゃってください。」
僕が泣いたためにセージ(お兄様と呼ばせてもらおう)が困惑していたが、メイドさんが空気を読んで退室させてくれたらしい。うん、優秀。アンさんって言うんだ。
とりあえず危機は過ぎ去った。
ハァ〜、これからは誰にも恨まれたり殺されたりしないようにして、ゆっくりスローライフでも送ろうかぁ。
ーこう思った瞬間、僕にはフラグが立ってしまった。
簡単に説明すると、
▽ピロリン♪ ステラは厄介事フラグを立てた!




