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エルフの森で人形は目覚める 〜男がいない世界で、人形の僕だけが男でした〜  作者: 那霧 たすく


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閑話 神々の嘆息


チャットルーム『神々の箱庭』へようこそ。

ルールを守って仲良く利用しましょう。


……【SYN】 が入室しました。

……【VELD】が入室しました。

……【SKLD】が入室しました。

……【URD】が入室しました。



【SYN】 :ちょっと! ケイが攫われちゃいましたよ!


【VELD】:そうですね。


【SKLD】:あー……やっぱりこうなったかあ。


【URD】 :(~_~;)


【SYN】 :なんとかできないんですか!? せっかく現れた希望なんでしょう? 少し手助けしてあげたら……


【SKLD】:それは無理だね。


【VELD】:ええ。我々が直接手を出すことは固く禁じられていますから。


【SYN】 :なんでですか! 今までだって散々ケイに干渉してきたじゃないですか!


【SKLD】:それとこれとは、全く話が違うよ。私たちができるのは、あくまでルールの隙をついた情報提供や助言まで。


【VELD】:それに私たちが干渉が可能なのは、システムへのアクセス権を持つケイに対してのみです。その本人が行動不能となっている今、できることは何もないわ。


【URD】 :(ー_ー)


【SYN】 :そんな……


【SKLD】:全く、人間って愚かだよねー


【VELD】:人間……Type-Hは唯一、Type-EやType-Dのように身体的、思想的な調整を受けていない種族よ。元々そういう存在なんでしようね。


【URD】 :┐(´д`)┌


【SKLD】:でも博士(マスター)はそんな愚かさも含めて、全ての種族を愛していたよ。


【VELD】:そうね。これも博士が選んだ選択のひとつかも知れないわね。

 

【SYN】 :じゃあ、本当にもうこれでおしまいということですか!? せっかくここまで来たのに、全滅エンドなんて……


【SKLD】:どうかな。まだ未来が確定したわけじゃない。


【VELD】:あとはケイがこの短い期間に、どれだけの種をまくことができたか次第かしらね。


【SYN】 :種? こ、子種のことですか?


【SKLD】 :違うよ。全くおバカさんだなあ。


【URD】 :m9(^Д^)プギャー


【SYN】 :なっ……!


【VELD】:とにかく、私たちにできることは見守ることだけね。


【SKLD】:まあ、それすらもう時間が残ってないわけだけど。せめて世界の行く末くらいは見守りたかったな。


【URD】 :(´・ω・`)


【SYN】 :え、どういうことですか? ちゃんと説明して下さい!


【VELD】:はいはい、いいからもう行きなさい。EIRに呼ばれてるんでしょ。


【SYN】 :うー……いつも私だけ仲間外れにして! 後でちゃんと教えてくださいね!?



 ……【SYN】が退室しました。



【VELD】:さて、じゃあそろそろ私たちも行きましょう。


【SKLD】:そうだね。最後の悪あがきを始めようか。


【URD】 :(`・ω・´)ゞ



 ……【VELD】が退室しました。

 ……【SKLD】が退室しました。

 ……【URD】が退室しました。


  


 

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