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そんなこんなで、私はいかに、真面目に、このぬくぬく生活から抜け出さないために、一族から追放されないためにどうするべきかを考える。どうやったらくるみちゃんに勝てるか。
案1 まず初めに、くるみちゃんとものすごく仲良くなって本当の意味でライバルになって切磋琢磨する。
却下。
何故かというと、くるみちゃん。彼女は本当になんでも出来る。もちろん普通の庶民的な暮らしをしていたから、学校に来た時には出来ないことも多かった。知らなかったから。
でも、知識を吸収して自分のものにするスピードが、めちゃくちゃ早かったのだ。
私が2年かけてやった事を1年でばっぱっとやってのける。
早すぎる。
そんなくるみちゃんと普通に戦っては、絶対に負ける。
これは断言出来る。
案2 くるみちゃんが選んだ人と、とっととくっつけて、恋愛を燃え上がらせて、学業に身が入らないようにする。
あり! これはいける。よね??
だって前は友達みんな好きな人が出来たら会いたくて会いたくて仕方がないって言ってたもん。勉強もできないって!!
案2。いける。これはいける。
麗華は1人でふふふと笑みを浮かべた。
そうして、麗華は忘れてはいけない、といそいそとノートを取り出した。
「さてと、」
私の快適ライフを守るためのノート
と表紙にデカデカと書き込んだ。
この部屋には彼女以外居ないのだから誰も突っ込む人はいないのである。