用務員さんの忙しすぎる1日
川島 修造
•年齢:56歳
•性別:男性
•役職:第一満開小学校 用務員
•あだ名:川島さん、修造さん、おっちゃん(親しい子どもたちから)
•性格:世話好きで面倒見がよく、困っている人を放っておけない。少しぶっきらぼうだけど、本当はとても優しい。子どもたちの成長を陰ながら見守る、学校の頼れる存在。
•特技:大工仕事、修理全般、園芸、昔ながらの手作業
•趣味:盆栽、釣り、ラジオを聴くこと、たまに詩を書く
•好きなもの:あったかいお茶、静かな朝の校庭、給食のおばちゃんのコロッケ
•苦手なもの:パソコン(機械は苦手)、蜂
第一満開小学校の朝は早い。
今日も用務員の 川島 修造さん は、朝7時に学校にやってきた。
「さて、今日もがんばるか…!」
まずは校庭の落ち葉掃き。
掃いても掃いても、風が吹いてまた落ち葉が積もる。
次は、昇降口の電球が切れているのに気づき、脚立にのぼって交換。
終わったと思ったら、給食室から「水漏れです〜!」の声。
急いでパイプレンチを持って駆けつけ、なんとか修理。
その後も、音楽室のピアノの鍵盤が外れたり、体育館のマットを運んだり、
次々とトラブルが発生する。
休む間もなく、次は1年生のクラスから「トイレが詰まったー!」というSOS。
修造さんは「まったく、学校ってのは毎日が冒険だな…」とつぶやきながら、また修理道具を手に走る。
やっとお昼になり、校庭のベンチで一息つこうとしたその時——
「用務員さん!砂場に変な穴が!」
また駆けつけ、スコップで掘ってみると、ただのモグラの穴だった。
子どもたちは「モグラって学校にも来るんだ!」と大騒ぎ。
夕方、校門の鍵を閉めようとしたその時、八重歯氏くんたち放課後探偵倶楽部が駆け寄ってきた。
「川島さん、今日も学校を守ってくれてありがとう!」
さくらが笑顔で言い、ケンタが「今度、僕たちも手伝うね!」と言った。
川島さんはちょっと照れくさそうに、でもうれしそうに笑った。
「まあ、困った時はお互いさまだ。おじさんも、君たちが楽しそうにしてるのが一番うれしいんだよ。」
こうして、忙しくも温かな用務員さんの1日が過ぎていった。
⸻
外伝 〜 用務員さんと学校の地下室冒険 〜
⸻
ある日の放課後。
川島修造さんは、校舎裏の古い物置の片付けをしていた。
そこへ、さくら・八重歯氏くん・ケンタ・舞たち放課後探偵倶楽部が顔を出した。
「川島さん、何してるの?」
「おぉ、君たちか。この物置、古くてな。昔の荷物を整理してたら、変な扉を見つけてな…。」
彼が指さしたのは、床に半分隠れた古びた“地下室”の扉だった。
「まさか…隠された部屋!?」
ワクワクしたさくらたちは、川島さんと一緒に地下室の調査に乗り出した。
⸻
〜 地下室探検 〜
扉を開けると、ひんやりとした空気。
懐中電灯で照らしながら階段を降りていくと、そこには――
古い理科実験道具や、使われなくなった音楽室の椅子など、忘れられた学校の歴史が眠っていた。
その奥で、ケンタが叫ぶ。
「見て!この壁、地図が描いてある!」
よく見ると、昔の校舎の設計図らしきものが壁にチョークで書かれていた。
そこには「この学校はみんなの宝物」と書かれたメッセージも。
川島さんは目を細めて言った。
「これは、昔この学校を作った先生たちが、未来の子どもたちに残したメッセージかもしれんな…。」
さくらはほっと笑って言った。
「なんだか、今も昔も、学校って楽しい場所なんだね。」
⸻
〜 無事帰還 〜
無事に地上へ戻った子どもたちは、川島さんにお礼を言った。
「川島さんと一緒に、ちょっとした冒険ができて楽しかった!」
川島さんは恥ずかしそうに笑いながら、
「おじさんも若い頃は、こういうワクワクすることが好きだったんだ。
今でも、君たちと一緒なら、まだまだ冒険できそうだな。」
こうして、学校に眠っていた小さな歴史と、子どもたちと用務員さんの新しい思い出がつながった。
⸻
【完】
⸻
まったく、子どもってのは毎日が事件だな




