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追憶その1
「懐かしいね。本当に色々あって受け止めるのに精一杯だったのに、ここからもっと非道くなるんだから」
「それが決められたことだったしてもそう言うのかな?」
「うん。たとえ決められていてどうしようもなかったことだとしても、それ以外だときっとここまで来れなかったと思うから」
「流石、避けようの無かった地獄を通って来た奴は面構えが違うね。まぁそのくらいぶっ飛んてないと、君はただのガラクタと化すだけだ」
「もはや私は、人としてすら見られていないんだね」
「当たり前でしょ。たかだか『模倣品』風情が」
「それ、あの人の前でも言って欲しいな。私のために怒ってくれるのか見てみたい」
「ハハ、ただの陰口さ。あっちに言ったら跡形も無く消滅させられそうだね。古今東西の記録を含めて未来永劫、徹底的に。事実、それだけのことを彼に強いてきた。さぁ、時間が惜しい。次へ次へと急かさせてもらおう。
第二章、『ログレス』篇だ」




