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見つかった??

音楽室に戻り、みんな楽器の説明を受けている


僕はトランペットの重さと撫でながら、おうとつを楽しんでると


「次回は、実践します。一学期かけて一曲の曲を弾くことを目標に授業をします」と先生の声が響いた


「今日の授業は終わりです。」と言い終わるのと同時にチャイムが鳴る



僕は、さっそく、旧校舎に行ってみたいのだが


行くタイミングを計算しないといけないと考えていると。ちょうど先生に声を掛けられる


侑斗(ゆうと)くんは残ってください。」


何故呼び止められたか分からないが、「はい。」と短く返事をした


呼び止められている僕を奇妙な顔で、みんなが見てくるが


珍しい事だが、全くないわけではない


「大変だな、先に帰ってるな」と、気の毒そうに友達に声をかけられて


後ろ手に手を振って帰る友達を見送る


 


「先生、何でしょうか?」と、内心悪いことをしたと怒られるのではないかと


ハラハラして次の言葉を待っていると


「侑斗くん具合はどうですか。知恵熱が出ったという事だが、悩みでもあるのですか?」と


心配そうに僕を見てくる


「いえ、別に、大したことは考えていないのですが、不思議です。もう大丈夫です」


とどこか 、予想外の言葉に心臓がドキドキしてしまい、突き放すような言葉で返してしまった


先生は、本当にロボットなのだろうか?


下手したら、僕たちより感情の起伏があるように感じることがある




「そうか。わかりました 大丈夫になったのなら良かったです」と


先生は安心したような顔で僕を見る


「それだけです。気を付けて帰ってくださいね」


「はい」


僕はそれを言うだけのために呼びとめられたことを疑問に思いながら


教室に帰ろうと足を進める


誰もいない教室で、


ロッカーを開けて、みんなより重みがあるかばんを持ちだそうとすると


「なぁ、なんか鞄 俺のより重たそうじゃない なんでなんだ?」と突然声をかけられて首が錆びついた人形のようにぐぎぐぎと音がする


「ほんとうに分かりやすいな」とくたっくのない笑顔で話しかけてくるのは


幼馴染のけん


「えっと、昨日の荷物入れぱなしにしちゃって・・はは・・」という僕を見て


「おもしろいから、黙っててあげるよ 言えるときになったら教えてくれよな」と


小声で僕に言う


「だから、何でもないって」


「わかった わかった そういうことにしてやるよ」と言われ


そういえば、健は僕が出会った中で一番性格のいい男だったことを思い出した


「あのさ、実は…」


健が、僕にしか見えないように指を上にさすと、僕は声がヒューと止ったのを感じた


「一緒に帰ろうぜ」と僕の腕を引っ張りながら健は駆けだす


学校からで出るとゆっくり、歩き出す


「侑斗の家、泊りにいっていいか?」


健のうちはめずらしい放任主義者で、自由度が高い。親にメールを打つと スマホをしまっている



「母に聞いてみるけど、健ならたぶん大丈夫だと思うけど聞いてみる」


僕の母はなぜか、健を、信頼して甘いのだ


母曰く、天然記念物並みの性格の良さらしい


「いいわよ~」と文字からなのに異常にルンルンとした気持ちが伝わってくるようだ


「大丈夫だって」と言うとまた走り出そうとする健を掴んで落ち着かせる


重たい鞄を持って、また、走るのは辛いと鞄を振るしぐさをすると


「あ~、そうだな ゆっくり歩いていこうぜ~」ワクワクしながら好奇心でいっぱいの顔をしている


今の時刻は、15:00 親が帰ってくるのは18:00 兄が帰ってくるのも

18:00


母の子供の頃には、高校生の次に大学と言うものがあったらしいが不平等を生むとして、廃止されたのでみんな、高校卒業したら、すぐに工場で働きだしている


母も、大学に行ってみたかったらしいが廃止されてしまい、行けなかった


母はなにかと遠い目をしながら僕たちに昔の事を話してくれることを思い出していると、以外と時間がないことに気づき、健の腕を今度は僕が引っ張りながら、走り出した


「結局、走るのかよ~」っと健はツッコミを忘れない

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