いつもと同じ一日、でも、僕にとっては違う
辞書と本が、混在してしまってわかりづらくなったので、書き直しました
辞書を拾ったことをもっとうまく表現していけたらなと思います
「起床の時間です。おはようございます侑斗さん
今日はいい天気です
快晴です 降水確率は10%です
それでは、良い一日を」
聞きなれた音声を、聞き流しながら、体を起こす 。あまり、うまく寝れなかった
いつもと違う、体のだるさを感じながら起きるといつもと同じ一日が始まる
僕の体のダルさが残ってること以外は、何も変わらない
今日はどうやったら、辞書を読めるかを解決しないと、いつ拾った辞書が取り上げられてしまうか分からないから、急がないと……
学校の教室で、僕は仮病を使うことにした。ありがちだけど、仮病を使えば保健室は、担任の先生も来ないし疲れた体を休ませることも出来るし、じっくりと考えられるからだ
「不思議ね~風邪かしら、みんな同じ時期に罹ることが多いんだけど、
まぁ、まれにあるのよね~」と、自然な話し方を学習させられてる
ロボットだという事を僕は、ついつい忘れてしまう事が多いんだ
「考えすぎることの原因からの熱が出る場合があるってデータがあるわね
それかしらね 知恵熱かしら たまにいるのよね~ 安心してね 。
とりあえず、寝といてね」 と、布団をかけられる
知恵熱は、ロボットでいうオバーヒート状態の事だから、処理能力に影響を及ぼすと考えられているため、保健室で休むことが出来るし、たまにしか起こらないが、保険医にも理解されやすいのだ
僕は、仮病がばれないかと思ったけれど、どうやら、本当に熱が出ていたようだ
とりあえず、よかった、仮病をしようと思ったけど、どうするまでは考えられてなかったからだ
僕だけの保健室で、カーテン越しに保険医が着ている白衣のシルエットを目の端で追いながら考える
親しみやすいように白衣を着るようになっているらしい
あと、同じ顔なので、ロボットは分かるように、仕事内容に合わせた
衣装を着ている
僕たち人間は、同じ仕事しかしないので、服は変わらない
僕たちは白いコットンの半袖に黒いズボンだ 冬になると長袖に変わる
知恵熱なのを、聞いたことにより、なんだか頭が痛くなってきた気がする
あまり考えすぎないようにした方がいいのだろうか
僕も、こんなに色々と考えるのは久しぶりなのだろうか、
もしかしたら、はじめてに近いのかもしれない
なんとも表しようがない感覚だと思っているでもなんだかじっくりと、体験してる時間を長引かせてたくなって、この感情は一体なんだろうか
まだ、いい案が浮かばず唸っていると、旧校舎に、監視カメラはないが
そこに行くまでに監視カメラが何台かある
監視カメラは、ついていないところが珍しくらいについている
犯罪者が捕まりやすくなるから、安心とのことで政府がつけた
ただ、犯罪を犯す人がいなくなったのではなく、捕まえやすくなったので安心とのこと
実際、少し犯罪率は下がったけど…。今は、辞書を読むために、どうすればいいか考えるときに
めんどくささを感じる
今までは、そんなこと思ったことは無かったのに。
チャイムが鳴る
「具合はどう?」っとカーテンが明ける音がする
気づかないうちに、時間が経っていた。いつの間にかウトウトしていたみたいだ
僕は、しかたなく、「わからない」といい時間稼ぎにもならないような言葉を言う
「熱も下がったみたいね。授業に出れるかしら」
「はい。」そういうしかなかった
教室に戻ると、誰もいなかった 。どうやら、音楽の授業らしい
僕は、音楽教室に向かうと
「昔の、楽器を楽しもう」ということで旧校舎にある楽器を本校舎にもってくる ことになった
「旧校舎の楽器を、音楽室に移動します。壊さないように持ってきましょう」
ガヤガヤと話しているクラスメイト達。
今は、何でもタブレットで色々な楽器の音を思った通りに再現できるから、
実際に楽器を触るのはすごく珍しい事で、あまり重いものを持たず生活していることから腕が細く、肌は白い僕らが落とさないかと不安なのだろうか?
少し、小学生みたいな対応をしてくる先生は、以前は小学生を担当していたことがあり、ログが出て、行動が小学生向けになることがある
(なんだか、子ども扱いされてる気持ちになるんだ)
旧校舎に近づくことができる僕はばれないように、通路のカメラを観察していると
旧校舎の道に続くカメラは、僕たちが普段見慣れているカメラではなく、
古いカメラで、少し、ホコリが被っている防犯カメラで、旧型のカメラのようだ
でも、ランプもついてない
カメラが僕の動きについて来ていない もしかしたら偽物なのだろうか? でも、確かめようがない…
防犯カメラの場合は、何かあった時しか確認しないらしい
(よくニュースになるのは防犯カメラのところやダミーカメラのときに捕まえづらいので交換してくださいとアナウンサーが言っていたのを思い出した)
旧校舎に続く入口に、一台しかなく、廊下の最後に一台で合計二台の防犯カメラしかなく、ランプもついていないのでおそらくダミーカメラだろう
これなら、行けるかもしれない
僕はカメラの事を考えることに集中しすぎて、先生が僕の事をじっと見ていることに気づかなかった
このとき、こんなタイミングよく旧校舎に行くなんて都合がいいことが起こるなんておかしいことに、僕はなぜ気づかなかったんだろう
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