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あっ、これ最強だわ  作者: 白銀次
第一章 リルクの街
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告白のお返事

 俺は、今とても珍妙な状況に陥っている。初対面の女の子にマウントを取られた状態で告白されている。恋愛的な意味で、初対面の女の子に!


 いやいや、ちょっと待ってちょっと待って!?え!?今この子なんつった?一目惚れしたとか言わなかったか?


 「ちょっとしっかり聞き取れなかった。なんだって?」


 できれば聞き間違いであってほしい。


 「一目惚れしました」


 聞き間違いじゃなっかったよ!え、なに女の子でも一目惚れとかすんの!?

 あ、勝手な偏見?そうですか。確かに少女漫画の主人公とかイケメンが横通っただけで、若年性更年期障害かよ!ってぐらい心臓高鳴り出して、顔ほっててるもんな。


 じゃなくて、え!?マジで言ってんの?嬉しいなぁ。ってだからそうじゃないって。何で?俺のどこにそんな一目惚れするような要素があるの?あ、そういえばこの体見た目は美少年だったっけ?聞いてみるか。


 「どこに?」


 「顔」


 間髪入れずに即答ですか。そうですか。いや、面食いかよ!顔だけで性格全く分からないのにそんな速攻で告白するの?他人事だったら呆れてたけど、当人になると逆に尊敬するわ!


 で、さっきから現実逃避するように、頭がフル回転で余計な事ばっか考えてるけどどうしよう。だって彼女いない歴=年齢の元サラリーマンだよ!告白したこともされたことも一度もない。


 世の中のイケてる皆さんよ、貴方達は、初対面の女の子に告白されたらどうします?


 ああもう、逃げたい!でもマウント取られてるから逃げられない。はっ!まさかそこまで見越してのマウント告白なのか?恐ろしい子!


 もう本当にどうすればいいの?さすがに受けるわけにはいかないし。でもこの子結構可愛いんだよなあ。って、は!俺は何を考えているんだ!相手は子供だぞ!いや、今は俺も子供だが。さすがに10歳くらいを交際するのは・・・いや、数年後に期待して、というのもありなのでは?よし、お付き合いよろしくお願いします!


 ・・・・・・数年後。


 いや、とかならないから!


 そもそもこの子は返事を求めてるのか?いうだけ言って返事までは期待していない可能性も・・・


 「で、返事は?」


 ああ、思考した瞬間に助かる選択肢を潰すのは止めて!もう俺病んじゃうよ?


 「えーと、俺の性格が悪かったらどうするの」


 「今までいろんな人を見てきたから、人を見る目があります」


 「いや、あんな会話で性格なんて分からないだろ!?」


 「それも含めて人を見る目です」


 そうですか。まあ確かに俺自身自分の性格が腐っているかと聞かれたらそこまでだと思う。


 うーんどうするか。そもそもこの世界に彼氏彼女という関係は存在するのだろうか?


 「返事ってお前は俺にどんな返事を求めているんだ?」


 「交際するのかしないのか」


 ふむ、これは彼氏彼女の関係があると言ってよさそうだな。どうするか、可愛いし人を見る目は確かにあるのかもしれない。一緒にいれば段々好きになるとも言うし、交際してみるか?あ、いやでもこれはどうなんだろうか、


 「俺と交際したら店の手伝いはどうするんだ?」


 俺は冒険者だ(まあ、まだ何もやってないが)。いずれはこの街から移動することもあるだろう。


 交際するのなら、いつも一緒だ。異世界に来てまで遠距離恋愛をするつもりはない。


 「大丈夫さっき一目惚れしたーって言ったら、お父さんもお母さんも店のことなんてどうでもいいからガンガンアタックしろって言われたよ」


 勘弁してください、お父さんお母さん。お宅の娘さん行動力が桁違いですぅ。であって数時間で告白するのは、もうそれはアタックじゃない。奇襲だ。


 だがそうか、店の事は別にいいのか。じゃあ最後の質問をしよう。


 「戦えるか?」


 俺は冒険者ついてくるなら戦えないといけない。


 「当たり前じゃん誰でも戦えるよ」


 あ、そうですか。どうやらこの世界の人たちは皆逞しいらしい。まあ、初期レベル100だからね!そりゃあそうだ。


 可愛いし、人を見る目もある。戦えるし、家事も今まで店の手伝いをしてたんだからそこそこ出来るだろう。パートナーとしてここまでいい条件であることはなかなかないだろう。


 「名前は?」


 そういえば聞いていなかった。


 「ルナ」


 「ルナ、お前の交際申し込みを受け入れよう」


 ということで、転生一日目・・・彼女が出来ました。


 こんな物語見たことねえよ。


 まさかの転生一日目で彼女が出来てしまいました。

 書いたのは私なんですけど。というか一日が長かった。

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