表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
あっ、これ最強だわ  作者: 白銀次
第一章 リルクの街
1/76

転生前のドタバタ

 初投稿、処女作です。よろしくお願いします。

 目を開けると真っ白な空間にいた。

 

 (ここはどこだ?俺は何故ここにいる?)

 

 首を回して左右を確認してみるが、ただ白く、虚無の空間が広がっている。

 

 (えーと、昨日は何してたんだっけ?確かいつも通り出勤して、いつも通り仕事して、その後帰ろうとしたけど強制的に課長に飲み会に参加させられて、3件目から出たくらいでリバースして、やっと帰れると思ったら通り魔に背中をグサッと・・・背中をグサッ?あれ、俺もしかして死んだ?)

 

 背中を触ってみるがそれらしい傷は無いというかそもそも痛みが無い。


 (ああ、これは死んだな。)

 

 ようやく思考が現実(現実?)に追いつく。


 (まあ、とりあえず死んだのは置いといて、どうすればいいんだ?)

 

 状況を整理したけど一向に状況が進まない。


 (こういう展開は神様出てきたり、女神様が出てきたりするものじゃないのか。)

 

 趣味でそういう小説を結構読んでいるので期待をしてしまう。


 ・・・・・・


 体内時計で数分待ったが何も起きない。

 

 (暇だ、流石にこのままということはないだろけど・・・無いよな?)


 段々不安になってきた。


 ・・・・・・


 また数分待った所で突然目の前に眩い光が現れた。

 

 その眩しさに思わず目を瞑る。


 5秒程経つと光が収まったので目を開ける。

 

 光が収まった場所そこにはまさに絶世の美女、人外の美貌、様々な美しさを表す言葉の似合う美女が目を瞑って立っていた。


 (女神?)

 

 女神としか形容出来ない美女。

 

 彼女の目がゆっくりと開く。

 

 そして、

 

 「こっんにっちはー!いやーゴメンね!眠ってたから全っ然気づかなくてさー!何で目覚まし時計って止めたら止まるんだろーね!起きるまで頑張ってくれないと目覚まし時計の意味がないじゃんねー!」


 俺は思った、

 

 (これは、残念美女ってやつだな。)

 

 「出会い頭に残念美女とは失礼な!わたしはパーフェクト完璧女神なんだぞー!」

 

 (パーフェクトと完璧は同じ意味だろ、というか心読めるのかよ!)


 「心が読めるというか、ここではそれ以外に意思疎通の方法無いからね!声出せないでしょ?」

 

 (本当だ声が出せない、何故だ?)

 

 「ここは精神世界だからね、君の体は魂が分かり易い形をとっているだけで、中身は空っぽだから。声帯なんて無いから声なんて出るわけないじゃん」


 (いや、出るわけないじゃんとか言われても知らないよ。というかだったら何でお前は喋ってるんだ?)

 

 「女神だからだよ!まあそんなことは置いといて、とりあえず決まり文句をいうねー」

 

 (決まり文句?)


 「市川綾人さんあなたは不運な事故により若くして死んでしまいました。あなたはこの後三つの選択肢から一つ選びその先に進むことになります。」

 

 (決まり文句ってそういうやつね。)

 

 「はい、決まり文句終わり!じゃあ一つ目、このまま魂の浄化を待って記憶を全部なくして地球で生まれ変わる」

 

 (まあこれはよくある普通の選択肢・・・ってこ、このままってことは現在進行形で浄化進んでんの!じゃあタイムリミットあるじゃん!何寝坊してタイムリミット短くしてんだ、この駄女神!)

 

 「なっ!しょうがないじゃん目覚まし時計が止めたら起こしてくれなくなったんだもん!」


 (それがしょうがなくないから言ってんだよ!目覚まし時計止めたら止まるとか当たり前だろうが!てか何で女神が目覚まし時計なんて使うんだよ!)

 

 「そりゃ女神だって目覚まし時計くらい使うよ!」

 

 (ああもう!こんなこと言い争ってる時間がもったいねぇ!2つ目は何だ!)

 

 「君が始めたんでしょう!私売られた喧嘩は買う派なの!」

 

 (どうでもいいから二つ目は!)

 

 「しょうがないなぁ、じゃあ二つ目ね。二つ目は魂を天国に送ってそこでずっと暮らす。」

 

 (やっぱりあるのか天国、ずっとってどれくらいなんだ?)


 「ずっとはずっとだよ、永久にってこと。しかも天国って人間の思ってるようなところじゃないしね。何にもないところでずーっと漂い続けるだけ。天国に行った時にはもう感情もなくなってるから暇っていう概念が無いけど、感情のある人間が行けば、むしろ地獄のように感じるんじゃないかな。」


 (それは嫌だな。じゃあ最後の選択肢は?)


 「最後の選択肢は異世界転s・・・」


 (それだ!)


 声は出せないはずなのに俺の言葉が女神の言葉を遮り、いや食い気味に言った。


 (本当に出来るのか異世界転生!)


 「うんできるよー。但しこの世界から転生出来る世界は限りがあるんだけどね。」


 (その転生出来る世界の中で魔法が使える世界はあるのか?)


 「大半の世界は魔法が使えるよ。というか地球みたいに魔法が使えない世界のほうが珍しからね。」


 (よっしゃーーー!!!)


 「うわっ、そんなに喜ぶことなの?」


 女神が若干引いている。だがそんなことはどうでもいい。


(当たり前だろ魔法だぞ魔法、みんなの夢、厨二病のロマンだぞ!)


 「そ、そうなんだ。」


 なんでそんなに引いてんの、最初のテンションはどうしたよ。


 (そういえば魔法が使えない世界の方が珍しいって言ってたけどなんで地球は魔法が使えないんだ?)


 「ああそれは、説明すると長くなるけど、聞く?」


 (もちろんだ)


 「分かった、ごほん、まず魔法っていうのは大気中の魔素を人体がエネルギーに変換してそのエネルギーに個人が元々持っているマナが属性を付与してエネルギーを体外に放出、放出されたエネルギーが事象を改変する。この一連の流れが魔法だよ。ちなみに魔素をエネルギーに変換するのは無意識下で行われる。呼吸をするのと一緒だね。マナによるエネルギーへの属性付与は自意識下で行う必要があるよ。で、地球で魔法が使えない理由だけど、地球にも魔素はあるし住んでいる人もマナを持ってるよ」


 (じゃあ何で魔法が使えないんだ?)


 「それはね、地球という惑星自体がダークマターという特殊な物質を含んでいるからなんだ」


 (ダークマター?)


 「ダークマターっていうのは、魔素を吸収する物質でね、地球はそのダークマターを大量に含んでいるから大気中の魔素をすべて吸ってしまうから魔法が使えないんだよ」


 (へーそう言う事だったのか。最初は残念美女かと思ったがそこそこ出来るんだな。)


 「そうでしょうそうでしょう、私ちゃんと女神なんだからねもっと敬いなよ」


 (ああそれがなかったら、もうちょっと評価上がってたんだけどな)


 「いいもん私女神だもん人間一人の評価なんて関係ないもん」


 (それにしちゃぁ機嫌が悪いようだが)


 もう女神とか関係なしにおちょくってみる。だが俺は大事なことを忘れていた。


 「私をおちょくってていいのかなータイムリミットがあるんだよ」


 (やべぇ、忘れてた!とりあえず魔法のことは分かった、俺が進むのは選択肢3にする。)


 「はい3だね。じゃあ3に進む場合は、危ない場所だとすぐに死んじゃう可能性があるので能力が2つ与えられます」


 (おおそんなのがあるのか!)


 「はいこれ能力リスト」


 (うわっ結構あるな)


 「早く決めないと魂の浄化終わっちゃうよー」


 (だからそれはお前のせいだ・・・うわっ体が透け始めた。)


 「あと3分ってとこだね」


 (マジかよ、えーと・・・これとこれって組み合わせたら・・・)


 「決まったー?」


 (あ、ああ決まった。)


 「おっけーじゃあ転生の準備するよ」


 女神がそう言うと俺の真下に魔法陣的なのが現れた。


 「じゃあ転生始めるよ、能力は・・・この二つ?なんか地味だね」


 女神が意外そうな顔をする。


 (俺の予想が当たっていれば、このふたつの能力を組み合わせれば相当チートな能力になるはずだ。)


 「ちーと?まあいいや本当にこれでいいんだね?」


 (ああ、オーケーだ。)


 「それじゃあ頑張ってねー」

  

出来れば毎日投稿を考えております。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ