第66話
次の日、充は学校に朝一で来ており、一年Sクラスの教室の教卓で窓から差し込んでくる暖かい日差しを浴びてボーッ、としていた。
「ミツル先生.....ミツル先生!おはようございます」
「お?あぁ、おはようライリー」
いきなり後ろから声をかけられ、少々驚きつつも返事を返す。
「おはようございます、そんなにぼーっとして寝不足ですか?」
ライリーは少し心配そうな顔をしながら俺の顔を覗き込んでくる。
「いや、寝不足とかではないぞ。ただ太陽の光に暖められていただけだ」
「ふふっ、なんだか縁側のおじいちゃんみたいですね」
心配そうな顔から一転、ぱぁっと、顔を笑顔にさせた。それに対し、充は苦笑した。
「俺はそんなに年取ってないぞ.....それより宿題やってきたか?」
「もちろんです.....はい、宿題です」
そう言ってカバンの中から俺が昨日渡した紙にはびっしりともじが書き連ねられていた。
「うん、こんなに書いて偉いね」
「あっ、せんせー!おはようございますー!宿題やってきましたー!」
「エリック、廊下は、はしっちゃ、いけないって.....」
そう言って元気よくエリックが教室に入ってきて、それに続き、モルトも息を切らしながらはいってくる。
「はい、おはよう。エリック、廊下は走らないようにな。だけど早歩きまでならOKだ」
「はーい!」
この二人からも宿題を貰い、そのあとすぐに来た、フォンとレーシャからも宿題を回収した。
「じゃあ、今日の放課後は森へ狩りに行くからな。集合場所は正面玄関前だ」
「分かりました!」
ミツルはそれを伝え、教室をあとにする。
充は一度特Sクラスに顔を出し、エリーナ校長とアイシャに軽く挨拶をし、家の自室に戻る。
「よし、じゃあみんなの未来を操作しますか」
そして一人一人の宿題に目を通していくのだった。




