第65話
ライリーが成功したあと、続々とみんなも成功させていく。
「先生!僕も無詠唱出来ました!どうですか!?」
ライリーの次に無詠唱を成功させたのはモルトだった。
「だぁぁっ、モルトに負けたこんちくしょぉぉ!」
と、三人目にエリックが、そのあとしばらくしてフォンとレーシャも無詠唱を成功させた。
「よし、みんな出来たな。じゃあ今日はこれで解散だ。だけど、一つだけ宿題を出させてもらう」
充がそういった途端五人とも嫌そうな顔をする。
「宿題って何をするんですか?」
「みんなにはこの紙に自分がどんな戦闘スタイルを望むか、またそのスタイルを実行するために必要なステータスを書いてきて欲しい」
「自分の戦闘スタイルの研究ってことですか?」
フォンが手を挙げて、俺に質問する。
「まぁそんな所かな。てことで今日は解散だ。お疲れ様」
そう言って今日のところは解散した。
俺があの宿題を出したのは訳がある。俺の確率変動者により、みんなの戦闘スタイルにあった成長をさせるためだ。レベルアップしなければステータスは上がらないので明日か明後日には魔物の討伐にでも行こうかと思っている。
そのための許可を貰うために俺はエリーナ校長に会いに校長室まで来ていた。俺はノックして部屋の扉を開ける。
「失礼します。充です。少し話したいことがあって伺いました」
「ミツルさん?どうしたんです?改まって」
なんとなく学生だった頃の校長室のイメージが怒られて入る場所というイメージだったので緊張してしまっていた。
「いやぁ、少し緊張してしまいまして」
その言葉を聞いたエリーナ校長はぷっ、と吹き出した。
「あはは、ミツルさんでも緊張する時ってあるんですね」
「そりゃありますよ。元々俺は小心者なのでね」
「ふふふ、で、話したいこととは?」
エリーナ校長は思い出したようにミツルに尋ねてくる。
「あぁ、明日新歓闘技大会に出る5人を連れて魔物を狩りに行きたいんだけど、その許可とか必要なのかな、と思ってな」
「ふむふむ、レベル上げですか.....いいでしょう。向こうの学校もよく魔物を狩り、レベル上げをすることがあると聞きます。ということでその件に関しては許可しますがくれぐれも危険なことをしないこと、生徒達に大怪我を負わせないこと。擦り傷とかはまぁ許容範囲でしょう」
「了解、じゃあ明日は放課後に魔物を狩りに行かせてもらうぞ。じゃあ、俺はこれで」
「はい、また何かあれば」
そう言って俺は校長室の扉を閉めた。




