第40話
「はぁっ、はぁっ.....やっと、やっとワイバーンの翼膜45枚集め終わったわ.....これで依頼達成ね」
アイシャは息を切らしながらようやく集め終わったワイバーンの翼膜を自分が持ってきた時空魔法の付与されたポーチに仕舞った。
「おう、お疲れ様。24体目以降はミスなく倒すことが出来たな」
充はアイシャの魔法制御の為と言い、ワイバーンの翼膜を1人で集めさせた。そのおかげでアイシャも魔法の制御を出来るようになった。
「ミツルって、意外と、スパルタなのね」
「まぁでもしっかり制御は出来るようになっただろ?」
充は少し意地悪な顔でニッと笑ってみせる。その顔を見たアイシャも軽く微笑み、息を整え始める。
「じゃあ、そろそろ帰らないと暗くなってしまいそうね。早く冒険者ギルドに報告しに行きましょ」
「そうだな。じゃあ転移でかえる.....か.....?」
充がそう提案した瞬間にアイシャが充の服の裾を掴んだ為、その意図が読めなかった充は戸惑った。
「.....そんな急ぐ訳でもないのだから、その、歩きで帰らない?歩いても大して距離変わらないし.....ダメ?」
アイシャは充よりも背が小さく充と目線を合わせようとすると自然に上目遣いになる。コレで心が揺らがない男は居ないだろう。
「まぁ、そうだな。じゃあ歩いて行くか」
充は少しの動揺を隠す為に少し早口になりながらそう言う。
「はい!」
それから二人は何事もなく冒険者ギルドにつき、充がワイバーンの翼膜を渡し、達成報告をする。何も問題はなく達成報告は受理された。
「ほい、これアイシャの分け前な」
といってたった今受け取ったお金を全てアイシャに渡す。
「え、え?受け取れないわよ!ミツルの分は!?」
「え?だってワイバーンは全部アイシャが狩っただろ?だったらそれは全部お前のだろ?」
「でも!私は魔法の制御教えて貰ったし.....」
「はいはい、それでも受け取っとけ。ほら、早く学校に戻るぞ」
そうして充は学校に向かった。




