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属性値チートで異世界無双  作者: 陽兎月
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第2話


目の前には、眠そうな目をしたゆるふわの可愛い感じの金髪の女の子がいる。


「私?私は転生神ゼノスよ。時の女神だったりもするわ」


  ほう。神と来たか。こんなロリロリした神様がいるものなのか。


「......今すっごい失礼なこと考えたでしょ?分かるんだからね!」


「いえいえ、そんなこと思ってませんよ」


「そう?ならいいんだけど」


  そうは言うものの、すっごいジト目でみてくる

 結構可愛いな。あ、ロリコンとかじゃないからな。


「で、俺に何の用だ?さっき転生だかなんだかって言ってただろ」


「あぁ!そうそう!すっかり忘れてたわ!」


  忘れちゃだめだろ。それが本題だろ。大丈夫かこいつ。


  「えっとねーさっき言ったとおり転生......か、転移できるの」


「転生と転移だとどう違うんだ?」


「転生は赤ちゃんからやり直しで、転移はあなたの世界......地球だっけ?から体を引き継げるわ。あ、安心して。トラックに轢かれる前の体だから」


「メリットとデメリットは?」


「転生は赤ちゃんからやり直せるわ。それと同時に記憶も消えちゃうけど。まぁ今までですげぇなこいつって思ったのはおっぱいを吸いたいから転生って人もいたわ。で、転移ね。転移はさっきは体って言ったけど記憶も引き継げるわ」


「俺以外にも転生とか転移した奴もいるのか?」


「えぇ沢山いるわよ。あ、だけど一つの世界で1人しか転生者、転移者は存在できないから同じ世界にいることは無いわ」


「なるほど。ちなみにオススメは?」


「転生ね!」


「それは何で?」


「転移だと記憶の継承とかめんどくさいのよ。

 その点転生だと、消去だけでいいからね」


「完っ全にお前の都合じゃねーか!」


「だってほんとにめんどくさいのよ!」


「知るか!じゃあ俺は転移にするぞ!?いいか?転「移」だからな!」


「わかったわよー....」


  めちゃめちゃ勢いで決めてしまったが......まぁいいか。


「じゃああとは能力ね」


「能力?なんだそれ?貰えんのか?」


「えぇ。私があなたにあげるわ。で、これから選んでほしいんだけど。あ、一つだけね」


  と、言いつつ幼女神は分厚い本を渡してきた。

 ページをめくるととてつもない量の文字が並んでいた。


「だるいわーめっちゃだるいわー」


「仕方ないでしょ?技能神が調子に乗った結果よ」


  「マジか.....」


  てか、やっぱりほかの神様もいるのな。


「えーどれがいいかなぁ......んー」


「迷ったら本を閉じて、オススメ!って叫んだら適当なの出てくるわよ?まぁそれで決定しちゃ「オススメ!」うけど」


「「は?」」


 本を恐る恐る見てみる。本の表紙に属性値操作という文字が浮かんでいる。


「なぁこれって当たりか外れかって言うとどっちだ?」


「.......あなたが魔法の適正があればかなり当たり。なければ外れね。で、魔法のない世界で生きてきたあなたみたいな人たちは魔法適性がないことが多いわ」


「マジか。うぅわぁぁ死んでからも運がねぇとか笑えねーマジで笑えねぇぇぇ」


「......仕方ないわね私は優しいからそこら辺は調整してあげる」


「まじか!ありがとうございます!」


 今初めてこの神に感謝したわ。やけに「優しいから」が強調されてたが気にしない気にしない。

 幼女神はかなり忙しなく手を半透明なキーボードらしきものの上でうごかしている。


「....一つだけ質問いいか?」


「ええ、いいわよ」


「魔法を使えるように調整してくれるのはありがたいんだが、どうやって使うのかがよく分からないんだ」


「えーとね、基本その人の想像力次第ね。逆に言えば想像力次第で基本的になんでもできるわ」


「なんでもか?」


「なんでもよ」


 結構魔法ってチート性能してるのな。


「.......あっ....」


「おい。今絶対聞こえちゃいけない声聞こえたぞおい。なぁ。なにがあった」


「転移が始まるから!説明は向こうの世界でステータスっていえば自分の能力と一緒に出てくるから!じゃあね!」


「おい!さっきの「あっ」てなんっ.......」


 そこで俺の意識は途切れた。


「......やっちゃった」


  転生神ゼノスが何をやっちゃったのか。


 それは.....


「神の加護を誰かに与える時はできるだけ力を抑えてってあの人(神)に言われてたんだった...」


 きっと今頃転移してしまっているであろう荒木 充を脳裏に思い浮かべる。


「.....まぁ、楽しそうだしいっかぁ......」


 ーーーーーーーーーーーーー



「なんつーか....まぁ....The異世界.....って感じか....」


 そう。充の前に広がっていたのは.....

 青い空。流れる雲。広い草原。

 草木を揺らす風。そしてなんか自分の半分もないくらいの生物。


「あの生物ってなんだよ。いや、まぁなんとなく分かるけどもさ」


 いきなり目の前に現れた充に驚き、向こうも固まっている。その生物とはいわゆるゴブリンである。


「なんか王冠とか付けてるし。そう言えば金とか俺持ってんのか?いや、持ってないな。あれ奪って金にするか。なんかやれそうな気がするし」


 とりあえず走りより、殴りかかろうとする。

 だがここでありえない事態が起こった。


「ピギャッ」


「ピギャ?」


 充はゴブリンに体当りしていた。


 充のスピードが速すぎたのだ。そしてそれを意識しないで走った充はゴブリンに体当たりしてしまったという訳だ。


「これって.....死んでるよな.....?」


 そこに落ちてた木の棒でつついてみる。


「うん死んでるな。こいつがこの世界でどれ位強いのか知らんが俺が元の世界より強いことは確実だな。....っと、目的の王冠ゲットだぜ」


 そして充はゴブリンの死体の見えないところまで行くと.......


「ステータス!」


 ステータスを開いた。


「なになに.....?ステータスを見る前に?なんだこれ?」


 内容はこうだ。


「転生・転移するにおいて転生神ゼノス様からのありがたいお言葉。君の能力値の設定ミスっちゃったけど許してね!あと時の女神としてちょっと若返らせといたよ!てへぺろ!後はほとんど説明したはずだからおっけーかな。じゃ、異世界ライフ楽しんでね!あ、属性値操作の説明忘れてたからおまけであげた鑑定使って自分でしらべてねー!」


「適当かよ!?説明どこいった!?てか、若返らせといたってなんだよ!?」


 あの幼女神マジで適当かよ.....てか、能力値の設定ミスって.....低くなってるやつか?ステータスみたくねぇぇぇ


「.....こうしてても仕方ないか.....ステータス....」


 ーーーーーーーーーーー


 荒木 充 (15)


 レベル ・・・1


  HP ・・・50,000/50,000

 物攻・・・30,000

 魔攻・・・200,000

 魔力・・・200,000/200,000

 防御力・・・60,000

 俊敏・・・20,000


 属性値


 火・・・999,999,999

 水・・・999,999,999

 風・・・999,999,999

 土・・・999,999,999

 光・・・999,999,999

 闇・・・999,999,999


 スキル


 鑑定



 固有スキル


 属性値操作



 加護


 転生神の加護+999

 時の女神の加護+999


 ーーーーーーーーーーー


 ......俺は静かにステータスを閉じた。

面白かったらブクマ、評価お願いします!


これからしばらくはほのぼのにしようか......それとも......

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