フェアルの神殿
「えっと、こっちだね」
『ここさっき来ましたよね』
ミナとソフィーは地図をみながら、フェアルの森の神殿に向かっていた。
「ここだ」
目の前には白い壁の建物。入り口の扉には鳥のレリーフ。周りにとても綺麗な緑や青の宝石がはめ込まれている。
「どうやって、あけるんだろう?」
そのまま、十数分悩んでいた。
「周りにヒントがあるかも知れない」
ミナは神殿の周りを探索する。すると、石版があった。
「えー、なになに?『空から落ち来る者よ、神殿内に入りたければ鳥の指し示す光輝くもの撃ちぬけ』。わっけわかんない」
と言いつつも、ミナは入り口の前に立ち、小石を拾う。
「打ち抜くとはまた違うけど・・・っと」
小石を鳥のレリーフのくちばしがさしている宝石にぶつける。
カンッ
ブゥン
ゴゴゴゴゴゴゴ
ガタンッ
「やっぱりねー」
神殿の入り口が開く。
ヒュー
中から冷たい風が吹く。中は暗く、不穏な空気が渦巻いていた。
『行きましょう』
ソフィーが先に行く。
「うん」
ミナはうなずき、ソフィーに続く。
この後に、衝撃の事実が明かされるとはソフィー以外誰も知らなかった。
「うっわー。なにここ」
薄く緑色に輝くキノコ。これが明かりなのだろう。
『・・・・』
「どうしたの?」
ミナはかび臭さに耐えながら、聞く。
『魔物の気が多すぎます。フェアルの神殿がこんなことになっていたなんて』
「????」
ソフィーの言い草は昔のこの神殿を知っているような言い方だった。
『サファイアの中に戻っていていいですか?気分が悪いんで』
「?べつにいいけど?魔物の気にあたると気分が悪くなるの?」
『そんなところです』
そういうと、サファイアの中に戻った。
「じゃあ、一人か」
ミナはつぶやくと、神殿の最初の部屋へと足を踏み入れた。




