6. 最終話
昨日1日更新あいてすみませんでした。
最後の話となると悩みすぎました。
あれから2年の時がたち、今日は学園の卒業式。
卒業式ではなんとベティが最優秀生徒として、壇上に上がり挨拶をする場面もあった。
そして夜からは卒業パーティーが行われた。
ベティは聖女ということもあり、1人だけ許された白いドレスを身につけ、薄桃色の髪をゆるくまとめ、元々可愛いタイプであったのがこの2年で更に美しく、洗練された雰囲気まで兼ね備えた淑女へと変わっていた。
そんなベティが両腕に携えているのは、料理だ。
卒業パーティーの料理をずっとベティは食べている。
エスコートをしてもらうことなく、1人で会場に入り、それからずっと食べている。
あっ…あそこで踊っているのはお姉さまと王子様だわ!
とっても素敵。とても優雅で美しくて、まるで絵本のようだわ。
あそこにいるのはマイケル様?婚約者の方と2人お酒を嗜んでいるみたい。はぁー。2人ともすごく大人って感じでとても素敵。
あっちには!アレン様だわ!アレン様も婚約者の方と魔法を披露してるのね!2人で作り上げた幻想魔法がなんて素敵なのかしら。とても息があっているわ!
あら?ルイ様もいらっしゃるわ!お姉さまのお祝いに来たのね!最近できた婚約者の方といるわ!昔に女の子と勘違いしたのはとても悪かったわ…。でもあれからとても男らしくなって!あらっなんだかお互い照れてるみたい!微笑ましくて素敵!!
ぁあ。ご飯が美味しいわ。
ドレスであまり食べれないのがとても残念。
『ちょっとあんた!どういうつもり?』
7枚目のステーキを食べていると、知らない女生徒が、何人かの男性を引き連れて声をかけてきた。
あら?きれいな金色の髪かと思ったら、光が当たるとピンクっぽい?とても素敵!おしゃれな髪だわっ!!
『話を聞いてる?…本当何であなたが聖女になってんの?それは私の役目なんだけど!!つまんない人生からおさらばして、私の好きな乙女ゲームのヒロインに転生して、これからだ!!って思ってたのに!何であんたがヒロイン奪ってんの?!』
「乙女ゲーム?ヒロイン?すみませんよくわからなくて?」
「あれ?そのブレスレット…。デザインは素敵なのになんか黒いもやがついてますね?…えいっ!…もう大丈夫ですよ!モヤモヤ取れました!」
「どうしました?急に座り込んで!顔が真っ青ですよ!!
…お友達の方が離れていってしまいましたけど?…え?もういい?そうですか…。あっ…王様たちが呼んでるので…すみません…行きますね?あの。元気出してください…。」
―――――
『聖女よ!今魔王の気配がしたと!だが一瞬だけして、消えてしまったんだが、何か感じなかったか?』
「えっと…なんか黒いもやをえいってしたら、なんか産まれそうだったんでギュッて潰しました。…これなんですけど…。」
『王様!大変です!これは!!…魔王の核です。あれ?おかしいですね?魔王を倒したら出てくるもののはずなんですけど?…んん?』
「あのー。こう渦巻いてきた瞬間になんか嫌な感じがして、よくわかんないけど、ぎゅってしたらじゅってなっちゃって…ごめんなさい!そんな目で見ないで!!やだもう…ごめんなさい…大事なものでした?」
「え?魔王討伐は終わり?…復活は…しない。えーとじゃあ地元に帰っても?…あー…わかりました。またなんかあったら呼んでください!」
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やっぱり聖女とかヒロインとか勘違いだと思うのよね?
髪の毛はもともと赤だし。ヒロインとか言われた割には、彼氏できたことないし。…告白もないし。
魔王討伐だって多分きっと違う聖女とか見つけて、その子達と行くんだと思うのよね!
優しく追い出されたんだと思うわ!!あんな手の中の石ころが魔王とかふざけてるもの!!
まぁ…たくさん勉強できたし、友達できたからいいわ!!
早く地元に帰って、皆んなにいろんな話ししてあげましょ!!明日からは目指せ素敵彼氏ゲットよ!!
ここまで読んでいただき本当にありがとうございます!
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本当にありがとうございました!!
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次回作も頑張ります。よろしくお願いします。