第1章 自己紹介
-第 1 章 自己紹介-
GM 「では、今回の舞台になるところを説明しますね。
名前はダイナゴヤ、東のトキオ、西のオサカの中間に位置する都市、直径10Kmほどの円形状の都市です。
人口は1000人ほどの商業都市。
都市を囲うように5mほどの煉瓦造りの外壁があります。
外壁の外には堀が掘られていて水が張ってあります。
門は東西南北の4つあり、上げ下げができる橋が架かっていてダイナゴヤの若者で作る自警団が都市への入出のチェック、門番を行っています。
ダイナゴヤの中心には城があります。
木造ではなくこれもレンガ造りのモノですが、その上には金のシャチホコが飾ってあります。
城を取り囲むように広場が広がっています。
広場には市場が軒を連ねていて、ダイナゴヤでは一番活気があるところですね。
また、広場から門に向けて大通りが通っていて都市を4つの区画に別けています。
富裕層の住む北東地区、煉瓦造りの立派な屋敷が立ち並んでいます。
北西地区は自警団やギルドなど公共性の高い施設が立ち並んでいます。
ギルドの経営する宿屋兼酒場、ミソカツ亭もこの地区にあります。
南西地区は一転して田畑が広がり畜産もおこなわれています。
このダイナゴヤの食料を賄っている地区ですね。
南東地区は一般の人たちの住む地区となっています。
一般的な集落が数十人~百人規模であるのに対してダイナゴヤがいかに大きな都市であるかがわかります。
また、ダイナゴヤの北東徒歩2日のところには成熟した森オースーがあります。
この森には主が存在すると言われており、人々はめったに足を踏み入れません。
事実街道はこの森を避けるように通っています。
まぁ、大体今回の舞台としてはこんなところかな。
では、まずそれぞれ自己紹介をしてもらおうかな?
ではまずMPC(えむぴーしー、マスタープレイヤーキャラクターの略。まぁノンプレーヤーキャラクターと大差はないんですが、マスターがPCと一緒にキャラクターを演じて一緒に冒険し、成長するキャラクターのことをこのゲームでは、あえてMPCと言います)の方から自己紹介をするね。
名前はトモリ。
人間の女の子、年齢は15歳。
で、Lvは1です。
まぁ簡単に言えば回復役。魔法は回復と転倒を持っています。
多分この中で鎧が一番硬いんじゃないかな?
あ、2番目か。
厚手の服なんだけどね。
一応武器としては短剣とショートボウを持っています。
持っているだけで技能はありません。
技能は魔法と知識系技能ですね。気絶蘇生を持っています。
***予備知識***
魔法、この世界の魔法はリングと呼ばれる魔具を扱うことを意味します。
魔法技能はこのリングを扱うための知識や技術の習得度合を表します。
リングは、第1章で説明したとおり、ある現象を起こすための条件をそろえてある魔具です。
これに生命力(HP)を注ぐことにより、決められた現象が起こります。
そのため、多種の魔法を使うためにはその数の分だけリングが必要になります。
また、リングにもLvがあります。
Lvが高いほど強力な効果が得られますが、必要な生命力(Hp)も多くなります。
もちろんリングもLvごとに違いますので、同じ魔法でも1Lvと2Lvのリングは別物です。
リングの材料はギルドで買うことができます。材料があれば、知識系技能の【現代装置知識】と言う技があるのですがその知識でリングを作ることもできます。
もちろんギルドに頼んでリングを作ることもできます。有料ですが。
所持できるリングには制限があり、リングのLvの合計が能力値の【知識力】×【魔法技能Lv】までです。
また、扱えるリングのLvの上限は、【魔法技能Lv】までに限られます。
***予備知識終了***
では次、プレーヤー1、自己紹介をどうぞ。」
プレーヤー1「……人型……人に羽の生えている方の翼人で……。」
プレーヤー2「まず名前は?」
プレーヤー1「名前はメアリー。」
プレーヤー2「性別は?」
メアリー「女です。」
プレーヤー2「年齢は?」
メアリー「23歳です。えと、魔法で攻撃します。」
プレーヤー2「魔法系ね。」
メアリー「武器が片手剣で技能が……ないです。魔法が燃焼と冷却1Lv。」
***予備知識***
翼人……獣人の中の1種。人間の背中に翼を持ったような容姿をしています。もちろんその羽を使って空を飛ぶこともできます。
時速20Km(6m/s)で飛ぶことができます。
あと視力がよいです。視力5.0で、20m先の人物の顔が判別できるくらいです。
鳥目ではなく、夜間も人間同程度の視界を持っています。
メアリーは純白の羽を持っている種族だそうです。
***予備知識終了***
プレーヤー2「熱と冷やすか。えっと、じゃあ今度は私ですね。
名前はラン・ウェイク・イックリーです。女性の18歳。」
メアリー「18?」
ラン「そうです。」
メアリー「年齢って、私が一番上?」
ラン「そうかもしれない、MPCの年齢って?」
GM「15だよ。」
ラン「一番若い(苦笑)。」
GM「ラン・ウェイク・イックリー?」
ラン「そう、ランでいいよ。」
プレーヤー3「クリって呼ぶわ(笑)」
ラン「……イックリーだから?」
プレーヤー3「そう(笑)」
ラン「クリでも何でもいいよ。」
GM「Hpっていくつ?」
ラン「15」
メアリー「……クイック……。」
ラン「(苦笑)。で、種族が犬の獣だから完全に犬だね。
2足歩行の犬。
屋内技能を持っています。
後は武闘服を着てヌンチャク持っているから武闘系だね見た目。
でも武闘服って言っても柔道とかの武闘服のイメージを持たないでね。
そういうイメージじゃないから。まだイメージ固まっていないけど。」
GM「メインがヌンチャクなの?」
ラン「うん、てか、それしか持ってない。」
GM「Lvは? 2?」
ラン「PCLv1でしょ?」
GM「いや、ヌンチャクのLv。」
ラン「武器習得Lvね。2だよ。」
***予備知識***
犬種……獣人の1種。
犬が2足歩行をして服を着て前足が手のように器用になっている獣人です。
この種はもともと毛皮で覆われており、防御力が備わっています。
その上鎧を着ることができるので、前衛にはもってこいの種族ですね。
また、このゲームは武器の種類ごとに習得Lvがあり、PCのLvとは別に、経験点を消費して技能を習得していきます。
初期経験点は200点。技能Lv1は50点。技能Lv2は100点。
0Lv→2Lvにするには50+100=150点を消費します。
ランは、武器(軽武術)Lvを2と屋内系技能を1Lv習得したようですね。
***予備知識終了***
GM「じゃ次、プレーヤー3お願いします。」
プレーヤー3「え~と、通称金のシャチホコ。性別男。種族翼人。年齢20歳。」
ラン「唯一の男か。」
GM「え? そう?」
ラン「そうだよ。」
シャチホコ「武器は超重量剣。武器習得Lv1。鎧は服。
え~と、技能は野外系技能1Lv、クラフトマン技能1Lv。刀術1Lv習得。」
GM「そうすると、経験点残り50点じゃない?
まえ、刀術とっていたけど刀持ってないでしょ?」
シャチホコ「え? 刀術まだ持ってるけど」
ラン「刀持ってないのに刀術持っていても意味ないでしょう。
屋内系技能も持っているみたいだけど……あ、野外系か。でも七つ道具持ってない……。」
メアリー「七つ道具持ってないとあまり意味ない……」
シャチホコ「うん、意味ないよ。」
GM「野外だったらそうでもないよ。専門でないのもあるから。」
ラン「ああ、そうか。専門じゃないのもあるか、でも専門もあるから七つ道具ないと……。剣術は2Lv?」
シャチホコ「いや、1Lv。」
ラン「じゃ、経験点50点余るんじゃ?」
シャチホコ「クラフトマン技能。」
ラン「あ、クラフトマン技能もあるんだ。全部で4つなのね。」
シャチホコ「もし刀を買った時の為。」
ラン「その時とればいいじゃん」
シャチホコ「え? その時なければ困るもん。」
ラン「変な経験値の使い方……。」
GM「じゃ、始めるよ?」
***予備知識***
金のシャチホコ、メアリーと同じ翼人ですね。
鎧は服と薄手。その割に超重量剣。しかもLvは1。
あまり前衛には向いていないチョイスですね。
超重量剣は、当たればダメージが大きいですが、扱いづらいため命中率は低いです。
その他にも、刀術を持っています。
刀を持っていないのに刀術の技能を持っていても意味はないと言えます。
あと野外系技能をLv1習得しています。
七つ道具とは、屋外系、屋内系、知識系、クラフトマンの技能に必要な道具が入ったモノのことです。
これを使用すると判定の達成値にボーナスが付きます。
また、七つ道具がないと判定できない状況もあります。
金のシャチホコの技能習得の仕方はちょっともったいない気がしますね。
***予備知識終了***