第一話 未知の世界
これは私が初めて投稿する小説です。
まだ未熟ですが、楽しんでいただけたら嬉しいです。
第一話 未知の世界
「やっと休める……」
ショコは目を閉じた。
その瞬間、視界が白い霧に包まれた。
次の瞬間、彼女は深い森の中に立っていた。
静かだった。
聞こえるのは木の葉が揺れるかすかな音だけ。
ショコは辺りを見回した。
表情はほとんど変わらない。
「……本当に?」
暗い森は何も答えなかった。
ただ、その静けさだけが彼女を見つめているようだった。
ショコはしばらく黙り込んだ。
周囲を見渡しながら小さくつぶやく。
「この辺に誰かいるのかな……」
返事はない。
ショコは小さくため息をついた。
その時、遠くから子供たちの笑い声が聞こえた。
数秒後、また聞こえる。
ショコは耳を澄ませた。
そして、口元にわずかな笑みを浮かべる。
「おや……」
「人の声だ。」
彼女は声のする方へ歩き出した。
しばらく進むと、木々の間から暖かな灯りが見え始めた。
さらに数歩進む。
すると景色が一変した。
目の前には古い村が広がっていた。
家々はすべて木造。
黒い瓦屋根。
障子の向こうでは灯りが揺れている。
風が吹くたびに木製の風鈴が優しく鳴った。
石畳の道。
そして、昔ながらの服を着た人々。
誰一人として急いでいなかった。
ショコは顔を上げた。
村の高台には巨大な城がそびえている。
月明かりの下で、それは静かに佇んでいた。
ショコは少し考える。
「ここは……一体どこなんだ?」
その時、少し離れた場所にいた少女がショコを見つめていた。
しばらく見つめた後、母親の袖を引っ張る。
「お母さん。」
「あそこに九本尻尾のお姉ちゃんがいるよ。」
村人たちは次々とショコへ視線を向け始めた。
全員が彼女を見ている。
ショコは不思議そうに首を傾げた。
「九本……尻尾?」
ゆっくりと後ろを振り返る。
そこには黒い尻尾が風に揺れていた。
ショコは固まった。
目が少しだけ大きくなる。
額に手を当てた。
「えっ……」
「いつの間に?」
村人たちはすでにひそひそと話し始めている。
「見ろよ……九本の尻尾だ。」
「黒い耳もあるぞ。」
「王族の方なのか?」
「いや、服装が違う。」
ショコは彼らの言葉を理解できなかった。
だが、一つだけ分かったことがある。
みんなが自分を見ているということだ。
彼女は頭をかいた。
「お願いだから……」
「まずは寝る場所を探させてくれないかな……」
第一話を読んでいただき、ありがとうございました。
感想やご意見をいただけると嬉しいです。
それでは、また次回!




