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状態異常使い、敵を溶かす。~状態異常ビルドのVRMMO~  作者: MEはCat
【第五章】新大陸より

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海風はそよ風となり、茸へと紡ぐ

本日2回目!

『ソル街』


 再度ログインした俺は新大陸へと戻った。

 船から降りると、何やら見知ったプレイヤーが集まって何かを話し合っている。


「お、赤月じゃんwww」


「3人集まって何してんだ?」


 その場に居たのはBAN、税金徴収者、玩具戦士だった。


 ……どういう面子だ?

 何か悪巧みでもするのか?


「新大陸のどこかに()()()()()()を一つ建てよう、という話ですわ」


「プレイヤー街か……確かマイホーム建てられるって書いてたよな」


 新要素の三項目に書いてあった事として、フィールドの何処かに、プレイヤー街が作る事が出来るとある。

 作成者は『市長』となり、他のプレイヤーがその街にマイホームを建てたければ『住人』と認められる必要がある。

 要するに、他ゲームでの()()()的な立ち位置だ。


「その『市長』はBANが請け負って、オジさんと税金徴収者はその『住人』希望者って所だね」


「そうか、なら邪魔しちまったな」


「とんでもない、むしろ……赤月さん、うち入ります?」


 うーん……こういうのって速攻で決めちゃったら後々面倒くさいんだよな。

 特に入っておいて「合わないからやっぱ抜ける」は個人的にやりたくない。


「――――保留にして良いか?」


「……えぇ、賢い判断やと思いますよ。こういうんは勢いで決めるより見極めてからの方が後腐れもありませんしねぇ。私も無理に首を縦に振れとは言いませんわ」


「そう言ってくれて助かる。こういうのはトラブルに発展しやすいからな」


 俺も前のゲームで何度かギルド関係で揉めたからな。

 のんびりやりたいって言ってんのに、ギルドマスターからの拘束が強いのは最悪だ。


 入るなら、拘束が緩々な『市長』の所が良い。


 BANは――――

 こいつ、どっちかと言うと拘束強めだろうからな。

 一旦保留という事にしとこう。


◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


『そよかぜ山』


 俺はBAN達と別れた後、再度『そよかぜ山』方面の探索を進める事にした。

 まだここでダンジョンを見かけてないというのもあるが、見た目より結構フィールドが広いのか、関所ダンジョンすら見えて来ないのが現状だ。


「そろそろエリアの突き当りに当たっても良さそうだがな」


 ふと、遠目で何かが生えているのを発見した。

 ――――茸だ。

 マッシュルームのような外見だが、淡く光り輝いている。


[『光茸』を入手しました]


「名前もまんま『光茸』か。何でまたこんな所に」


 不思議に思いながら歩いていくと、次々と道端に『光茸』が見つかる。

 何かあると睨んで間違いなさそうだ。


[『光茸』×7を入手しました]


 道中の『光茸』を採集しつつ、向かった先は――――

 茸に溢れたエリアだった。


『のこ丘』


 この地は『そよかぜ山』の西にひっそりと広がる、湿り気を帯びた丘陵地帯である。

 東の海から吹く風は『そよかぜ山』に遮られ、この地へ届く頃には冷たさと湿気だけを残していた。

 薄い霧が立ちこめ、丘のあちこちに古びた木立や低木、苔むした岩場が点在している。

 地面には落ち葉と朽ち木が幾重にも積もり、茸の育つには申し分ない環境が出来上がっていた。


「新しいエリアだと? 関所ダンジョンは無しか?」


 新大陸専用の仕組みなのかは分からない。

 だが俺は「エリアを跨ぐには関所ダンジョンを攻略しなければならない」と思い込んでいた。

 事実、旧大陸ではそのようにしてエリアを進んだからだ。

 もしかすると、新大陸では関所ダンジョンそのものが無いのかもしれない。


「いちいちダンジョンをクリアしないと、エリア跨げないってのは怠いもんな……」


 これはこれで楽だと思い直す事にした。


 少し歩けば、この地には大小さまざまな茸が群生している事が分かる。

 白く透き通った小茸、赤茶けた傘を持つ大茸、青白い胞子を散らすものなど――――

 穏やかな景観とは裏腹に、この地は茸の群生地らしい。


 【調薬観察眼】を通してみれば、周辺には調薬可能な茸が多く点在しており、自生する茸の種類も豊富だ。

 素材を採集したいが、霧に紛れてモンスターが襲って来る事もあるかもしれない。


 ドドドドドド……!


「早速来たな」


 ふと多くの足音が響く。

 だが霧が立ち込める地では、正確に物を判別出来ない。

 俺は『魂縫双銃』の銃口を、その音の方向へと向ける。


「さて、何が出てくるか――――」


「【旋風】ッ!」


 待て、このスキルは……!


 俺は瞬時に身を低くして伏せると、突風が巻き起こった。

 木々と茸は暴風により吹き飛び、その代わり立ち込める霧が晴れる。


 その先では、プレイヤー“バンダナ”と“スカーフ”が巨大な茸型モンスターと戦っていた。


因縁(?)の再会……!

バトロワ以来ですね

お2人さん


◆◆◆◆◆◆◆◆◆


名前 『赤月の夜』赤月

階級 ランク31

所持金 58000HG(1700BP)

武器 魂縫双銃【魂吸収弾】

武器 魂縫双銃【魂吸収弾】

防具 縫魂礼装【魂枯渇転化】(紅砂のガンマン)

装飾 腐王鴉の眼核【死肉の王眼】

装飾 毒蜜女王の毒腺輪【紫蜜ノ血】

装飾 嵐角雷環【嵐角誘雷】


ステータス

体力 290

魔力 185

攻撃力 100

防御力 30

素早さ 50

毒効力 1毎3(+1)

吸収効力 1毎2

麻痺効力 10%

自動魔力回復 1秒毎4(+1)

状態異常命中 +140%

状態異常耐性 +30%


職業

調薬師 熟練度3

【調薬図鑑】【脆弱化】【調薬観察眼】


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


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