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状態異常使い、敵を溶かす。~状態異常ビルドのVRMMO~  作者: MEはCat
【第四章】新しき風、蒼白なる魂を運びて

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72/110

見えざる導き

あらすじに変更を加えました(変更日5/13)

「いやはや済まない。まさか赤月だとは」


「いや良いんだ。良くないけど。とりあえず、確認なしに火炎放射ぶっぱするのは辞めよう。マジで心臓に悪い」


 パーティ中はフレンドリーファイアが無効になっていて、本当に助かった。

 でなければ、文字通り「ファイア」となっていたぞ。


「……この身に余る力の制御は今後の課題であるな。それよりもだ、パーティメンバーを探すぞ」


「そのほうがいいな」


 そんなこんなで、俺達はパーティメンバーの捜索を開始した。

 俺は再度、『導きの電灯』の電源を入れる。

 これで大分探しやすくなるだろう。


「そんな物、どこで見つけたんだ?」


「死骸に転がってたんだ。どうせだし拝借しておいた」


「僕様の臣下は優秀であるな!」


「さいですか」


 だが実際、この懐中電灯を拾えたのは大きい。

 これがあるのと無いのとじゃ段違いだ。


「むっ、赤月、そこ照らしてくれ」


「あれは……人形か?」


 まおうの示した方向を照らすと、そこには何故か人形が置いてあった。

 墓に供えてあったのか分からないが、可愛らしい少女の人形だった。


[『呪いの人形』を入手しました]


◆◆◆◆◆◆◆◆◆


呪いの人形

何故か『埋葬庭園(内周墓地)』に置いてある人形。

少女のような姿をしている。


先程まで、こんな物は無かったはずだ。


◆◆◆◆◆◆◆◆◆


「おお怖っ」


 ()()の人形って……急にホラー感出してきたな。

 しかも「先程まで、こんな物は無かったはずだ。」って書いてある。

 何かのギミックで出現する物なのか?


「よくこんな物置いてあるって分かったな」


「僕様の目はごまかせない。その人形は()()姿を現したのだ」


「突然ねぇ……」


 そんな急にポップする事なんてあるのか?

 何かギミックがあるに違いないが――――

 『導きの電灯』か?

 確か「隠れている物や存在を発見するのに役立つ」とか何とか。


「……やっぱりな」


 俺が『導きの電灯』の光を色んな方向へと向けると、突然人形が見えるようになった。

 光を当てるまで透明にでもなってるのか?


[『呪いの人形』を入手しました]


 その『呪いの人形』は先程までとは違った服装をした少女の人形だった。

 それぞれ『呪いの人形』の格好が違うのか?

 先程のは白髪で、これは金髪だ。


「ふむ、その懐中電灯がキーアイテムだったようだな」


「これがギミックなんだろうな。この調子だと、残りの人形を見つけないとか」


 この『導きの電灯』で残る呪いの人形全てを探し当てる必要がある。

 ……この霧の中から見つけるのか。


「赤月、音が聞こえるぞ」


 まおうが言ったとおり、微かだが戦闘音が聞こえる。

 俺達がその方向へと駆け抜けると、そこには残る3人が中ボスらしき存在と戦闘を繰り広げているようだ。


 そのモンスターは他のゾンビよりも図体が巨体であり、まるで相撲のように玩具戦士と押し相撲している。


「今だ、2人共!」


「【純愛正拳】」

「【穿雷突貫】」


 玩具戦士が抑え込んでいる両側の横腹を、エンジェルの【純愛正拳】と【穿雷突貫】が穿つ。


「ぐもぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」


 そのゾンビは呻き声を上げるが、その猛攻を受けても倒れない。


「【極性災雷】」

「【灼熱機関】」


 俺とまおうが墓石の影から飛び上がり、引き金を引く。

 雷弾と業火が交差し、巨体なゾンビは即座に灰燼と化した。


[大食喰種を倒しました]

[『喰種魂』を入手しました]

[500HGを入手しました]

[ランク29になりました] 


「ふっ……僕様の業火に焼かれ――――


「流石ですぜ兄貴!」


「えっ僕様は?」


「まおうちゃんも凄かったわね~」


「くっ……思ってたんと違う……!」


 諦めるんだまおう……どれだけ頑張ろうが、溢れ出るポンコツ感から逃げる事は出来ない。


 ……フォローは入れてやるか。


「……あ~俺は格好良いと思ったぜ」


「赤月……!」


「兄貴、こいつ甘やかすとすぐ調子乗るんっすよ!」


「こればっかりはオジさんも格好良いって思ったかな」


「オジさんのはいいや」


「は?」


「まおうちゃんったら、一貫してオジさんに厳しいわねぇ」


 何だろう、一生懸命孫に甘えようと思ったら、逆に気持ち悪くて邪険に扱われる親戚のおっちゃんみたいだな。


「所で、赤月の持ってるそのアイテムは何かしら?」


「これは――――」


 俺は先程まで起きた話を全て皆に共有した。

 導きの電灯を拾った事、これが宇宙調査隊に関係している事、まおうと合流した事、光を当てると人形が現れる事、そして騒ぎを聞きつけて助けに入った事など――――


「つまり、先に進むにはその『呪いの人形』を集めないと駄目って訳だね」


「流石にしらみ潰しにって訳にもいかないだろ」


「そういえば、道中のお墓に右上が()()()いた物があったわね」


「それだ!」


 そういえば、人形が置いてあった墓石、どれも右上が欠けていたような気がするな。


 ともすれば、あれも――――


「ビンゴ」


 エンジェルが言っていた特徴と全く同じの墓石に光を当てると、確かに『呪いの人形』を発見した。


[『呪いの人形』を入手しました]


 その『呪いの人形』も他の人形より姿が異なっており、これは青髪となっている。


「兄貴、あれどうっすか」


 飛雷神が示した墓石にも右上が欠けている。

 光を当てると、赤髪の『呪いの人形』が置いてあった。


[『呪いの人形』を入手しました]


 ドンッ!


 突如として、大きな衝撃音が聞こえる。

 何かが目覚めたような唸り声と共に、霧がある場所へと集中するかのように移動していっている。

 それと同時に周囲の霧が消え去り、解放されていく。


 そこには巨大な()があった。

 間違いなく、そこにダンジョンボスが居る。


[『呪いの人形』×4を消失しました]


「……消えたな」


「こっからが本番って事か」


「さて、一体どんなボスが出てくる事やら」


「どちらにせよ、やる事は一緒でしょ?」


 ダンジョンボスを倒し、『埋葬庭園』を攻略する。


「行くぞ、皆の者! 全軍突撃!」


 ――――さて、決着と行こうか。


◆◆◆◆◆◆◆◆◆


名前 『赤月の夜』赤月

階級 ランク29

所持金 48500HG(1700BP)

武器 災極双転銃【極性災雷】

武器 災極双転銃【極性災雷】

防具 災雷纏装【極性増幅】(紅砂のガンマン)

装飾 腐王鴉の眼核【死肉の王眼】

装飾 毒蜜女王の毒腺輪【紫蜜ノ血】

装飾 蜂王の統率環【群体支配】


ステータス

体力 150

魔力 150(+25)

攻撃力 60(+10)

防御力 50

素早さ 40(+10)

毒効力 1毎3(+1)

自動魔力回復 1秒毎4(+1)

状態異常命中 +100%


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

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