見えざる導き
あらすじに変更を加えました(変更日5/13)
「いやはや済まない。まさか赤月だとは」
「いや良いんだ。良くないけど。とりあえず、確認なしに火炎放射ぶっぱするのは辞めよう。マジで心臓に悪い」
パーティ中はフレンドリーファイアが無効になっていて、本当に助かった。
でなければ、文字通り「ファイア」となっていたぞ。
「……この身に余る力の制御は今後の課題であるな。それよりもだ、パーティメンバーを探すぞ」
「そのほうがいいな」
そんなこんなで、俺達はパーティメンバーの捜索を開始した。
俺は再度、『導きの電灯』の電源を入れる。
これで大分探しやすくなるだろう。
「そんな物、どこで見つけたんだ?」
「死骸に転がってたんだ。どうせだし拝借しておいた」
「僕様の臣下は優秀であるな!」
「さいですか」
だが実際、この懐中電灯を拾えたのは大きい。
これがあるのと無いのとじゃ段違いだ。
「むっ、赤月、そこ照らしてくれ」
「あれは……人形か?」
まおうの示した方向を照らすと、そこには何故か人形が置いてあった。
墓に供えてあったのか分からないが、可愛らしい少女の人形だった。
[『呪いの人形』を入手しました]
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呪いの人形
何故か『埋葬庭園(内周墓地)』に置いてある人形。
少女のような姿をしている。
先程まで、こんな物は無かったはずだ。
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「おお怖っ」
呪いの人形って……急にホラー感出してきたな。
しかも「先程まで、こんな物は無かったはずだ。」って書いてある。
何かのギミックで出現する物なのか?
「よくこんな物置いてあるって分かったな」
「僕様の目はごまかせない。その人形は突然姿を現したのだ」
「突然ねぇ……」
そんな急にポップする事なんてあるのか?
何かギミックがあるに違いないが――――
『導きの電灯』か?
確か「隠れている物や存在を発見するのに役立つ」とか何とか。
「……やっぱりな」
俺が『導きの電灯』の光を色んな方向へと向けると、突然人形が見えるようになった。
光を当てるまで透明にでもなってるのか?
[『呪いの人形』を入手しました]
その『呪いの人形』は先程までとは違った服装をした少女の人形だった。
それぞれ『呪いの人形』の格好が違うのか?
先程のは白髪で、これは金髪だ。
「ふむ、その懐中電灯がキーアイテムだったようだな」
「これがギミックなんだろうな。この調子だと、残りの人形を見つけないとか」
この『導きの電灯』で残る呪いの人形全てを探し当てる必要がある。
……この霧の中から見つけるのか。
「赤月、音が聞こえるぞ」
まおうが言ったとおり、微かだが戦闘音が聞こえる。
俺達がその方向へと駆け抜けると、そこには残る3人が中ボスらしき存在と戦闘を繰り広げているようだ。
そのモンスターは他のゾンビよりも図体が巨体であり、まるで相撲のように玩具戦士と押し相撲している。
「今だ、2人共!」
「【純愛正拳】」
「【穿雷突貫】」
玩具戦士が抑え込んでいる両側の横腹を、エンジェルの【純愛正拳】と【穿雷突貫】が穿つ。
「ぐもぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」
そのゾンビは呻き声を上げるが、その猛攻を受けても倒れない。
「【極性災雷】」
「【灼熱機関】」
俺とまおうが墓石の影から飛び上がり、引き金を引く。
雷弾と業火が交差し、巨体なゾンビは即座に灰燼と化した。
[大食喰種を倒しました]
[『喰種魂』を入手しました]
[500HGを入手しました]
[ランク29になりました]
「ふっ……僕様の業火に焼かれ――――
「流石ですぜ兄貴!」
「えっ僕様は?」
「まおうちゃんも凄かったわね~」
「くっ……思ってたんと違う……!」
諦めるんだまおう……どれだけ頑張ろうが、溢れ出るポンコツ感から逃げる事は出来ない。
……フォローは入れてやるか。
「……あ~俺は格好良いと思ったぜ」
「赤月……!」
「兄貴、こいつ甘やかすとすぐ調子乗るんっすよ!」
「こればっかりはオジさんも格好良いって思ったかな」
「オジさんのはいいや」
「は?」
「まおうちゃんったら、一貫してオジさんに厳しいわねぇ」
何だろう、一生懸命孫に甘えようと思ったら、逆に気持ち悪くて邪険に扱われる親戚のおっちゃんみたいだな。
「所で、赤月の持ってるそのアイテムは何かしら?」
「これは――――」
俺は先程まで起きた話を全て皆に共有した。
導きの電灯を拾った事、これが宇宙調査隊に関係している事、まおうと合流した事、光を当てると人形が現れる事、そして騒ぎを聞きつけて助けに入った事など――――
「つまり、先に進むにはその『呪いの人形』を集めないと駄目って訳だね」
「流石にしらみ潰しにって訳にもいかないだろ」
「そういえば、道中のお墓に右上が欠けていた物があったわね」
「それだ!」
そういえば、人形が置いてあった墓石、どれも右上が欠けていたような気がするな。
ともすれば、あれも――――
「ビンゴ」
エンジェルが言っていた特徴と全く同じの墓石に光を当てると、確かに『呪いの人形』を発見した。
[『呪いの人形』を入手しました]
その『呪いの人形』も他の人形より姿が異なっており、これは青髪となっている。
「兄貴、あれどうっすか」
飛雷神が示した墓石にも右上が欠けている。
光を当てると、赤髪の『呪いの人形』が置いてあった。
[『呪いの人形』を入手しました]
ドンッ!
突如として、大きな衝撃音が聞こえる。
何かが目覚めたような唸り声と共に、霧がある場所へと集中するかのように移動していっている。
それと同時に周囲の霧が消え去り、解放されていく。
そこには巨大な門があった。
間違いなく、そこにダンジョンボスが居る。
[『呪いの人形』×4を消失しました]
「……消えたな」
「こっからが本番って事か」
「さて、一体どんなボスが出てくる事やら」
「どちらにせよ、やる事は一緒でしょ?」
ダンジョンボスを倒し、『埋葬庭園』を攻略する。
「行くぞ、皆の者! 全軍突撃!」
――――さて、決着と行こうか。
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名前 『赤月の夜』赤月
階級 ランク29
所持金 48500HG(1700BP)
武器 災極双転銃【極性災雷】
武器 災極双転銃【極性災雷】
防具 災雷纏装【極性増幅】(紅砂のガンマン)
装飾 腐王鴉の眼核【死肉の王眼】
装飾 毒蜜女王の毒腺輪【紫蜜ノ血】
装飾 蜂王の統率環【群体支配】
ステータス
体力 150
魔力 150(+25)
攻撃力 60(+10)
防御力 50
素早さ 40(+10)
毒効力 1毎3(+1)
自動魔力回復 1秒毎4(+1)
状態異常命中 +100%
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