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状態異常使い、敵を溶かす。~状態異常ビルドのVRMMO~  作者: MEはCat
【第三章】人外共の頂上決戦

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【準決勝】第一試合

 再度ログインを果たした俺は深呼吸をしていた。


 吸って、吐く。

 吸って、吐く。


「よし、どんと来い!」


 この際だ、意地でも優勝目指してやる!

 その為には万事屋を叩きのめす!

 まず彼に勝てなければ、ヒーロー云々以前の話だ。


[インターバルが終了しました]


 直後、再度ホログラムモニターが展開される。

 あの仮面の案内人が、再び姿を現した。


「――――諸君、短き休息は楽しめたでしょうか」


 淡々とした声音。

 だがその奥に、微かな愉悦が滲んでいるようにも感じられる。


「先程の試合、見事でした。勝ち上がった者たちは、その実力を十分に証明したと言えるでしょう」


 仮面の案内人の拍手の音が伝わる。

 準々決勝のプレイヤー達は、誰もが()()と呼ぶに相応しい者達ばかりだった。


「ですが――――ここから先は、更に過酷な領域となります。これより、トーナメント準決勝を開始します」


 ――――ここからが正念場だ。

 準決勝を制す。

 それのみが、決勝へと進出するチケットとなる。


[第一試合 開始準備]


 次の瞬間、周囲の空間が歪む。

 すると、辺りに()い光が照らし出された。


『トーナメント ドラキュラ城(外)』


 戦場に選ばれた景色はドラキュラ城の外。

 後ろを振り返ると、かつて飛雷神との決闘を行った荘厳な雰囲気に包まれた城が、背景のように立ち並んでいた。

 ドラキュラ城の外は針葉樹の森であり、赤き月の光が森の木々を怪しく照らしつける。


「こんな俺と合った戦場を用意してくれるなんて、とんだサプライズだな……お前もそう思うだろ? 万事屋」


「そうだね、まるで今から倒されるボスエネミーのバトルフィールドみたいだ」


 万事屋は飄々とした態度を崩さない。

 まるで俺を倒せる事を()()しているように話し出す。


「むしろ、真の強キャラが三流を圧倒する時の場面じゃないか?」


「……自分がその「真の強キャラ」だって? 中々冗談が上手いね!」


「あ〜流石に「真の強キャラ」は言い過ぎたな。だが、お前が()()なのは変わらない事実だし、そこまで違いは無いだろ?」


「……あ?」


 初めて、万事屋の顔が曇る。

 やはり、こいつ煽りに弱いな。


「万事屋、せっかくこんな晴れ舞台を運営が用意して貰ったんだ。小便垂らしてサレンダーなんてしないでくれよ?」


「……ここまでコケにされたのは生まれて初めてだよ!」


 万事屋の顔が歪む。

 青筋を立て、俺を睨み付ける。


「――――良いだろう、()()してやる!」


[プレイヤー 万事屋は準備完了しました]


「なら、俺から言える事はこれだけだ――――やれるものならやってみな」


[プレイヤー 赤月は準備完了しました]


[第一試合 開始まで]


 両者、武器遺物を構える。


[3]


 万事屋は『高圧水撃砲』を構えていた。

 それに加え、『波翔板』を出現させて上に乗る。

 その『波翔板』の後ろから大量の水が放出されていた。

 ――――全力で叩き潰す。


[2]


 対する俺は『災極双転銃』を構える。

 赤と青の二丁拳銃を持ち、格好良くポーズを決める。

 まるで自分自身が主役とばかりに魅せ付けていた。

 ――――かかって来やがれ。


[1]


 一瞬、沈黙が流れる。

 お互い、同じ事を思考する。

 目の前の大敵を討ち滅ぼし、決勝へと進出してやろう。


[0]

[第一試合 開始]


「【極性災雷】」


 第一試合の開始と同刻。

 『波翔板』が前方へと勢い良く射出される。

 それと同時に、俺は横に飛び出して転がり回避する。


 ビュンッ!


 その回避方向を読んでいたのか、『高圧水撃砲』を縦に振り、水圧光線を斬撃の如く振り下ろした。

 万事屋はサーフボードの射出と同時に()へ跳躍していた。

 『波翔板』のみを前方に飛ばして牽制しながら、本命の水の光線で仕留めるコンボ。


 ――――本来であれば、ここで終わっていただろう。


「……避けた?!」


 俺はサーフボードを避けるのと同時に少し遠くにある岩に青の雷弾を、そして自身に赤の雷弾を当て、磁力の引力で飛び出した。

 それにより、本来不可避の攻撃を難なく躱す速度を得る。


 バババババババババン!


 加えて、相手の居る位置は()()

 この雷弾の連射を全て躱す事など不可能だ。


「ぐっ……!」


 赤と青が混ざり、紫の雷撃が万事屋を襲う。

 俺を倒す為に生存を捨て、初見殺しの戦略に全振りした攻撃など、対策さえしてしまえば――――


 こうして反撃の隙が大きく生まれてしまう訳だ。


「しくったな三流!」


「ま……だだ!」


 突然、サーフボードは急転換して万事屋の方へ飛来する。

 万事屋はそのサーフボードを呼び寄せて、危機を脱出しようと手を伸ば――――


「――――あぇ?」


 ――――触れられない。


 まるで見えない()が、万事屋とサーフボードを反発し合っているようだった。


「残念。どうやらサーフボードに()()()()みたいだな」


 俺は無慈悲にも災極双転銃の引き金を引き続ける。


「この、クソ傲慢野――――」


 バババババババババン!


[プレイヤーネーム 赤月が第一試合に勝利しました]

[プレイヤーネーム 赤月は決勝に進出しました]


◆◆◆◆◆◆◆◆◆


名前 赤月

階級 ランク28

所持金 46500HG

(所持ポイント 700BP)

武器 災極双転銃【極性災雷】

武器 災極双転銃【極性災雷】

防具 災雷纏装【極性増幅】

装飾 腐王鴉の眼核【死肉の王眼】

装飾 毒蜜女王の毒腺輪【紫蜜ノ血】

装飾 蜂王の統率環【群体支配】


ステータス

体力 150

魔力 150(+25)

攻撃力 60(+10)

防御力 50

素早さ 40(+10)

毒効力 1毎3(+1)

自動魔力回復 1秒毎4(+1)

状態異常命中 +100%


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


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