トーナメント 休憩
俺は特別観戦室にて、唖然していた。
第四試合の内容に呆気を取られていた。
「…………は?」
いや、いやいやいや……何だ、さっきの試合は。
確かに……お互いがお互い本気で戦闘を行っていた。
その前提があったとしても、あの猛攻の応酬は人並みの所業ではない。
ヒーロー対蛇者、その両者の戦闘は俺に絶大な衝撃を与えていた。
まさか蛇者があそこまでのPS強者だった事に驚きだし、それを真っ向から討ち伏せるヒーローも化け物だ。
そして何が恐ろしいかと聞かれれば、これから俺はヒーローと対峙するかもしれないという事実に戦慄している。
間違いない、優勝を狙うならヒーローを倒さなければ希望は無い。
「――――いや、だからこそ、俺と死闘を繰り広げるに相応しい相手!」
自然と口元が吊り上がる。
勿論、恐怖はある。
だが、それ以上に――――
俺は昂っていた。
あのレベルの化け物と戦える機会なんて、そうそう無い。
「……上等だ。お前という最大の壁を超えてやる」
軽くカップを揺らし、残っていた紅茶を飲み干した。
思考を整理し、感情を抑える。
冷静に、合理的に考えるべきだ。
ヒーローの戦闘スタイルは、近接主体の高機動型。
瞬間的な加速と正確無比な踏み込み、そして一撃の重さ。
十中八九、圧倒的なPSで殴るタイプ。
「……正面からやり合うのは愚策だな」
どこをどう考えても、その結論に結び付いた。
あれを正面からねじ伏せるなんて現実的じゃない。
――――だとしても、策と呼べる策が思い浮かばないな。
「うーん……ん?」
[準々決勝 全試合終了を確認しました]
[これよりインターバルに入ります]
ホログラムモニターに準決勝の対戦表が映し出される。
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【準決勝】
第一試合
万事屋 VS 赤月
第二試合
BAN VS ヒーロー
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「ヒーロー云々より、まずこっちだな」
万事屋はあの祐介を下したプレイヤーだ。
敵討ち……は別に考えてないが、ついでに祐介の恨みを晴らせるチャンスだ。
「負ける気は毛頭ない。俺がねじ伏せてやろう」
その瞬間、再びアナウンスが流れる。
「――――ここまで勝ち進んだ諸君に、敬意を表します」
仮面の案内人の声が、ゆっくりと聞こえる。
「準決勝の開始は――――13時からとします。それまでの間、各自休息を取って下さい」
昼休憩ね。
流石に速攻で準決勝と決勝って訳にも行かない。
腹が減っては戦はできぬとも言うし、ログアウトして外で飯でも食べてこようかな。
「何食べようかな……つっても家に食うもん無いんだが」
適当に……レトルトでいっか。
俺は昼飯の為にログアウトした。
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名前 赤月
階級 ランク28
所持金 46500HG
(所持ポイント 700BP)
武器 災極双転銃【極性災雷】
武器 災極双転銃【極性災雷】
防具 災雷纏装【極性増幅】
装飾 腐王鴉の眼核【死肉の王眼】
装飾 毒蜜女王の毒腺輪【紫蜜ノ血】
装飾 蜂王の統率環【群体支配】
ステータス
体力 150
魔力 150(+25)
攻撃力 60(+10)
防御力 50
素早さ 40(+10)
毒効力 1毎3(+1)
自動魔力回復 1秒毎4(+1)
状態異常命中 +100%
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