関係値
〜改稿のお知らせ〜
街名、遺物名、異名などの固有名詞には『』と統一する事にしました。スキル名だけは以前のように【】、初出のキャラ名を””とします。(4/10に全体改稿しました)
ログインを果たした俺は再度『ムシムシ密林』の探索に勤しむ事にした。
きっと、ここにもダンジョンがあるはずだ。
今日はそれを発見して攻略出来たら良い――――――
ドカーンッッッ!!!
……誰だ密林のド真ん中で爆破起こした奴は。
悪いとは言わんが騒音問題で苦情を言いたくなるな。
「ヒャッハー!! 汚物は消毒だぜ!」
居た。
凄いそれっぽい奴居た。
ロケラン担いで虫モンスターを一掃してる。
しかも、プレイヤーネーム”爆弾愛好家”って……。
「……何だよ、見せもんじゃねぇぞ」
「あ、すまん。凄い煩かったもので」
きっと彼視点ではただ雑魚狩りしてるだけなんだろう。
ここで文句を言った所で「人のやり方にケチ付けるな」とか何とかで言い返されるのがオチだな。
別の場所探索しよ。
「……ん? おいちょっと待て……お前赤月じゃねぇか!」
「何だ知ってるの……いや知っててもおかしく無いか」
つい先日、トッププレイヤーだの一番有名だの言われたばかりなんだった。
時折自分が有名人なの忘れるんだよな……全く慣れない。
「へぇ……初めて見た。本当に居るんだな」
「いや希少な絶滅危惧種を発見した感じで言われても」
「あ、そうだお前、木こりちゃんとどういう関係なんだ?」
「何だ木こりの知り合いなのか」
どういう関係と言ったって、一時期共闘したフレンドとしか言えないな。
木こりも木こりで、多くの交流を持っているんだな。
「ど う い う 関 係 な ん だ ?」
「近い……近いって……」
何か凄い圧を感じる。
軽く恨み節でも言いたそうな顔を近付けるんじゃない。
素直に決闘申し込まれるより困る。
「あの天使で可愛い木こりちゃんが慕う相手と聞いた。正直に言おう。俺は今凄い嫉妬をしている……!」
「……つまり、お前木こりに惚れてるのか?」
「ぶっ?!」
――――きったね唾かけるなよ!!!
だが、その反応、図星と見て良さそうだな。
なる程、その片思いをしてる相手が慕う奴が羨ましいって事か。
「ち、違うし? 推してるだけだし?」
「何だ、そういう事なら言ってくれれば良いのに……俺で良かったら協力するぜ」
「えっ、あっ、ホントニ?」
片思いってのも、中々ももどかしいものだな。
本来ならゲーム内恋愛は出会い厨の如く忌避されるが、それが純粋な恋愛なら、むしろ応援すべきと思っている。
「爆弾愛好家――――こういうのは関係値が大事なんだ。何度もその相手と関わって、隙を見せた瞬間に想いを伝えるべきだぜ」
「ほうほう」
「もし俺で良かったら、告白の場所を整える事だって出来るが……どうする?」
「――――マジか、お前良い奴だな」
告白が実を結ぶかは、爆弾愛好家の手腕にかかっている。
成功するか、失敗するか――――
どちらにせよ、応援してるぜ。
「じゃ、じゃあ、その時なったら連絡するわ。ひとまず、フレンド申請しとくな」
[プレイヤー 爆弾愛好家からフレンド申請を送られました]
[承認/拒否]
勿論、俺は承認を押す。
もしその時が来れば、個人チャットに連絡が来るだろう。
「そういや、赤月は何でここに?」
「探索進めてダンジョン攻略したいんだが……何か良さそうな場所知ってるか?」
「いや俺もずっと雑魚狩りしてたか――――ん?」
ふと爆弾愛好家が違和感を覚える。
バタバタと足元が鼓膜に届いた。
「「た、助けて下さい!」」
その声の方を向くと――――
大勢の激昂蜂に追いかけられている2人の女性プレイヤーが居た。
しかも、こちら側に向かってきている。
「赤月」
「あぁ、蹴散らすぞ」
俺達は武器遺物を構え、掃討を開始した。
爆弾愛好家、簡単に懐柔される()
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名前 赤月
階級 ランク20
所持金 12440HG
武器 災極双転銃【極性災雷】
武器 災極双転銃【極性災雷】
防具 災雷纏装【極性増幅】
装飾 腐王鴉の眼核【死肉の王眼】
装飾 元気の御守り【やる気】
装飾 蒼炎の炉心核【蒼炎燃焼】
ステータス
体力 130
魔力 115
攻撃力 50
防御力 50
素早さ 30
自動体力回復 1秒毎1
自動魔力回復 1秒毎3
状態異常命中 +60%
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