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状態異常使い、敵を溶かす。~状態異常ビルドのVRMMO~  作者: MEはCat
【第二章】ムシだらけの激闘

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絶叫はもう届かない

「足場は不安定だけど……やるしかないね」


「落ちたら即死か――――おぉ怖っ」


 足場の下を覗けば、『ムシムシ密林』を一望出来る。

 万が一足を踏み外せば助かる保証なんて無い。


 ビリッ!


「……っ!」


 ドゴーンッ!


 この足場が制限された上空に加えて、常に上から振落とされる雷を警戒しなければならない。

 一応雷の予知は可能だが、その合間をマグニ=パルスが見逃すはずも無い。


「ガァァッ!」


 マグニ=パルスの身体から赤雷が放出される。

 普通の落雷とは違い、その放電は()()()の電流。

 まさしく雷速の弾が飛んでくるような物であり、空中に飛んだ俺の身体を正確に――――


 バチュン!


 撃ち抜いた。


[電磁(赤)の状態になりました]


 妖精達は足場を伸ばし、吹き飛ばされた俺を回収した。

 もし妖精が居なかったら、そのまま地上へ落下していく所だった。


「痛ってぇな……で、何だこの状態異常」


 電磁の状態……赤?

 今の所、身体が赤く光ってるだけで何も変化が無いな。

 すぐに分からない系が一番恐ろしいが、ひとまずは置いておくしかないか。


 バンバン!


 俺は反撃として酸弾を発射した。

 マグニ=パルスはその場を全く動く事は無い。

 酸弾はいとも容易くマグニ=パルスを撃ち抜く。


「攻撃を与えるだけなら余裕なのか?」


 その瞬間、()()の球体が出現した。


「なっ……?!」


 俺は空中に放り出される。

 まるで自身が磁石になったかのように、その青色の球体へと吸い込まれた。


「……ちっ!」


 俺は途中の足場にしがみついて難を逃れる。

 いつの間にか、俺の身体には()の電気が帯電していたようだ。

 そして、あれは()の電気――――


 N極とS極は惹かれ合う。

 そして逆にN極とN極は――――


「ガァァッ!」


 マグニ=パルスは口から()()の球体が放たれようとしている。


「【超速化】」


 その瞬間、蛇者がマグニ=パルスの喉元を掻き切った。


「良し、ナイスアシストだっただろう!」


「それ自分で言うかよ! ありがとう!」


「どういたしまして!」


 蛇者はそう言うと、浮かんだ足場を駆け回る。

 一切速度を落とさず、マグニ=パルスの身体を切り刻む。


 対する俺は酸弾を発射し続ける。

 少しでも防御力を下げ、蛇者の攻撃一つ一つの火力を底上げしていく為に。


「全く近接でバッサバッサと……ズルい奴め!」


「赤月もやるかい?」


「多分だが無理だな。赤の電磁の状態のせいで近寄れない」


 きっと、このN極効果はマグニ=パルス本人にも作用されているだろう。

 先程から輝かしい程の()を身体から放っているという事は、俺が近付いても反発されるに違いない。


「俺は援護に専念する。フィニッシャー任せたぜ!」


「うむ、任せたまえ!」


 俺は酸弾をこれでもかと言う程ばら撒き、蛇者も目にも留まらぬ速さで斬り付ける。

 同じくマグニ=パルスの攻撃頻度も激しくなるが、蛇者には掠りもしていない。


「終わりだよ」


 蛇者の一閃。

 マグニ=パルスの身体が貫通した。


「ガァァァァァァァァァァァァァァァッ!!!」


 それは絶命の咆哮であり、絶叫である。

 天を揺るがす声は、もう届かない。


[クエストボスを撃破しました]

[災穿百足 マグニ=パルスを倒しました]

[3500HGを入手しました]

[妖精の哀歌をクリアしました]

[報酬5000HGを入手しました]

[『災極双転銃』を入手しました]

[『災雷纏装』を入手しました]

[ランク20になりました]


[地上まで転送します]


◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


 地上へ戻ると、大勢の妖精が俺達の帰りを祝福していた。

 そして、一人の妖精が前に出る。


「この度は私達の村を救ってくれてありがとうございます」


 その妖精の頭上を良く見てみると、”妖精の長 ティターニア”と書かれている。

 もしかしたら、重要NPCなのかもしれない。


「お礼と言っては何ですが、今後はハンター様の活動拠点にして下さっても構いません。好きにお使い下さい」


[『アマテラス社』アナウンス]

[『ムシムシ密林』にて『ピクシー村』を解放しました]

[解放者 赤月、蛇者]


「……『アマテラス社』アナウンス?」


 また聞いた事の無い単語が出てきたな……。

 このアナウンス的に運営か何かか……?


「おや、赤月は知らないのかい? 俺達は設定上、『アマテラス社』に所属する遺物ハンターって事になってるんだ」


「そうだったのか……最初『サンド街』に降りたからか?」


「そうだね。『サンド街』に降りたプレイヤーは皆、所属が『アマテラス社』になっているはずさ」


 確か祐介は『スノー街』に降りたと言っていたな。

 彼も彼で別の会社陣営となっている可能性が高い。

 もしこれから勢力争いのコンテンツがあるとするなら、会社同士の戦いになるのかもしれんな。


「蛇者、今回はありがとう」


「こちらこそ、中々楽しい冒険が出来たよ!」


「せっかくだし、フレンド申請送っておくぞ」


「なら有り難く受け取らせて貰おう」


[プレイヤー 蛇者がフレンド申請を承認しました]


 このゲームをやっていれば、また会う時が来るだろう。

 その時が来れば、いつか戦ってみたいものだ。



巨大ムカデ……撃沈!


◆◆◆◆◆◆◆◆◆


名前 赤月

階級 ランク20

所持金 17440HG

武器 蒼天機兵の蒼炎刀【蒼炎点火】

武器 血酸嘴砲【血腐食霧】

防具 血羽の屍外套【死肉伝播】

装飾 腐王鴉の眼核【死肉の王眼】

装飾 粉砕機兵の圧壊輪【大震撃】

装飾 蒼炎の炉心核【蒼炎燃焼】


ステータス

体力 80

魔力 80

攻撃力 60

防御力 20

自動魔力回復 1秒毎2

状態異常命中 +60%

状態異常耐性 +40%


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

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