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第六話

「皆様、ご集まりいただきありがとうございます。皆様に大事な話があり、今日集まってもらいました。」


応接室に集まられたのはルイス、アイリーン、私、そしてそれぞれの両親。


そしてそんな異常な場を仕切ってるのは私、シルヴィア・ミルトンだ。


私がお願いしたのはこの話し合いの仕切り役になる事。

この話は私が1番理解し、対処しなければいけない。


さあ、制裁させましょう。

この上辺だけの関係を…


________________

そして私は今までの出来事を彼らに話した。



それを聞いてルイスとアイリーンは驚き、2人の両親は動揺していた。



「それでこれからの事なんですが…」


そうここからが大事。そんな話するなら別に手紙で伝えられる。


「私、シルヴィア・ミルトンはルイス・フィルトンとの婚約を破棄したいと思います。」


「シルヴィア!?」


私がそう宣言した途端、ルイスは驚いて席から立ち上がった。



「な、なんで?」


「なんでって…。あなた、アイリーンが好きなのでしょ?ふふ、良かったじゃない。これでアイリーンと結ばれるわ。」


「でも君は俺の事好きじゃなかったの?」



今考えてみると私はルイスに恋をしてたのだろうか?正直私はルイスがアイリーンと愛し合ってた事にショックを受けたのではなく、小さい頃からの約束を破ったことに対してショックを受けてたのだ。



「ルイス、あなたの事は好ましいと思ってたわ。あなたとなら良い家庭を作れる。そう思ってた。でもその努力は無駄だったみたいね。今考えてみれば、恋愛感情じゃなかったみたい。」


「シルヴィア… そんな…」


ルイスはそう言い、落ち込んだ様子で座ってた席に座った。何故でしょう?



「ルイス良かったじゃない。これで私達、これから一緒に居られるわ。」


アイリーンはそう言いながら、ルイスに寄り添った。



私は驚いた。今はまだ話し合いの段階。婚約破棄の書類にまだサインしてないのだから。それでもアイリーンは親の居る前で堂々とルイスに近寄ってる。まさに2人の関係が偽りなく本当だって事に。私達の両親はアイリーンの行動を見て、顔をしかめる。



「アイリーン…」


私はアイリーンに声をかけた。



「なによ…」


「貴方達、私に嘘ついてたのね。」


「はあ?何を?」


「噂を否定した事よ。」


「あーそれね。そうよ。嘘ついたわ。だから何?」



彼女の悪びれない様子に私は再び驚いた。




(この子は私が知ってるアイリーンなの…?)

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