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割と適当2

「一応覚えてるよ。顔、そんで写真も咄嗟に撮った横顔だけど。まぁ駅のどっかのカメラに写ってたら良いな」


「そしたら、まぁ。任せてよ。ちゃんと罪にといてやるから」


「ふざけたこと言うなと言ってるだろ誤魔化せないぞ」


「リンさん。あなたは俺が手を伸ばすところを見たの?」


「あぁ、そうだ」


「まみさん。どれぐらいの間触られてた?」


「えっと、結構、三十秒以上は触られてた」


「そうなのか!なら、何故もっと早く」


「ごめん、固まっちゃって。怖くて」

思い出してか細かく体を震わすまみさん。

何とか出したサインが横の人の裾を引く。

俺はおっさんの手を止めようと下を見てたから気づけなかったが。おっさんは前を見てて気づいて手を離したってことか。タイミング悪すぎ。


「まぁ、三十秒も触れるほど俺はその場所に居なかったし」


「それは、お前の友達の証言だ。信用できないだろ」


「うん、そうだね。おっさんも丁度手を放してタイミングが悪かった。じゃあさ、まみさん。触ってきたのは右手?左手?」

唯一、ではないのかもしれないが。

運が良かったのはおっさんが女の子の右側に立って左手で触ってたことだ。


「えっと、ひ、左手だった気がする」


「時計周り?反時計周り?」


「えっと、反時計周りかな」


「うん、左手だろうな」

慎也も助け船を出してくれた。


「リンさん、俺はどっちの手を伸ばしてた?」


「み、右手だ」


「そう、つまりまみさんの。右側に立ってたあのおっさんが犯人だ」


「アイツはお前が痴漢と言った後ドアが開いたとき。お前の方を見た後外に出ようとした。ちょっと待てって言いながら手を伸ばしてそれをお前が捕まえたから。慎也!って叫んだそして俺は咄嗟にカメラで撮った。まぁ、アイツがドア側に近づいた時点で察してカメラ構えてたんだが」


「......」


「簡単には信じられないだろうけど。事実だ。ここは一つ言いくるめられろ。納得できなくても探せば探すほどしてない。別の人物だって証拠が出てくるだろうよ」


「......じゃあ。どうすれば」

後悔だろうか。

早とちりして取り逃した。

冤罪に巻き込んで。

こりゃ、ちょっとやりすぎちまったなぁ。

二人で。


駅員さんも見てるだけは良くないとかそんな責任転嫁もできない。

駅員さんは現場にいなかったんだから分からないもんな。


「リンちゃん。もう良いよ」


「ごめん、まみ」


「良い訳ないでしょ。まずは謝罪だその次は」


「そうだな。すまなかった」


「ん?なんで君が謝るの?」

いきなりの謝罪に首をかしげる。


「え、だってまずは謝罪って」


「え、そりゃ。痴漢した奴のことだよ?」


「え?」


「良い訳ないでしょ。痴漢許して。お手上げなんてことにして。さぁ駅員さん。監視カメラ、監視カメラ。見に行くよ」


「え、いや、そんなこと言われても」


「そんなこと言われてもじゃないでしょ。正義が付いてんだカッコつけろ。独断でやれ。後で密かに英雄譚にすれば良いから。前の人はやってくれたぞ」


「前の人」


「あぁ、ほら行くよ!三十秒で支度しな」


「愚図は嫌いだよ」

あ、セリフ奪いやがった。


「信用できなかったら追ってきても良いよ。まぁ、痴漢の人の謝罪動画送るから、えっとー駅員さんか慎也とでも連絡手段確立しといて」


「あ、あぁ」

突然のことで困惑しているみたいだな。


さぁ、ここからが本題だ。

俺は正義の味方じゃないんだ、ごめんね慎也。

震えてる女の子の味方なんだよ。



「ちょ、待ちなさい」


「いや、貴方達が来てください。こっちでしょ?監視カメラのデータあるの」


「いや。監視カメラで探すと言ってもそんなすぐに」


「出来るでしょ。やるよ。最悪、時間かかっても良い」


監視カメラのデータが見れる場所に着く。

ノックをすると中から人が出てきた。


「よぉ、あの時の坊主か」

出てきて俺の顔を見るなりそう言ってくるおっさん。

まぁ、多分30代行ってるかぐらいだけど。


「あ、あの時のおっさんじゃないっすか。クビは免れたんすね」


「まぁな。......またか?」

少し、黙って俺の周りを見たことで状況を察したのかそう聞いてくる。


「またっす」

俺もそれに簡潔に答えた。


「はぁ、不運。っていうか懲りない、か?」

ちょっと呆れたように言うおっさん。

面倒くさそうな態度だが、顔が少しニヤついてる。

楽しみで仕方なさそうだ。


「楽しそうっすね」


「ふっ。バレてるか。正義執行というか何というか。普段暇な仕事してるからな。こういうのはちょっと楽しくなっちまう」


「そっすね」

何か年上だけど凄い堅苦しくなるのも違うような人に対してはこの敬語なのか良く分からない。

○○っす、って言い方になるな。


あまり、ここからのシーンを流しても退屈。

というかちょい法に触れるかもだし。

何よりめんどくさいから省こう。

いつかどこかで書くかもしれないが。


まず、痴漢をした男を見つける。

一度電車から降りるが。適当なトイレに入るとまた戻ってきた。

会社に行かなくてはならないんだろう。

休日出勤とは大変だな。

切符を買った訳ではないみたいなので。

電車の中の監視カメラを使って何処で降りたかを特定する。

全く情報社会は怖いぜ。


至る所に監視カメラだ。



あとは頑張って会社特定すればいい。

今回は割と早く終わりそうだ。




そして、俺達は会社を特定し。出勤時間。ルートも大まかな予想を立てた。




ちょい体調悪くてここんとこ文章確認できてない

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