ついに制作現場に?3
ここ最近、声優さんと絡むこともすごく多くなってきたし
世界の人気声優と言われる、花乃井さんとだって
仲が良いと自負している。(やめなさい)
と、いうのに、だ。
(まてまてまて…わかってたけど。
ゲームやってんだから、この収録に誰が来るのか
なんて分かってはいたけど…!!
それにしても、豪華声優が多すぎて眩しい…!!)
緑山さん…色んなアニメ・ゲーム・ドラマCDに
出てる本当に大御所さんだ…
あ、江ノ口さんもいる。なんか日頃のあのおちゃらけた
雰囲気とぜんぜん違うんだが…さすがだな…(失礼)
「それでは、皆さんよろしくおねがいします〜〜」
スタッフさんの声を合図に、アニメキャラが
画面に映る。まだきちんとした絵ではなくて、俗に言う
”線画”というやつだ。
それと同時に、浅川さんから少し厚めの資料を渡される。
「とりあえず、それがざっくりした絵コンテね?
今回は元があるアニメだから、絵コンテと線画でも
十分想像は湧くと思うんだけど…」
確かにざっくりした絵で、ゲームで見るものとは違うけど
それでも私からしたら十分すぎるくらいだ。
「まあ、一応今回は収録なんだけど、半分くらい
プレスコでもいいかなって制作・作画の人とは話してるんだ」
「……プレスコ?」
「あ、あーーっとね、プレスコっていうのは
プレスコアリングの略でね、声を先に撮って、その音声に
絵を合わせる制作方法なんだよ」
「へぇ〜〜、たまに声優さんがインタビューで言ってるやつ!」
「あははっ、そうだね、プレスコの方が声優側の自由度が
高くて、普段以上に感情を込めやすいのは確かだからね」
浅川さんたちが考えるこれからの進め方。
それは、プレスコと言われる、声優さんたちの声に
合わせて絵を書き直したりする制作方法らしい。
確かに作業量は多いし、出来たものに声を合わせて
貰ったほうが楽なのは、わかりきっているんだけど…
それでも、そうした方が良いのは明らかだった。
「一応、この映像見てもらっていい?」
そう言って見せられた映像は、まだ世に出ていない
アニメ2期が決まって作られたPVだった。
「これ、先に収録したやつですか!?」
「そうそう、それでね、これと…
こっちも見てもらっていい?」
さっきと同じような内容。だけど、なにか違う。
「ん、これなにか違います?
音響が違うとか?音声?でも、SEとかも
さっきと一緒ですよね?なんだろ…」
「これね、最初に見せた方はプレスコで撮ってるの
同じように演技してもらって、たぶんどっちを流されても
そんなに大差ないんだけど、作画としても音声に寄せた
書き方ができるから、なんだかこっちのほうが
生きてるように感じるんだよね、キャラクターが」
こうやって、改めて違いを見せられると
確かに納得してしまう。細かく見れば見るほど
違いが確かにわかる。
「これから、その制作も見れるんですね…」
知識は多いほうが良い、たしかに私が普段している
構成の作業だったり、作家での活動にはもしかしたら
必要ないかもしれない。それでも、自分の好きなアニメが
出来ていく過程を知れるのは、心躍る。




