魔法とレベルアップ
本日2度目の投稿です。おかしな設定などあるかもしれません。見つけたら教えていただけたらとおもいます。
目を覚まして起き上がり、周囲を見渡すと辺り一面草原の様な場所だった。草は膝下くらいの長さまで生えている。
いつの間にか服装が、パーカーにジーンズからRPGにでも出てきそうな、冒険者の服の様なものになっていた。
「ここが異世界イデアか。第二の故郷!よろしく!」
(まずは、自分に出来ることを始めよう。近くに村か街があればいいんだが)
しばらく歩いてみようと思い適当な方向に歩いてみる。2時間くらい歩いたが全く疲れない。
(以前までの俺なら、もうすでにヘトヘトなのに明らかにおかしい。)
さらに2時間ほど歩くが、軽く汗ばんできただけで息も切れていない。前方に白い毛の生物を発見したので近付いていってみる。
「……なぜに、ウサギ…。でも、可愛いな。異世界ものでお約束の鑑定とか使えたりするのかな。」
目の前のウサギを見つめながら鑑定と心の中で唱えると。
「……えええ!? ウサギじゃねーのかよ!!」
[ステータス]
個体名 ジャイアントハムスター
ランクF
HP 8/8
MP 3/3
AT 4
DF 4
AGI 10
INT3
[スキル]
無し
(……地球と似てるって情報に油断した…。あの女神、モンスターいるなら予め言えよな。)
この愛玩動物を、傷付けるのも気が引けるからスルーの方向でいこう。
(モンスターを鑑定出来たって事は、自分を鑑定出来るんじゃないだろうか。)
再び歩き出しながら、自分の手や足に向かって、鑑定、と心の中でいくら唱えてもステータスは見えない。発音の仕方を変えてみたが一切変化はない。
(……テンプレなら、ステータスオープンって唱えたらステータス見れるよな。…よし。やってみるか!ステータスオープン!!)
[ステータス]
名前 一条 悠
種族 人族
年齢 17
レベル 1
HP 13/13
MP18/18
AT 12
DF 8
AGI 10
INT14
[スキル]
特殊系スキル
・成長速度 特大UP
・スキル熟練度 特大UP
・スキル取得条件 解放
・全属性適合
・鑑定
魔法スキル
・重力魔法Lv1
[加護]
転生神ジュリアの加護
「これ、テンプレにしてはステータスが低くないか。さっきの、ウサギみたいなハムスターが群れで来たら嬲り殺されるぞ…。」
…まあ、ifの時の事は考えないのが一番だ。
それより、女神の加護とか持ってて大丈夫なのか。
この世界の狂信者に、暗殺されないかとても心配だ。それに、この世界にはモンスターもいる。歩きながらでも、自衛の手段を模索してみようか。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
結果から言おう。重力魔法チート過ぎるよ。
最初は、満足に発動しなかった。
だが、鑑定を重力魔法にかけると、使用するにはイメージがしっかりしていて、魔力が足りていることだけが条件らしい。
また、自分の持っているスキルの中に、使用したいスキルがあれば自分の意思で簡単に発動する、と書いてあった。
さらに、その属性の魔法に適性があると、威力が上がったり発動時間が短縮されたりするらしい。
悠は手頃な岩などに、モンスターを圧殺するイメージを固めながら、重力魔法を使用していく。
使えば使うほど威力が増していく。これもスキルの恩恵だろうか。
後は、歩きながら魔法の練習をしてたら襲いかかってきた、スライムってモンスターを圧殺しといた。
スライムは、コアに強めに圧力かけると粉々に砕けた。
コアが砕けると、スライムはドロドロのジェル状になった。これが何かの素材になるのだろうか。
それを数回繰り返すと頭の中でファンファーレが鳴り響きレベルアップした。
今のステータスはこうだ。
[ステータス]
名前 一条 悠
種族 人族
年齢 17
レベル 2
HP 13/32
MP8/40
AT 25
DF 22
AGI 24
INT30
[スキル]
特殊系スキル
・成長速度 特大UP
・スキル熟練度 特大UP
・スキル取得条件 解放
・全属性適合
・鑑定
魔法スキル
・重力魔法Lv2
[加護]
転生神ジュリアの加護
●成長速度 特大UP・・・レベルが上昇する速度が、特大UPする。また、ステータスの伸びが良くなる。
●スキル熟練度 特大UP・・・スキルLvの上昇する速度が、特大UPする。また、何もしなくても少しずつスキルLvが上昇する。
● スキル取得条件 解放・・・スキルを取得する際の特殊な条件や、才能等を関係無く、スキルを取得できる。また、スキルを取得する速度も上昇する。
● 全属性適合・・・全属性に適合する。適合は適性の1段階上の才能で属性魔法の威力は数倍に跳ね上がる。
● 鑑定・・・全ての森羅万象を、解析、分析出来る。なお、神には通用しない。
この世界でステータスはとても重要な要素だろう。それがこんなにも異常に上がるとは。チートスキル様々だな。
どんなモンスターでも圧殺だな。俺に敵はいないぜ。
そう思っていた時期が俺にもありました。
「だ、誰か助けてくれ!!……誰もいないだろうけど!!」
そう叫びながら逃げ回る俺。
調子に乗って『俺の経験値になれ』とかカッコつけて、スマイルストーンって名前の1メートル級の岩のモンスターを圧殺しようとしたらヒビが入っただけで全然効かなかった。
それどころかゴロゴロと転がり圧殺しようとしてきたのだ。
(このままじゃ逆に俺が圧殺される。重力魔法に、MPを過剰に使って仕留めるしかないか。確か、今の残りMPは、先制攻撃で魔法使ったから残り7残ってるのか。よし。全部注ぎ込もう!)
立ち止まり、スマイルストーンの方へ向き直り、右手を前に突き出し重力魔法を使用する。
スマイルストーンは俺の魔法でゴリゴリとカキ氷みたいに磨り潰されて砂になった。
すると、砂の中に紫色をした直径5センチほどの石が落ちていた。
「…危ない危ない。転生したのに、いきなり死ぬとこだった。……死にかけてこの石がドロップアイテムかよ、割に合わねぇ……」
スマイルストーンに追いかけられて、適当に進んだのか、気が付けば3キロほど向こうに、村のようなものを見つけた。今日はあの村で休んで、情報を集めよう。
「あ、俺って身分証ないから入れないんじゃ…」
そう思いながらも、淡い希望を抱き、村へ近付いていく。村は周囲を柵でおおわれており、入り口には自警団らしき若い男がいる。村は長閑な農村の様な雰囲気を持っている。取りあえず自警団らしき男に声を掛けてみよう。
「あのー、すみません。村にモンスターの素材を売りに来たのですが。身分証明無くても入ること出来ますか?」
「おぉ、そうか。久しぶりの旅人だな。モンスターの素材なら、冒険者ギルドで買い取ってもらうか、商人などに直接売りに行くかだが。冒険者ギルドの方が、安く買い叩かれなくてすむと思うぞ。特に身分証明は必要ないが、村の中では問題をあまり起こさないように注意しておいてくれ。」
「丁寧に教えていただいて、有難うございます。それではこれから、冒険者ギルドに行ってみようと思います。問題は起こさないようにします。」
「おう。頼むぞ。改めて、ようこそボアの村へ!」
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ヒキニートが転生したら吸血鬼だった。
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