プロローグ
初めて書きますので稚拙ながらも一生懸命努力して執筆していこうと思っていますので、ご指摘や、質問等ガンガンお願いします。
これからよろしくお願いします!
俺の名前は一条悠、歳は17、ピチピチの高校2年生だ。
顔も、成績も、運動神経も、平凡だが、ライトノベルやアニメなどの知識に関しては高校トップクラスだと思う。
いわゆるオタクというやつだ。
そんな俺だが、今日は俺の人生の中で一番ついてる日だ。
なぜだと思う?
仕方ないから教えてあげよう。
今日は全感覚没入型VR装置を、世界で初めて体験できる日だ。なぜ俺が世界初なのかというと、公平性を確保するために応募者の中からランダムに採用されたからだ。
初め通知が来た時には、タチの悪い嫌がらせかとも思ったが、当選結果が番号で表示されていたのを、何度も確認して間違いないと分かった時には、小一時間ほどは放心状態だった。
「あぁー、楽しみすぎて昨日は眠れなかった。。」
小学生かっ!と思う人もいるかもしれないが、実際に楽しみな事が差し迫ると、誰しも緊張であまり眠れない事もあるだろうと思う。
決して俺が小心者ではないと理解しておいてもらおう。
「やっと着いた」
スマホのアプリを使いながら来たのだが、予想より遥かに時間がかかってしまった。
「余裕もたせて早めに出発して本当に良かったよ。」
時間を確認すると、予定された時間まであと10分ほどだ。
「こんにちわー」
施設に入ったが予想と反してあまり人は多くない。受付カウンターに向かい歩いていく。
「本日はどのようなご用件でしょうか?」
やはり受付嬢は可愛い方が華があっていい、なんて事を考えながら要件を伝えた。
「今日はVRの体験に来ました」
自分なりに爽やかな笑顔で伝えたと思うが、あまり自信がない。だが流石はプロの受付嬢だ。
俺の爽やかな(不気味な)笑顔に余裕で対応している。
「はい。では、案内致しますので着いてきてくださいね」
案内されるがままに歩き、暫くしてVR室と表示されている部屋の前に着いた。
「この部屋になります。中に係りの者が御座いますので、指示に従って行動してください」
「はい、分かりました。案内ご苦労様です」
そう言って部屋に入る。
部屋の中には様々な機械がある。コード類が、たくさんあるから下手に踏んで壊してしまわないかとても心配だ。
あらかじめ決めてあったのか5人いる内の一番若い三十代前半くらいの男がこちらに歩いてくる。その足取りはとても軽やかだ。
「この度は当選おめでとう。最終調整も済んでいるから早速体験してみようか」
「ありがとうございます!お願いします。」
頭にフルフェイス型のVR装置を装着して、準備が完了する。三十代前半の男以外は全員コンピューターのモニター画面を見ている。
「それじゃあ世界で、初めてのVR体験を始めようか!」
三十代前半の男の声で、VRが起動されていく。
使い方は、送られてきた説明書等に書いてあったから、比較的スムーズに行えた。
そしてゆっくりと目をつむる。目をつむって暗くなっている視界、が徐々に白く染まってゆく。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
辺り一面真っ白な空間だ。
自分の体も、とても軽く、まるでトップアスリートにでもなった気分だ。
『これがVRの力なのか……。』などと思いつつ、ゲームの設定をする画面を待つ。
「遅すぎる。」
何分待ったか分からないが、故障しているとしか思えない程に、長い時間を待っている。
俺がクレーマーなら、絶対に文句をつけまくるレベルだ。
「おーい。誰かー」
返事がない。
「おーい。誰かー」
返事がない。
「おーい。誰かー」
「はいはーい。」
「え。」
誰もいなかった背後から、返事が返ってきた。
振り返ると、今まで見たこともない様な、超絶美少女が立っている。
スラリとした肢体に、凹凸の激しいプロポーション。ブロンドの美しい髪を、腰辺りまで伸ばしてある。まるで、神話にでも出てきそうだ。
「当たり前じゃん!私、神様だもん。」
「え。。」
この娘、顔は可愛いけど、危ない娘なのかもしれない。
「失礼な。私は本当に、神様だよ」
「…ちょっと…あまり信じられないかなぁ。まず、生きたまま神様には会えないと思うよ」
「あ。もしかして気付いてないの?」
「何のこと?」
「貴方はもう……死んじゃったよ?」
マジですか……。
勢いで書いてしまいました。ご指摘がありましたらコメントの方によろしくお願いします!
↓新連載です↓
ヒキニートが転生したら吸血鬼だった。
http://ncode.syosetu.com/n7299dp/1/