21.スライムのライムたん
「スライム?」
「そう、スライム」
「なんで魔物がいるんですか!」
「おぉ、プニプニなの」
ルナだけ驚いて……いや、2人も驚こうよ。
せめてナビだけでもさ……
「とりあえずこの子は仲間になったから」
「わかったの」
「分かりましたー」
「えぇぇぇ!」
ルナがさらに驚いた表情で声を上げる。
「何?何か問題ある?」
「大問題ですよ!」
「えっ?そんなに問題なの?」
「問題です!」
別に危害は加えないし眷属になってるのにダメなのか?
いや、何か違う理由が……
「いいですか?魔物を仲間にしたいなら魔物と
主従関係をはっきりさせる魔法を覚えてからにしてください!じゃないとスライムとはいえ、いつ暴れ出すか分かりません!」
「あの、つかぬ事をお聞きしますが……」
「なんですか?」
「眷属化はダメなの?」
「眷属化ぐらいの魔法があれば私も文句なんていいませ……へっ?」
ルナはハッと片手を口に当て、若干古い驚き方をする。
そうやって驚くの初めて見た。
「まさ、まさか……」
「そのまさか、このスライムことライムたんには眷属化の魔法をかけてる」
「そんな…………な、なら大丈夫です」
ルナの許可も出たし……寝るか。
「ご主人どうしたんですか?こんな時間にベッドに……はっ!」
「いや、寝るんだけど」
「早すぎませんか⁉︎まだ外は暗くないですよ⁉︎」
「ちょっと寝るだけだからさ……ふぁ〜あぁ」
「じゃあご飯が来たら起こしますね」
「よろしく〜」
▼▼
「ご主人起きてください」
「……」
「ご主人」
「……ふぁ」
「ご主人!」
「おはよう」
「もう夜ですよ、ボケてないでご飯食べましょう」
「はいよ」
テーブルの方に目を向けると、それはもうジューシーで美味しそうなステーキがあったとさ。
「うわ……」
「ご主人食べないんですか?」
「寝起きにコレはちょっと……」
「じゃあリアが貰うの」
「ルイは食べなくていいの?」
流石に寝起きでステーキいけるほどお腹空いてないかな。
リアにあげるか。
「リア、好きなだけ貰っていいぞ」
「やったなの」
リアは俺のステーキにフォークの様なものをズブッと刺し自分の所へ戻っていった。
……全部食べるんかい、いいけどさ。
「思ったんだけどさ……」
「なんですか?ご主人」
「ライムたんは、どういう扱いになるの?」
「眷属化の魔法をかけていたら等しく眷属という扱いになりますね」
「なるほど」
ライムたんは眷属なのね、俺の。
という事はこのプニプニボディは俺の物って事か。
『よろしくお願いしますね!』
『⁉︎……おぉう』
急に念話来たからビックリした。
でも、よく考えると不思議だよな〜スライムでも一応魔物だろ?
突然変異とか亜種的な何かなのかな。
「明日は何しますか?」
「えっ……何する?」
「私は何も無ければクエストに行きたいです。
ルイに買ってもらった剣も使いたいですし」
「いいんじゃないか?」
ライムたんはどうしようか……連れて行ってもいいけど。
よし、本人に直接聞こう。
『ライム?』
『はい!なんですか?』
『明日、クエストに行こうと思うんだけどどうする?ついてくる?』
『はい!私も強くなりたいです!』
『分かった、無茶はしちゃダメだぞ?』
『はい!』
ふぅ……やる気に満ち溢れてたな、なんか目が輝いてたし。
「俺はもう寝ようかな」
「さっき寝たばかりじゃないですか?余り寝過ぎるとかえって体が怠くなったりしますよ?」
「……寝る子は育つ」
「「…………」」
リアとナビがこちらをジト目で睨みつけてきた。
いや、別に発育がよろしくないとかそういう事では無くて……なぜリアまで。
「そんなに育って欲しいですか?……」
「いや?俺はそのままの方が……ぐえっ!」
ナビがいきなり抱きついてきた。
「どうした?」
「えへへぇ」
ナビは凄く笑顔だった。よく分からないがナビの笑顔を見れたのでほっこりした。
そうだ!ライムのステータスちゃんと見てなかったから見てみよ!
———
名前 ライム
LV 2
HP 13/13
MP 16/16
攻撃力 11
防御力 9
俊敏性 21
運 96
称号
[眷属] [突然変異種]
スキル
[分裂Lv1]
固有スキル
なし
エクストラスキル
なし
———
…………あれっ?どのくらいが普通だったっけ。
まてまて、俺のステータスが異常過ぎて普通が分からないんだが……あえて言うなら、運がいいねライムたんは!
なんか凄いパーティになったな……妖精のナビにエルフのルナ、亜竜人族のリア。そして、
スライムのライム……イカれチートな俺。
どうしよう……まぁいっか、とりあえず寝よ。




