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逃亡するのに女装していた男魔道士、女戦士と知り合って一緒に旅する事になる  作者: ヘラジカ
第二章:修行用ダンジョン

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2-13:町を去る日

 戦士のダンジョンを初クリアした次の日。


 僕とエリンは朝食を食べた後、改めてダンジョンに挑む。


 エリンは昨日新しく手に入れた小盾の実戦経験、僕はもう少し黒魔法の実戦経験を積むのが主な目的。


 昨日までは、エリンが前衛で敵に攻撃しつつ、僕が後方でエリンに負担がかかり過ぎない様に補助していた。


 しかし、今日はエリンが前に出て敵の攻撃を回避しつつ引きつけ、僕が魔法で敵を一掃する形。


 エリンも徐々に小盾を上手く使いこなせる様になってきている。


「あのさあ、何か昨日より早くない?」


「それだけ昨日より強くなったんだと思うけど?」


「そうじゃなくて、クロエが黒魔法で敵を倒しまくればもっと早くダンジョンをクリアできたんじゃないの?」


 気付いて当然か。


 僕も実際にダンジョンに入って分かった事だが、僕が黒魔法でゴリ押しすればもっと早い時期に攻略できる難易度だ。


 だが、


「僕が敵を倒してしまったらエリンの修行にならないだろ?」


「あっ、そっか。でも、何かもやもやするなあ」


 明確にエリンが弱いって言っているようなものだからな。


「修行したかったんだろ? 強くなれたんだし、それでよくないか?」


「そうだけど、むーッ!」


 エリンはご機嫌斜めの様だ。


「午後から、町の方に買物に行くから機嫌直してくれ」


「買物って何で?」


「もうそろそろ出発するからだ」


 エリンは驚いた表情をする。


 思ってもみなかったという感じだ。


 ダンジョンをクリアするという事が、ここでの修行の終わりを意味する事くらい察していると思ったが、そうではなかった。


「そうだよね。修行が終わったらビルダルさんともお別れなんだよね」


「そうだな」


「うん、ごめん。今日の修行終わらせちゃおっか」


 理由は分からないが、エリンは機嫌を直したようだ。


 とりあえず、今日の日課となる修行を終わらせてしまおう。


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