第一話 思ってたんと違う!
「んああ・・・」
いつも通りの朝、のようだけどおれは空に浮いている。しかも墓場で。
「え・・・!?」
「お?起きたな、新入り」
「は、え・・・」
「ずいぶん若いな~」
確かに周りは老人ばかりだ。老人会だ。
「ああ、まだ状況分かってねえな?お前幽霊になったんだよ」
「・・・幽霊?」
「死んだだろ?お前」
「死んだ・・・」
思い当たる節はある。死んだ、かあ・・・。
「・・・・・・」
「おい、生きてるか~?」
「もう死んでるだろ?」
「ハハハ!」
「いや・・・っええ!?」
これが幽霊・・・!?
「おっ、生き返った」
「どういうこと・・・?」
「理解遅いな~成績見てみたいぜ」
まあ、成績悪かったのは認める。絶対言わないけど。
「マジで・・・これが・・・!?幽霊・・・?」
「疑うなら自分を見てみればいいじゃねえか」
墓場で宙に浮いているとなるとどうやら本当のようだ。いや、そんなんで納得していいのかって言われるとあれだけど。こんなのテレビ局が知ったら飛んで喜びそうだ。
「なんか・・・幽霊感が・・・こんなもんなのか・・・」
「まあ物にも触れるし、ここにいる限りあんまり変わらないな」
「ここにいる限り?」
「ああ、別に自由に動けないわけじゃないんだよ しかもすごいスピードで動けるしな」
「変なところで高性能・・・」
「まあ、後で色々教えてやるよ こっちの無駄な高性能を よろしくな」
こうして奇妙な幽霊ライフが始まるようだ・・・。地獄に堕ちなかっただけいい、そう思っておこう。




