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ある会話…男子編

悠生「お二人とも、裸エプロンってどう思います?」


秀人「………何いきなり…」


亨「………ついに脳みそに(うじ)でも湧いたか。」


悠生「…ひっ!!…ちょっ、そ、そんなすっげー怖い顔で睨まないでくださいよ!!」


亨「あ゛?」


秀人「お前さ、二人の兄であるこの僕に喧嘩売ってんの?この前っから…調子のるなよ?」


悠生「ち、違います!誤解ですって!!お願いですから俺の話聞いてくださ…」


零「まあ、早い話がこいつが美奈ちゃんに借りたマンガの中であったんだと。『裸エプロンで彼氏とラブラブ(はあと)』。つっても、秀人は嫌いだもんな。裸エプロン。」


秀人「…全く、何の本読んでるんだ、美奈は…。」


亨「美奈の性癖はともかく。俺は嫌いです。裸エプロン。」


悠生「え?亨さんも?」


秀人「僕も嫌い。あれって何の意味があってやるわけ?大体さ、エプロンの使い方を間違ってると思わないのかな。エプロンはあくまでも『エプロン』なわけであって、決してセックスの材料じゃないと思うんだけど。」


零「性欲と食欲を兼ねてるんだろう。『私を食べて☆』って感じ?」


秀人「何それ。まあ百歩譲って零の言う通りだとしても、それはそれ、これはこれ。って別個に出来ないもんかね。ま、僕はこういう理由なんだけど、亨は?」


亨「学生時代に部屋帰ったらいたんですよ。裸エプロンした家政婦やらメイドが。実家専属じゃないの雇ったのが間違ってた。」


悠生「…………ぅゎっ…(滝汗)」


零「おー、すっげーな。まさに「亨お坊ちゃんに捧げます☆」って感じだったわけ?」


亨「断られるのは頭に入って無かったみたいで、何故か逆ギレされたんですよ。あまりの図々しさに腹立ったんで、何もせずに服着せて帰らせた後、すぐさま会社変えましたけどね。それが何回か続いたんで、結局実家専属の古参のメイドに任せるようになったんですけど、そうなると実家に情報が筒抜けになるんで嫌だったんですけど、背に腹は変えられないって事で。」


秀人「大変だな。あー、でも同じようなこと僕もあったな。高校生の時に、部屋の掃除を頼んだ家政婦が同じようなことして、ベッドで寝そべってたことあった。全裸で。」


零「ああ、そういやあったな!」


悠生「な…なんで零さん知って…」


秀人「零が遊びに来てた時だったから。」


零「いやー、あん時はビビったね!秀人以外の人間がいるって言うので悲鳴上げられるし、秀人はキレるし。俺あの時が唯一かもしれん。こいつが女相手に怒鳴ったの。この綺麗な顔が無表情になって怒鳴るんだぜ、こえーったら無い!」


秀人「あれは仕方ないし。僕は悪くないと思うんだけど。逆に被害者だよ。」


亨「勝手に部屋に入った以上、粗方想像は付きますけど実際やられると興奮しませんよね。逆に萎える。」


秀人「だよな。押しかけ女房とかってありえない。」


亨「わかります。」


悠生「あ、あの…俺美奈さんに聞いたんですけど…桐生総一郎…お父さんってもっと凄い事あったって…本当ですか…?」


秀人&零「ああ、らしいな。」


悠生「ま…真面目に…!?」


総一郎「『Dupont』のトップやってた頃は、オフィスに全裸のモデルがいたり、女性秘書が目の前で突然服脱ぎ出したり、飛行機に乗ってた時には下着付けてないCAが俺の膝に乗ってきたりな。ホテルの部屋に潜りこんだ女もいたな。流石につまみ出したが、そんなのは日常茶飯事だったぞ。」


全員「…………(唖然)」


総一郎「祥子と再婚した後でも同じような事ばっかりだったな。だから俺は金輪際女を秘書に付けないことにした。仕事とセックスは全く別モンだていうのに、全く。」


秀人「…父さん…それでよく祥子さん怒らなかった…ってまさかあの揚げ物地獄ってそれが原因!?」


総一郎「ああ。一応フォローはしたんだがな。」


悠生「…凄いですね……」


零「で?悠生は美奈ちゃんの裸エプロン見たわけ?」


悠生「はい!……って、すいませんすいませんすいません!!!!(土下座)」


零「遠藤は?唯ちゃ」


亨「…世の中、知らない事の方がいい事もあるんですよ、零先輩。」


零「おお、上手く逃げるね、お前。つーか笑いながら睨むな。顔が整ってる分、こえーんだっつの。秀人、お前は?」


秀人「だから嫌いだって言ってるのに、桜にやらせるわけないじゃないか。」


総一郎「秀人、美奈がお前の彼女連れてランジェリーショップ行くのー!ってはしゃいでたが、何故か手にはエプロンのプレゼント持ってたぞ。」


秀人「はぁ!?ぁんの、馬鹿!!!!連れ戻さないと!!」


悠生「…あ、秀人さ……行っちゃいましたね。」


亨「さて、俺も帰るか。」


総一郎「待ちやがれ、バンビ。今日唯は家に帰らせるんだよな?」


亨「はっ、まさか。」


悠生「(は…鼻で笑った…)」


総一郎「ほぉう…てめぇ、バンビこの野郎!!俺が唯に何日会ってないと思ってやがる!!」


亨「知るか、クソオヤジ!てめぇもいい加減、娘離れしやがれ!!」


零「しゃ、社長!!落ち着いてください!遠藤、お前も落ち着けよ!!」


総一郎「うるせぇ、高橋!!」


亨「零先輩には関係ないでしょう!!」


零「……悠生…こいつら放って置いて、二人で飲みにでも行くか…」


悠生「…そうですね…」


総一郎「唯の裸エプロンだ!?そんなもん見せられて、勃たないてめぇが気色悪すぎるだろ!!さてはお前、EDか!?」


亨「っ!こんの、クソオヤジ!!誰が勃たないっつった!!」


総一郎「あぁん!?っつー事は、てめぇ唯に手ぇ出したのか!!この犯罪者が!!」


亨「はぁ!?何だと、このクソオヤジが!!だったら何て言や気がすむんだ!!」




こうして秋の夜長は更けていく。


翼「あれ、僕の出番はなし?」

亨「…気にすんな」

翼「僕は好きだよ、裸エプロン」

亨「誰も聞いてねぇよ」



そんなことなかったり。

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