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武器確認

ガイとレイリィの自己紹介を終え、三人で馬車が置いてあるという方向へ歩き出した。


「ガイ、解体している三人は置いて行っていいのか?」

歩きながらも疑問に思ったことをガイに聞いてみた。


「ん、あぁ、解体作業が終わればすぐに追い付いて来るだろう。

特に周囲に魔獣がいる気配もないしな」

魔獣の気配って……、犬耳もある分、人というよりは動物よりなのだろうか。

その後は、特に何もせずに3分程度歩き場所が停めてある、林らしき場所に着いた。

馬車は、木陰に停めてあり、大型の幌馬車だ。二頭の馬がほのぼのと草を食べている。


「さて、あいつらが戻って来るまで馬車内で待っててくれ」

ガイにそう言われ、分かったと一言返して馬車内に入ってみる。

中には、樽や箱が隅に幾つか置いている程度で広々としていた。


いきなりの転送で慌ただしかったが、やっと落ち着けそうだ。

中心に座り、『開示』と思い浮かべる。

落ち着いて一番最初にやることは、先程折れてしまったジャベリンの情報だ。


『ジャベリンⅤ』修復中 23:28:20

表示されたのは、修復中という文字。一番右端の数値が19、18と減っていくのを見ると、修復時間は24時間ということだろうか?

完全に消滅する訳ではないと分かり、少し安心した。

だが、対魔獣向けの主力が丸一日使えないというのは困る。

何か他の刃物を使うしか無いのだろう。


とはいえ、選択肢などほぼ無いようなものだった。

現在解放しているのは、

『デフォルトナイフ』

『切り出し小刀』

『シャベル』

『伐採斧』

『スローイングナイフ』

『ジャベリンⅡ』

『鉄矢』

『包丁』

『スピアⅠ』

『ウォーサイスⅠ』

『フレイムジャベリンⅠ』

単品で武器として使えるのはスピア、サイス、フレイムジャベリンだろうか。

一番良さそうなのは、フレイムジャベリンだな。槍投げが一番安全だろう。

試しにと呼び出して見る。


「出ろ……はっ?」

何も出ない。

まさかと思いステータスの解放欄を探してみると。


『フレイムジャベリンⅠ』統合の為、消滅

グレーがかった状態で発見をした。

……統合にはメリットしかないと思っていたが、まさかこんなデメリットがあるとは思わなかった。

確認作業も無かった癖に、あまりにも酷い仕打ちだ。


統合のメリットは、統合先の強化とレベル解放?

デメリットは、統合元の消滅か。

何も考えずに統合していくと、今回の様に武器が破損した場合、代替え武器が無いなんて状態になるわけか。……統合は慎重にやっていくか。


「出ろ」

仕方ないので次点で使いやすそうな、スピアを呼び出してみた。

幌を傷付けない様にと、柄の中程に左手を石突き側を右手で持つ、軽く左足を踏み込み突く。

そのまま流れる様に、右足で踏み込み、左腕を上げ、右腕を前に動かし石突きで突く。

今度は、右足と右腕を腰の後ろに引く、引いた時の力を殺さないように左腕を押しきるように刃先を振り下ろす。

槍なんて使ったことが無いのに、滑らかに身体が動く。


『特徴:切れ味上昇・動作性上昇・貫通能力上昇』

動作性上昇は、ジャベリンと違い近接向けだが、どうやら問題なく特徴が反映されているようだ。

名称の後ろに数字があるので、これも経験値を貯めれば強化されていくだろう。

今までの経験上恐らくは、魔獣を刺せば経験値が貯まる感じだと思う。

……とはいえ、近距離から先程のような山羊頭と相対出来る気がしねぇ。


安易に統合ボタンを押した事を今さらの様に後悔してしまう。

まぁ、近距離武器とはいえ、何もせずに死ぬよりかはマシか。

そう考えて、消えろの一言でスピアを消し去る。


それから体感10分程だろうか、馬車の外が少し騒がしくなった。

恐らくは、解体作業が終わり帰って来たのだろうと考えて、俺は馬車の外へと出ていった。


槍なんて使ったことないから、想像なんですけど。

想像だけだと矛盾が起こりそうなので、試しに棒を振り回して見ました。

壁に傷が付きました……、危ないので真似はしないで下さい。



壁ェ………

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