第一話 日常
はじめまして!さぐろといいます。初めて書くので下手かもしれませんが、よろしくお願いします。
「あなたの魔力量は……『1』です」
「え…….?」
おかしい、じゃあなんで俺は異世界に来たんだよーーー!!
六歳になってようやく受けた魔力測定。
異世界転生者特有のチート能力を期待していた俺の淡い夢は、一瞬で打ち砕かれた。
そもそも、どこで人生のルートを間違えた?
記憶をさかのぼると、あのバカバカしい高校時代に辿り着く。
⭐︎
俺は高校一年生の山田理玖。幼い頃から平凡だった俺には、一つだけ自慢できることがある。それは、幼馴染の土澤美沙の存在だ。俺とは違い、容姿端麗でスタイル抜群、しかも性格まで完璧な彼女は、繰り返すが俺の幼馴染である。
「他人のステータスで自慢するな」って? でも、これでも結構得をしてきたんだ。美沙目当てで話しかけてくる奴らが大勢いるおかげで、俺には友達がたくさんいる。……あれ、なんだか目から汗が……。この話はやめよう。
次に俺の親友を紹介する。俺の親友はなんと、美沙目当てで近づいてきたわけではない。菅野健斗は、数少ない『アストラル・ブレイクアウト』——略して『アストラ』というゲームを知っている貴重な奴だ。
入学初日、まだ俺と美沙が幼馴染だと誰も知らないタイミングで、向こうから話しかけてくれたのだ。つまり健斗は、美沙目当てではない純粋な友達第一号。……良い奴。好き。おっと、ここでの「好き」は決して恋愛感情ではないぞ。
健斗とは、なんてったって「し・ん・ゆ・う」だからな。いい響きだ。うん、かっこいい。
そろそろひとり語りはやめて現実に戻るか。
「ねぇ、聞いてるの?」
そう呆れた声を出したのは美沙だった。
「あれだろ、俺がかっこいいって話だろ?」
美沙と健斗の反応を見る限り、どうやら盛大に間違えていたらしい。美沙が大きなため息をつきながら、冷ややかな視線を送ってくる。
「夏休み、海に行こうって話だよ」
健斗がこっそり耳打ちしてくれた。
なるほど、そのことだったか。家でゲームでもしていたいところだが、流石にそれを口にしたら美沙に殺される。いや、比喩ではなく本気で。
「で、二人はいけるの?」
美沙に尋ねられた。
「行けるよ」
「行けるよー」
健斗と二人で答える。
「じゃあ、予定決めよ〜」
さっきまでの呆れ顔が一変し、美沙が嬉しそうに声を弾ませた。
⭐︎
あっという間に時間が過ぎ、一学期の終業式。校長先生のありがたい(?)拷問に耐え、いよいよ待ちに待った夏休みを迎える。
「課題多すぎ」「夏休み来るの早すぎでしょ」
校舎の至る所で生徒たちの悲鳴や愚痴が聞こえてくる。俺はその声を背に受けながら、健斗と一緒に駆け足で帰路についた。なぜなら今日が『アストラ』の大型アップデート日だからだ。なんとかアプデが始まる前にパソコンの前へ待機することができた。
「お、もうログインできるぞ」
健斗が言った。
アプデ直後のゲームには、やっぱり独特のワクワク感がある。新しいキャラクターに新マップ、新機能……すべてが新鮮だ。健斗と夜遅くまでボイスチャットで盛り上がり、明日のために眠りにつくことにした。
明日は、美沙の「夏休みが始まったらすぐ遊びに行きたい」という希望で、初日から海へ行くことになっている。
⭐︎
翌朝。スマホのスタ連で無理やり目を覚まされた。朝早くから人のことをなんだと思っているんだか。
『もう昼になるけど?』
画面には美沙からのメッセージ。
慌てて時計を確認すると——午前11時30分。……終わった。一旦落ち着こう。
何分経っただろうか。通知がえげつない勢いで鳴り続けている。よし、言い訳は「目覚まし時計が壊れていた」で行こう。
急いで集合場所へ向かった。
「マジでごめんなさい! 目覚まし時計が壊れてて……」
息を切らしながら頭を下げる。本当は目覚まし時計なんて持っていないけれど。
「理玖ってスマホでアラームかけてなかったっけ?」
健斗が余計な追撃をかましてきた。恐る恐る美沙の顔を見ると……怖い。マジで怖い。
「り〜く〜……寝坊した上に、嘘の言い訳……?」
その瞬間、美沙の足元に怪しげな光の輪が浮かび上がった。この奇妙な円は、もしかして……。
「「魔法陣だ!」」
俺と健斗の声がハモる。魔法陣から放たれた目もくらむような光に包まれ、俺たちはその場から姿を消した。
読んでいただきありがとうございます!
今回が初投稿なのであまりうまくできていないかも知れませんが、お手柔らかにお願いします。アドバイスなどありましたら、お書きいただけると幸いです。感想に関しても私の励みになりますのでぜひお願いします。
タイトルが異世界ものなのに1話目は、ファンタジー要素がなくてすみません。次の回からは、ファンタジーな世界になるのでぜひ読んでいただからと嬉しいです。




