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異世界転移した私  作者: たぬたぬたぬき
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帰り道








「はむ…」


「あ、おはよ〜」


「おはようございますミキさん」


「お?リーフ…ついに大人になったか…」


「リーフさん…ついに汚れてしまったんですね…」


「何を言ってるかわかりませんがそういうことはありませんでしたよ」


「私は信じてた」


「俺も」


「…」

「朝から豪華ですね」


「この美味なる食事も今日までか〜」


ザァァァ…



「しかも外は雨…」


「ついに梅雨が来ちゃいましたね」


「今から歩きで帰りとか気が滅入るわ〜…誰か飛空挺持ってない?」


「なんですか?それ?」


「名前から察するに空を飛ぶ系のやつか?」


「この世界には飛空挺すらないのか」


「あーポーション瓶欲しかったけどどうしようかな〜」


「流石にそろそろ行商人も来てるだろうしその時に買ったらどうだ?」


「うーん…少しでも安く買いに行っておくべきか…」


「雨の中?」


「…」



「ところで今日何時ぐらいに出るの?」


「…」

「…」


「ここから出たくないな…」


「そうですね…」


「…」


「もう気合を入れてミキさんがポーション瓶を買ったら行きましょうか」


「だな。いつまでもこうするわけにもいかないし…現実に戻ろう」


「つらたん」






「じゃあ出発の準備をしておくので買って来てくださいな」


「あい〜…」






「はぁ〜雨の中買い物とは…自分の買い物ながら嫌だなぁ〜」


「お客様…お出かけでしょうか?」


「え?あはい…ちょっと商会まで買い物を…」


「であればホテルの馬車をお使いください」


「え?いいんですか?…お金かかりませんか?」


「大丈夫です。無料でお使いいただけます」


「おぉー!」












「ただいまー!」


「早かったな。」


「おかえりなさい」


「宿の人が馬車出してくれて濡れずにすんだよ〜」


「一流ホテルは違うな…」


「うん…すごい…もうここに永住したい…」


「現実を見ましょう。現実を」


「おっちゃんは?」


「おはよう…」


「うわ!何このゾンビ?目が紫色なんだけど?」


「ワイン飲みすぎたらしい」


「もう飲めねぇ。時間ならもういくか…ここに長居するとまた飲みたくなる…」


「おっさんのためにももう出るか」


「そうですね」


「そういえば軽量化の薬使うから見てて。」


「まず荷物はこれで全部?」


「だと思うが。どう見ても重いなこりゃ」


「食料箱持って見て」


「重い。わかってたことだろ」


「そこでこのロゼさんにいただいた軽量化の薬です!」


「これを荷台に振りかけて〜」バシャバシャ…


「はい。持って見て」


「お?重さが半分ぐらいになったぞ?」


「えぇ!?…おぉ!軽い!これは素晴らしい!」


「これだけ軽くなれば行きと同じスピードとは言わないがだいぶマシだろう。」


「半月ぐらい持つらしい。あと雨に濡れたら軽量化の効果なくなるらしいから濡らさないようにこの防水布をかけて…完成!」


「じゃあ行こっか。」










「お別れは言わなくてよかったのか?」


「えぇ…」


「また会える気がするってやつか?」


「どうでしょうか」にっこり


「雨が冷たいな…」


「ここを出たらもう外だ。思い残すことはないかー」


「ある!王国宿から出たくなかった!」


「それを言うな…」


「他には!」


「あの酒が飲みたい…」


「…」


「よし帰るぞ。」




















パチッ…


むくり…


「リーフ様は行ってしまわれたのですね…」


「えぇ…」


「何も言わずに…」


「…」


「リーヴェルちゃんやワン太ちゃんも…」


「…」


「…」



ザァァァ…………
















「あー…雨に濡れて…俺は色男になったかい?」


「えぇ!十分かっこいいですよ!」


「だろぉ!?リーフちゃんはわかってるぅ!」


「そういえば試して見たいことがあるんだけどいい?」


「お?雨に濡れなくする方法か?」


「そうなるといいね。」


「いでよ!おはぎ!」


ふわ〜ん…



ドロッ…



「…」


「…」


「やっぱダメか」


「うまくいけばどうなったんだ?」


「うまくいけば土を硬化させて薄いクロークや荷台のカバーでも作ろうかと思ってた。」


「最初から硬化できないのか?」


「できないみたい。今までは最初から硬化できると思ってたけど最初土で形が成型されてそして硬化が始まってたみたいで。最初から硬いわけじゃないみたい」


「と言うことはつまり」


「雨の日はおはぎ使えないね」


精霊界でお留守番中…●Zzzz…




「まぁ雨では獣達もそうそう襲ってこないから安心だと思ったらミキくんの切り札もなしか…」


「ワン太は?」


「ワン太は…風邪引かないかな?」


「動物だし大丈夫なんじゃないか?でも鼻と音はあまり効かないだろうな」


「一応出しとこうかな…でも濡らすの可愛そうだし荷台に入れとこう」


「おいで!ワン太!」


「わふ!」


「はい君は濡れちゃうからここね〜」


(*゜∀゜*)わふ!


「隙間からでも十分聞こえるはず」


「リーヴェルは空飛んでも見えないだろうし…」


「うーんこうも雨が降ると獣避けの香も匂いが消えるからな…」


「じゃあ敵が出ても弓しかない感じ?」


「そうなんだが…雨で矢の弾道や飛距離がかなり悪くなるから事実上打つ手なしだな」


「ソウ先生の中剣だけが頼りだね…」


「…」


「ミキ君…「嫌です」


「まだ何も言ってないんだが…」


「君が持っててくれないか?その方が有効に活用できるはず。とか言うんでしょ」


「うん」


「その剣の持ち主はソウ先生です。頑張ってください殿どの。」


「…」


「うっぷ…おろろろろろろ」


「おっちゃん…」


トントン…


「俺の酒が…」


「このおっさんは…」











「あーさむい!ぬれた!」

「うーっ…」


「今火起こすから待ってろ」


「薪は?」


「行くときに余分に集めておいたやつをここにストックしてあるのさ…」


「さすがはソウ先生。抜かりない」


「あまり大量に使用せずこれを回収しながら村まで帰ろう」


「薪がなくなったらその時は震えながら寝る羽目になるぞ…」


「ひぃ…」ガタガタガタ










「はーっ…あったけー」


「マッチ売りの少女みたい…」


「マッチョがなんだって?」ムキッ…


「なんでもない…」


「おい。ミキちゃんそろそろおっさんとそこ代われ」


「えーやだ!」


「酒臭えおっさんが隣でもいいならご自由に」


「…」


ボケー


「このおっさん大丈夫なん?」


「大丈夫だろ。目の色がだんだん白に近づいてるし」


「あ本当だ。」


「ここで今日は一泊して…」


「乾いたタオル欲しい」


「んなもん無い」


「リアリティのありすぎる冒険ツライ…」


「漁師小屋は鍋があるしあったかいスープでも作ろう」


「肉入れてください」


「ダシ程度でよければな」













「ふーっふーっ」


ズズズッ


「あ〜!五臓六腑に染み渡る〜」


ズズズッ…「うん。うまい。体あったまるな」


「あったかくて美味しい。」









「ちょっと試したいこと第二弾」


「何すんの?」


「雨に当たらなければ土湿ってても硬化するよね?」


「いでよおはぎ!」


「そして!錬成せよ!お皿!」


「おーなんかかっこいい」

「で?」


「で。これを…」


ポタポタ…タンタン…


「…」


「…」


「成功ですね!」


「何これ?」


「さっき言った通りだよ。」

「ほい!荷台のカバー」

「これで完全に濡れないね」

「でもワン太が出れる場所は作る」


コンコン…


「土でできた皿ような感じか焼いてないけど便利なもんだな」


「魔力で作ってるから私が解除すれば土に戻るよ」


「この感じでさっきクローク作ろうとしてたのか」


「そそ!」


「じゃあ作るよ〜頭までしっかり濡れないように大きいやつ作るからね。」


「…」


「どう?」


「少し重い…」


「材質土だから我慢してね」


「でもこれで濡れないなら我慢のしようもありますよ」


(お前御者じゃん…)


「おっちゃん起こして?」


ゾゾゾゾ…


「はいおっちゃん用土クローク」


「あとは馬さん用の帽子…」


「それ必要か?」


「誰だって目に雨入れたく無いでしょ」


「まぁ…」


「後は…ワン太の防具も作りたいんだけど…もう疲れちゃった…」


「そろそろ寝るか。」

「それと…」


「ミキちゃんはよ服脱げ」


「変態!」


「いつまで濡れた服着てる気だ?風邪引くし服乾かすから脱げ」


「…」


「そういえば替えの服どうした?」


「ない」


「は?」


「忘れた」


「…」


「普通梅雨が来るって知ってたら持ってくるだろ…」


「そもそもこの狩人の装備と先生にもらった服とプリースト服しか持ってない」


「そっか…今までならそれで事足りるもんな…」


「うん」


「じゃあ俺のマント貸してやるからこれにくるまって寝ろ」


「いいの?」


「俺は俺で服持ってるからな。かけ布団ならぬ掛けマントが無くなるだけだ」ぽいっ


「ありがとう。」


「…」


「じゃあ寝るぞ〜」


「おやすみなさい」


「おやすみ。」


「おやすみなさい〜」






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